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転生したら機械竜でした少女に助けられたので恩を返そうと思う。   作者: 改宗
第4章竜人族の国と楽園の崩壊
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4-17 竜たちの里



 空の分身に乗った、カバリオ、エヒナ、朱雀は他の竜やフェンリルたちと里に着くまでに様々な情報収集を行っていた。今はどれだけの種族がいるのか、襲って来た奴らの情報など。


「今は精霊族も、妖精族も精霊王や、妖精王のところに帰れないみたいで、一部の安全な地域で隠れてます」

「我らも、他の神獣の眷属と共にいたが、邪神剣使いにほとんど」

「..これは海王竜(お姉様)に任せた方がいいいいかも。魚人族や、人魚族だと手に負えない」


 各地に散らばっている幻獣や、亜人系の人族は、どこも戦闘が起こっていて、敵勢力は、欲望の魔人、鎖人、邪神剣使いで、この世界自体に攻撃を仕掛けて、新たな魔神を誕生させるための贄にする気という現状の結論らしい。


「..空。魔神ってそんなにポンポン簡単に産まれるっけ?」

『..俺らがいた時代でいいならだが、確かに妙だな。こっちの世界は半ば精霊や妖精が多く住む世界で、魔神にとっては支配するには旨みがないはずだ』

「..兄ちゃん。これ例の魔神が絡んでるんじゃない?だって、邪神剣、鎖人、欲望の魔人、どれも僕らを倒すだったり、封印するには常套手段だよ」

『そうだな。分かんねえから各地で聞いてくる』


 そう言うと、少しだけ目を瞑ると、おそらく他の分身も転移させて、各地に散らばった。いくら空でも神獣の状態で、魔神の封印と、並列して、他のことをやれる時間はそんなに多くない。しかも、今でも他のところを侵攻してきっと。


「魔道王はどうなったのだ」

『...勇者に殺された』

「そうか、惜しい友を亡くしたものだ」


 そう言うと炎竜王は、しばらく眠ることにした。回復を急ぐためらしいが、実際はかなりの消耗具合だったからしょうがない。それに、今のメンバーじゃ少し魔神と戦うにしたって心許ない。せめて狼王雷(フェンリル)さんや不死鳥(フェニックス)さんがいればもっと手が回るのに。


『朱雀殿大丈夫ですかな?』

『ですかな?』

「え、何?』


 急に空さんの肩から現れたのは空さんの眷属たちだった。樹木竜で、密かに憧れてそれでかなりの努力をした結果空さんと同じように魔法を扱えるようになったそうです。元は古竜で、大昔に空さんの戦いを見て自分たちもと思ったのが今の空さんの眷属らしいです。


『吾輩たちには分かりませんが、あのお二方が姿を消したのは何か理由があると思うのです』

『まさか心を読みました?』

『..さってと、我々は各々現地に向かって増援が来たことを伝えねば』

『まあいいですよ。今は私も怒るような気はないですから』


 そう言うと、樹木竜たちはぺこりと頭を下げると、そのまま各地に散らばって行った。私はエヒナさんと話しながらエヒナさんやカバリオさんたちと話していた。


「それにしても兄ちゃん。魔人の繭があるのにそんなに悠長にしてていいの?」

『今やってるから待ってろ。後2日ぐらいはかかりそうだ』

『あれを使えばいいが、そんなことしたら魔神に全部バレる』


 あれってなんだろうと思いながら二人が話し込んでいると、カバリオさんが苛立ったのか空さんの分身なのにまるで地面を殴るみたいにする。


『痛えな!なんだよ!』

「..そう言う大事なことは最初に言って!」

「ちょっと待ってね。森羅万象(大地)・大地の加護」


 カバリオさんが焦ったようにすぐに膨大な量の魔力が身体を包み込むと、身体能力や魔力向上以上のバフを全体にかけてくる。理由は分からないけど、かなり危ないのか、カバリオさんが珍しく空さんに怒っていた。エヒナさんんも驚いているみたいで、事情は私と同じで知らないみたい。


