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転生したら機械竜でした少女に助けられたので恩を返そうと思う。   作者: 改宗
第4章竜人族の国と楽園の崩壊
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4-15 交流



 時は戻り、空が魔法剣を飛ばした時の頃。守たちは竜人族の里で普通に観光していた。空がこっちまで持ってきた魔法剣は健在だが、双子の弟である空を心配している様子だった。


「いくら、ホロと、カバリオが行ったとしても大丈夫かな。心配だ」

「妾は大丈夫だと思うがのそんな心配せんでも」

「..空の魔法剣はちゃんとあるかいティアさん」

「はい!ちゃんとあります!」


 これだけ確認しておかないと行けない。おそらくだけど、世界を渡っているから魔法剣の制御が甘くなる可能性もある。空の意図がたまに分からないことがある。空は双子の弟で、僕は兄なんだぞ。他の兄妹のこともある空ばかりに構えてやれなかったこともあるが、今回の件は分からない。せめて、あの二人がいればよかったのに。だが、これを寄越して来たということは、『三人を守れ』的なことなのかもしれない。おそらく空は三聖女について答えを得ているのだろう。


「世界魔法・世界禁忌目録(アカシックレコード)

「ん?何をするのだ守?」

「ちょっと確認をね」


 今回行うのは少し簡単だ。星にアクセスして、それを視るだけ。魔力はいらない。ただ閲覧するだけ。まるで本を読むように内容を頭に入れて行くとそのまま空の意図を見つけて行く。空の魔法を解析して、あの弟の隠していることを。


「解析完了。なるほど、って!今回丸投げか!!」

「うぁ!何どうしたのよ守」

「..すまない」


 空の組んだ魔法を詠んでいたら、実際は『兄貴後は頼んだ。それと敵が来ると思うから任せるわ!』とだけどうやらあの魔法剣には込められているらしい。ちょっとあいつ帰って来たら一発殴ろう。うん。


「どうやら敵が来るらしい。空曰く」

「...敵って?」

「王魔の軍勢じゃないでしょうね。あのバカ」


 いや、空なら『え?兄貴そんな奴らもやれないの?あれれーおかしいな?姉貴もいるのに勝てないんですか?』とか言ってくるに違いない。こうなったら無傷でこの里を守って見せる。


「念のために世界結界を里全体に張っておくよ」

「いいの?かなり魔力喰うでしょ」

「守に何か言われた時がムカつくからいいよ」



***



 一方守や、レヴィアタンたちがそんなことをしている一方で、ティアと、アイラスは二人で光魔法の練習をしていた。二人の周りには魔法剣が幾つも近くにあるが、それらは全て空の隠蔽魔法で隠されており、二人とも感知していなかった。竜人族の騎士たちが多くいる場所で、魔法を扱う竜人族たちも興味深そうにそれを見ていた。


「いいですかアイラスちゃん。魔力を扱うにはですねまず自分の身体に流れている魔力を感じ取って見てください」

「..あの、ティア先生。魔力が何か分からないです」

「うーん。そうですね。魔力というのは空気みたいにそこら中にあります。元に、ここの竜人族の里では魔力が豊富なので、魔力鉱石っていうのがあります。これが魔力の塊が結晶化した物になります」


 うーん。それならお父さんのところで何回か見たことあるけど、あれが魔力なんだ。だとしたら意外と何かを頭の上で想像するだけで魔力を出せるってことなのかな?光魔法、よく分からない。ひょっとしてマモルさんに聞いたら分かるかな?


「うーん。光魔法のイメージってどんな感じですか?」

「うーん。ピカーってしてて、ポワンって感じ」

「...」


 うん。余計分からなくなってきた。それに、光魔法よりもイメージしやすいことってなんだろう。光魔法と言われるとよくわかんないけど、光、辺りを見渡してみると光源になっている場所を見る。あの光を想像して、それを手のひらに出す想像でいけるのかな?


集中して、自分の中にある魔力を探し、そこにある力を引き出そうとすると、一気に流れて来て訓練場が完全に真っ白になり、光が強すぎて全く目の前が見えないでいた。


「ストップ!ストップ!その光を上に上げて!」

「ええっ!こうですか!!」


 そのまま上に上げると光った球のような物は空に上がるとずっと輝いており、目が開けられなかった。


「光魔法・光の矢」


 ティアさんが何も見ずに魔力で作った光の弓で矢を射ると、そのまま光の球に当たり、完全に砕け散る。それを見ていると、また眩しくて前が見えなくなる。あれ絶対失敗というか、魔力込めすぎちゃった。


「んあ?あれ?ティアお姉ちゃん。どうしたの?」

「ルリアちゃん。えーん。私魔力暴走させちゃった!!」

「ヨルお姉ちゃん。お願い」

「しょうがないなー」

「虚式・虚刀」


 ヨルが空気を蹴るとそのまま上に上がって行くと光っているところに向かって行く。そしてそれを黒い刀で切り裂く。するとまた光が漏れ始める。


「ん。魔力込めすぎ。虚式・吸収」


 ヨルが、黒い霊装に身を包むと、どこからか黒い刀を取り出し、高密度に圧縮された光魔法の光球を切断する。その瞬間に切ると同時に吸収すると、光が吸い込まれて行く。


「まあ大丈夫。私とルリアがいれば問題ないよ」

「キャ!お姉ちゃんカッコいい!!」

「ふん!」

「す、凄い。今の光魔術の上級以上の魔力をそんな簡単に切断するなんて」


 ヨルさんが笑顔で胸を張っているのを見ながら羨ましいしいなと思いながら私はそれを見ていた。あんなこと私には出来ないんだろうなと思いながら二人を見ていると姉妹っていいな。私には姉も妹もいたことないから分からない。あ、でも、守さんと空さんて確か双子の兄弟って聞いたような?


「どうする?まだ続ける?」

「はい!やらせてください!」

「ふふん。私も教えようか?遊びながらやると一番いいよってお父さんも言ってたし」


 今度はルリアちゃんも加わって、ヨルちゃんはそのまま寝ようとするとルリアちゃんに引っ張られて刀を持ちながら引き摺られてこっちまで来ていた。


「魔法なんて私教えられない」

「でも、ヨルお姉ちゃん魔法切れるじゃん」

「..分かった。負けた。けど後でご褒美ちょうだい」

「うん!それじゃあ始めるよ!」


 それから私はヨルちゃんや、ルリアちゃん。ティアさんと一緒に遊びながら魔力の扱い方を学んだ。魔力が身体にあることが分かってから、簡単にイメージ出来る物があった。植物を使えば簡単に出来るかなと思ったけど、そうはいかないみたい。多分だけど生えてくる工程が分かってないから出来ないのかなと思った。


 それに、あの時の星霊さんから言われたのは私はどうやら『黄昏の聖女』というよく分からないことを言われた。やっぱり人族とか星霊族の人が言うことはよく分からない。召喚術なら出来るんだけどね。


そんなことを思っていると、急に転移してきた。エンシェントナイトが私の側に来ると、何かを書き始める。太陽と月を書いて、そのまま間に、何か丸い何かなのは分かるんだけど、なんなんだろう?星霊さん曰く私は『覚醒してるから大丈夫』って言われたけどどう言う意味か全く分からなかった。


「黄昏魔法・黄昏」


 太陽と月をイメージすると、小さい太陽と、小さい月が出てくると、その間に何か夕焼けのような緑色に輝くまるでエメラルドのような光が光る。それが光始めると、なぜか身体がポカポカしてきて身体が軽くなって来た。


「これは身体強化系の魔法?」

「うーん。これ光魔法に近いけど、どっちかって言うと強化でも、かなりの効果あるよティアお姉ちゃん!」

「えっと効果が分かるの?」

「うん!」


 わ、分かるんだけ。す、凄い。まだ全然私よりも歳が低そうなのに。それに、ヨルちゃんここに来るまでに不安そうな顔してたのに全然そんな顔をしなくなっていたこともビックリしたけど。それに、効果が分かるってことは、使い方も分かるのかな?


「私に分かるのは、身体強化、身体操作向上、腕力上昇、脚力上昇、処理速度上昇、魔力強化、魔力増強、暗視、再生、適応ぐらいかな。お父さんならまだ詳しく分かるかもしれないけど」

「そんなに一編に強化できるなんて凄い!!」

「でも、太陽と月の魔法なんて聞いたことないよ」


 太陽と月を出した魔法?で真ん中に何かあるけど、これは()を表してるんだろう。マモルさんや、マモルさんなら分かるのかな?と思いながらそのまま魔力を込めすぎていることに気づいていなかった。