「エヒナ、朱雀。二人も気を抜かないで。ひょっとしたら偶然遭遇なんて可能性がある」

『一体なんなんですか?』

「神祖の吸血鬼それも、あの時代よりも前から生きている。正真正銘の純粋な吸血鬼だ」

『敵なんですよね?』

「彼女いや、彼の二つ目の人格よ。彼の方は味方だったけど、彼女の方は、ちょっとね」


 そうやってエヒナさんや、カバリオさんたちは何か隠そうとしているのが分かる。もしかしたらとんでもない秘密を抱えているのかもしれないけど。それは私には分からない。分かるのは今は争っている場合ではないということ。魔神の繭、楽園の園の奪還と、救援をしなければならない。


「あらあら。もしかして私の話してる?」

『ネヴァ!お前こっちに来るんじゃねえ!さっさとネナのところに行け!』

「...はは!面白い!...そんなこと聞くとでも?あれを孵化させた方が面白そうよね」


 魔神を解き放つのが面白い?そんなことあるわけない!みんながあの日どんな気持ちで戦ったのか!なんて最低な人なんだ。この人は敵だ。私たちのことを、何よりも最も尊敬する人たちまで侮辱されてこんなところで引けない。


「あら、四霊の朱雀かしら。何?殺気だってる怖ーい」

『...止めろ朱雀。勝てる相手じゃない。「黙って」』


 そう空の声が遮られると、ネヴァの前に、エヒナと、朱雀の二人が立っていた。空から見てもかなり怒っているように見える、いや、怒っている。エヒナに関しては怒り過ぎて、雷魔法が全身からバチバチと音を鳴らしてるし、朱雀に至っては、全身に炎を上げて戦闘体勢に入っていた。


「空、先行って、途中でホロさんと合流して」

「僕も残るよ、少なくとも君たち二人だと瞬殺されちゃう」

土王竜(ベヒーモス)。あなたまで私の前に立ちはだかるのね」

「まあ。僕も大人になったんだ。()()

「...」


 どうやら私たちの知らないところでかなりの出来事があったことが分かったけど、一体。それよりも空さんに行ってもらわないと、ここで今一番動けるのは分身でも空さんと中に入るために結界を通り抜けるのに炎王竜の力がないと入れないって空さんが言ってた。


「...分かったわよ。その分身消しなさい。後はこっちが引き継ぐから」

『...お前が?』

「..なに?弟子の面倒を見るのは当たり前でしょ。次その面見せたら本気で殺すわよ」

『...分かった』


 この人、今空さんのこと殺すって。それってつまり神獣であるはずの空さんに勝てるって言うこと?私たちや、幻獣クラスでも勝てない程の力量差がないか、遥か上過ぎるのか。勝てない、間違いなくこの人には、それにこの人はエヒナさんや私を見ていない。いつでも殺せると思われているのかもしれない。


 唾が飲み込む音がする。隣を見るとエヒナさんも顔を真っ青になっていると、私たちは口を開けることが出来なかった。圧倒的なオーラの違い、魔力量、戦闘経験、あの最早恨みというより呪いに近いような執念。あれを浴びて元気でいられるほど能天気じゃない。


「回復魔法・女神の涙x5、再生魔法・超速再生、浄化魔法・女神の微笑み、火魔法・焚」

『ああ、世界樹竜(シェムハザ)殿感謝する。お陰で動けそうだ』

『...カバリオ全力で守れよ!』

「うん。師匠は僕がきちんと見とくよ」


 そう言うとカバリオさんが笑顔で言うと、師匠と言われたネヴァさんが炎王竜を浮かせると、私とエヒナさんを見えない何かで捕まえる。


「ちょっと師匠?!」

「安心しろ、カオ。今はあいつを殺したい程憎んではいるがお前が見えてないわけじゃない」

「...分かった。ただ、絶対に言ったこと以外しないで、なに言われても絶対殺さないこと」

「...善処してやろう」


 それから私達は、少しこのカバリオさんの師匠に気を張りながら、空中に浮かされた状態で進んで行くとようやく竜たちがいるような険しい山が見えて来た。この世界はかなり広いらしく、大陸の移動を挟んでいるから結構時間がかかった。空さんは、今もどこかに行ってたくさんの竜やフェンリルたちを助けているのだと思うと少しだけ嬉しくなった。空さんはあの時と同じで口は悪いけど、凄く不器用で優しい。絶対に誰も見捨てないし、自分の力不足を嘆いてもそれをいい訳にすることはない。


 あのカッコいい背中を子供の頃から見ていた。あの大きな背中にはたくさんの物を背負っていることは子供ながらでも私にはよく分かった。優しくされただけで惚れちゃったとかいうと凄く軽い女だと思われるかもしれないけど、それでも私は空さんのことが好き。だから絶対に、追いつきたい。


『今から竜の谷に入る。だからなるべく注意してくれ、我でも今どんなことになっているのか分からない』

「...まあ、察しは大体ついてるけどね」

「それじゃあ急ぎませんか、ネヴァさん」

「...エヒナ、まあいいわ。それじゃあ飛ばすから」


 そう言うと、ネヴァさんがスピードを上げると私たちもそれに引っ張られるように移動を開始するけど、スピードが早すぎて追いつけない。それどころか早すぎて空気がバンッと音を立てながら進んでいた。


『炎王竜だ、門を開けてくれ』


 炎王竜さんがそう言うと、大きなまるでもっと大きい何かが通るように大きい門が開かれる。ゆっくりと音を立てずにさーっと流れるように開くと、そこにはたくさんの竜種とフェンリルたちがいた。こちらに気がつくと、竜種や、フェンリルの子供だろうか真っ先にカバリオさんの方を見ると翼や雷を使って、一瞬で距離を詰めてくると、カバリオさんが一瞬でもっと身体を大きくすると、それを受け止める。


土王竜(ベヒーモス)様だ!」

「なに?!」

「本当だ!あの茶色くて、背中に大量の木々がある姿はまさしく土王竜様(ベヒーモス)だ!!」

「わっ!ちょっと皆んな落ち着いて、久しぶりだからってはしゃぎ過ぎだよ」


 そう言いつつも笑顔で突進するように来た子供たちを普通に抱き抱えると、背中にある木々からツタが伸びて来ると、子供たちを背中の上に乗せて行く。子供たちはキャハハと笑い声を上げながら楽しそうにしていた。


「炎王竜様。おかげさまで私たちは無事です」

『良かった。だが、その内ここも戦場となるだろう。他にも世界樹竜(シェムハザ)様や、八岐大蛇様も来てくださっておる、なんとかなるはずだ』

「それは心強い!しかし、あの人魚族の少女と、吸血鬼の少女、それに、え?!ふ、不死鳥様?!」

『え?!どこ?!』


 私は周りをキョロキョロしながら辺りを見返しているけど、それらしい魔力も気配もしなかったことからとある一つの答えに落ち着く。


『私?』

「違うのですか?」

『私は四霊の朱雀です。あの人は従姉妹です』

「え?!そうだったの?!」


 何やらエヒナさんとネヴァさんが驚いていますが、実は私の従姉妹なんです。血の繋がりもちゃんとありすし、普通に親戚です。あの時に言われたので確実だと思います。私は直系じゃなくて分家ですけどね。


 なんとか誤解を解こうと、かれこれ30分ぐらいかけて竜たちに説明すると、すぐに分かってくれた。良かった、もしも勘違いされたままだったら危なかった。私の火の力は不死鳥さんと一緒じゃないから。


「カバリオ様方どうぞ、避難してきた竜やたくさんの種族がいますが、中は比較的安全ですので」


 そう言われ、門を越えるとすぐに門が閉められる。そしてカバリオさんが地面に手を着くと、門が教会されて行くのが分かった。ただでさえ大きく頑丈そうな見た目にも関わらず、更に強化をしたということは襲撃に備えているのかもしれない。