「ティアお姉ちゃん。アイラス魔力込めすぎ」

「え?そんなに込めた気はなかったんだけど」


 ヨルが再びそれを切ると、そのまま大量の魔力は大気中に流れ、空に登って行った。


「今日はこの辺にして、魔物を倒しに行く?」

「行く!」

「アイラスちゃんも来る?」

「ごめんなさい。ちょっとやりたいことがあって」

「分かったわ。ただし、遠くに行っちゃダメよ」


 そう言うと私は訓練場を後にすると、ふいに上を向くと真っ白な巨大な竜が空を飛んでいた。すぐに守さんだと気づくと手を振って見るとこちらを向いて手を振りかえしてくれた。そしてそのまま天高く飛んで行くと、急に視界が変わる。


「世界魔法・転移」

「え?!ここは?!」

「ん?雲の上」


 そう言うとなんでもないように私を背中に乗せると笑顔でこちらを見て来るのが分かる。エルハデスヤ、お父さんと違って、ゴツゴツしていて、身体中に良く見ると傷がかなりたくさんあった。でもそれは全て治っていたけど、見た感じだとかなり深い傷を負ったような痕跡もあった。


「もしかして傷見てる?大丈夫もうう治ったし、姉さんに治してもらったから」

「..何か大きな戦いでもあったんですか?」

「...うん。大きい、凄く大きい戦争があったんだ」


 少しだけあんまり聞いては行けなさそうな雰囲気を感じとると私は少しだけ黙ってしまう。その戦争はかなり大きくて、きっと大事な人や、家族、それ以外の大切な何かを失ってしまったのかもしれない。神獣の皆さんはどの人もあまり過去を語りたがらない。かなり人と違う生き方をしてしまっているから私にもよくわかない、けど、きっと、思い出したくない記憶と、楽しかった思い出のこともあるのかな?と思った。


「大丈夫。僕たちは乗り越えてる。何せ千年以上生きてるんだ。大丈夫」

「..あの、いつか私にも教えてください」

「..うん。大丈夫その内嫌でも知ることになる」


 そうして少しだけ微妙な雰囲気になると私は段々と強くなっていくスピードに耐えきれず落ちそうになると、マモルさんがスピードを落とす。すると風の影響が少なくなって、そのままマモルさんは空中で止まっていた。


「見て、アイラス」

「す、凄く綺麗」


 見えたのは雲よりもさらに上に行った場所で大気圏より少し低いところに守は飛んでいた。守は周囲に気を配りつつ、アイラスと楽しんでいた。アイラスが行きたい場所に守は飛ぶとそのまま夜まで帰らずに二人だけの時間を過ごした。


「あの、マモルさん。私も皆さんの役に立ちたいんです!」

「...うん。分かった。なら手取り早く行こう」

「ちょっと待ってて」


 そう言うと地上に降りて、城内で、人型に戻り、そのまま私を降ろすと、一瞬で姿が消えて、どこからか人が現れた。銀髪で、そして凛々しい人だった。おそらく人間族だけど、どこかエルフ族の人のような美しさがあった。そして、どことなく儚いような、悲しんでいるようなそんな感じの。


「ティアレイ。この子が例の子で聖女としての魔法の力について教えてあげてくれ」

「分かったわ。その変わり例の話し本当なのよね?」

「..ああ。だが、それにはアイラスが必ず必要になる。覚醒はしているみたいだけど、まだティアちゃんが覚醒してないから両方お願い」

「分かったわ。これで貸し借り無しよ」


 ちょっと不満そうなこの人はどうやらティアレイという人らしい。聖女?様見たいらしいけど、どことなく私に不満があるように見える。だけど、マモルさんが私に『ティアレイは今彼氏が行方不明で悲しんでるんだ』と言って来たので、かれし?が何か分からないけど、大事な人が見つからないのは悲しい。私もマモルさんがいないと不安になったし。


「アイラスと言います!歳は16歳です。森育ちで、魔法はあんまり得意じゃないです!!」

「..合格ね。これだけ天然ならきっと飲み込みも早いに違いないわ。こんな男ほっといて行きましょう」

「あ、あ、あの!マモルさん!私絶対魔法使えるようになりますね!!」


 そう言うとマモルさんは笑顔で『うん。待ってる』と笑顔で言うとそのまままた視界が変わると今度は酔ってしまって、そのまま意識まで一緒に沈んでいた。


「..黄昏が、まさか僕とはね。絶対似合ってないだろ?なあグレイブ」


 そう言う守は、酔って寝ているアイラスの顔に掛かっている髪を指でそっとずらすとそのまま笑顔になり、しばらく見つめるとそのまま部屋を出てしまった。そして、アイラスは起きずにただ顔がニヤニヤしていてとても嬉しそうに眠った。




xブレイブ→グレイブ

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