 中に入るとまた景色が変わり、そこは外と違い、たくさんの種族たちが手を取り合って生きていた。人という文化体系ではないにしても、人が竜になって、生活するとしたらこんな感じだろう、というような街並みや、精霊たちが街を照らすことで、照明が全くなく、竜やフェンリル、その他の種族たちも生活していた。


 歴史の授業で聞かされたことのあるこれは確かかなり前の中世ヨーロッパ辺りの文明系統に近い気がする。乗り物は皆さんが飛べたり、走ったりした方がやっぱり早いのかないけれど、人族の身長では到底越えられない程の大きさで、人の生活を更に大きくしたような感じだった。


 レンガの変わりに、古びた鱗や、レンガ、加工された物が使われた建物や、至るところには精霊樹があり、そこから精霊や妖精たちが飛び交っていた。竜族たちにも服を着る文化が出来たりと、人間らしい生活を送っていた。


「カバリオ様一度正体を隠していただきたいのです」

「うん、ごめんね。人化出来ないから」

「いえいえ、滅相もございません。大魔戦争以降も数々の戦いで我らを守ってくださったことには感謝しております」


 それから先代竜王、炎王竜がカバリオと会うと、その手をガッシリと握り上下にブンブン振りながら、まるで普通の人間であれば腕が吹き飛んでしまうようなスピードでもカバリオは余裕の表情で耐えていた。


「先代さん、ここにいるのは、人魚族のエヒナと、四霊の一人朱雀、神祖の吸血鬼で師匠のネヴァです」

「幻獣族に、四霊、吸血鬼となると何か近々大きな戦いでもあるのですか?」

「分かんない、でもひょっとしたら力を頼るかもしれないから、まだ生きてる竜王、竜帝、竜神にも声をかけておいてくれる?」

「承知しました、この先代炎王竜、最早ただの老ぼれですが誠心誠意伝えさせていただきます」


 それから、竜の谷についての情報をしっかりと調査すると、現在の戦力は五千、成竜、古竜だけで、それに対し王の作く竜は防衛戦などでかなり数が減り、基本五属性の竜は、炎、土、しかいない。それ以外にも存在しているが、今は正体を表さない。


「とりあえず、怪我してる竜たちを癒すからちょっと自然が増えるけど許してね」

「すいません、お願いいたします」

『大地魔法・大地神(ガイア)の大地』


 そうカバリオさんが言うと地面が急に揺れ始めると、壁や至るところに木々が生えると、精霊や妖精たちも気になったのか見に来る。そして、カバリオさんの背中で集まると、カバリオさんの能力なのか緑色の球体が現れ、それが地面にスルッと入って行くと地面が緑色に輝き始める。


『大地回復魔法・大地神(ガイア)の癒し』


 緑色に輝くと、怪我をしている者を対象にカバリオがひたすらに癒していく。少しの時間だけカバリオが動かなくなると、みんなが興味深そうに覗くと、一瞬で誰だか正体がバレたようだった。


「神獣様だ!それも土王竜様(ベヒーモス)様だ!」

「バレちゃったか」


 そうカバリオが笑うと子供たちがカバリオの身体に登ったり、翼を広げて喜び出す。フェンリルたちも登って行くとカバリオはそれを笑顔でニコニコしながら子供たちが楽しめるように動いたり揺さぶったりすると、子供たちの笑い声が聞こえだす。


「ホロ兄ちゃんそろそろ来るみたいだから他の子たちも大丈夫だよ」

「ほんと?!」

「止めなさいあなたたち、そこの御方たちは、」

「大丈夫だよ、僕は誰かさんと違ってそんなに怒りっぽくないから」

「それ私に言ってるのかしら、バカ弟子」


 それからカバリオさんがスモールサイズになると、子供たちが喜びながらペタペタと触り始める。それを師匠さんがむっとした表情になり取り上げると『師匠、相手子供だよ?』と言うと、『師匠は誰だ?』と言うとすぐに黙りカバリオさんも意外な表情を見せる。かなり前から神獣だと思えない程人間臭いと思った。


『エヒナさん、ここの結界を強化しなくもいいんですか?』

「そうね、結界を強化した方がいいかと言われるとちょっと微妙なのよね」


 カバリオさんたちが竜族の代表やフェンリルの代表たちと話し合いながら、ネヴァさんも前に出ていて、今はエヒナさんと話しをしていた。それにしても、結界を強化するのが微妙ってどういうことなんだろうか。土王竜(ベヒーモス)さんなら簡単に神々の攻撃すら防ぐ結界を張れると思うんだけど。


「おそらくだけど、土王竜(ベヒーモス)は割と比較的最近また生まれたんじゃない?」

『分かりません。空さんなら分かるかもしれないですけど』

「大丈夫よ、ここの結界がそうそう破られることはないはずだから、だってここの結界おそらくだけど、魔道王の遺産の一つである、絶界の大門城(アリステリア)で作られてるから大丈夫よ」


 魔道王、私達が知らない人だけど、おそらくだけど人間の中でもかなり強い部類の人間だってことは分かる。噂では、全属性魔法も扱えて、神獣様方たちだけが使える星の権能の一端を魔術と魔法だけで解析して、しかも世界魔法の権能の一部を完全再現して、武器に具現化まで出来る才能があったとか。そrねい、神獣様方たちが人類史上一番信頼を置いている人間だとか。それほどまでの人間が作った魔道具であれば心配はいらないと思うけど、少しだけ不安だ。


 ここにはかなりの人間によった文明を持った竜たちやフェンリルたちもいるけど、昔ならともかく、ここは少し前まで脅威のいなかった世界だ。だから、ひょっとしたら。


「大丈夫だ嬢ちゃん。俺達ドワーフもいるぜ」

「ドワーフ?!ドワーフもこっちに来てたの?!」

「ははは!そりゃあそうだろ!俺達も色々苦労してきたんだからな!!」


 話していると急に現われたのは、白い髪に、ゴリゴリの筋肉が分かる程のタンクトップに、おそらく鍛冶士なのだろうか、ハンマーを手に持って、頭にタオルを巻いているのが分かる。さっきまで竜を見ていたせいで凄く身長が低いように感じるけど、でもここで生活するのって凄く大変じゃ。


「あれ嬢ちゃんは人魚族の子かい?あの婆さんは元気か」

「うんお婆ちゃん元気だよ。それにしてもお婆ちゃん知ってるってことは」

「ああ、察しがいいな。俺は、ドワーフだが、エンシェントエルダードワーフ族だ」

『種族名長い』


 それにしたって、ドワーフ族は確か130年ぐらい生きたら良い方だって聞いたことあるのに、一体どれだけ生きているのだろう。私だって封印されてから多分だけど1000年ぐらいは生きてるはず。このお爺さんドワーフ本当に幾つなんだろうか。凄く気になる、ひょっとしたら空さんのことを詳しく聞けるかもしれないし。


「あ、そうだ。すまんな今日は青竜の槍作りがあったんじゃ!」

『あ、空さんのこと聞きたかったのに』


 それが聞きたかったのに、まるで台風かのような人が現われたと思ったら空さんのこと聞きたかったのに。それにエヒナさんも普通に話してていいな。私空さんとまともに話せたことあんまりないから。それに、普通に人と話すことが少し怖い。でも、空さんだったら笑顔で全然全くそんなこと気にしてないみだいで普通に接してくれるから凄く話し易い。それに、エヒナさんもそんな感じでいいんだけど、エヒナさんはどこかあんまり私に興味が薄い気がする。


 それから追いつこうと少しだけ急ぐと、カバリオさんはすごく地位が高そうな竜や、族長らしき人物たちと話していた。ここで自分の出来ることがないのかなと思いながら少しだけ飛ぶのを止めて横になる。空は真っ暗みたいになっていて、付近にあった黒煙がここまで影響を及ぼしているのがすぐに分かった。早くこんなことを終わらせて、早く空さんのところに行きたいのに。



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