4-1神獣
向かっている場所は竜人族の国アデランス。
そこにはかつて竜だった竜人族が住んでいた。
竜人族は竜が楽園の庭に行く者と行かない者で残った僅かな数だった。
その残った竜はいつ同胞が帰ってきてもいいように国をつくった。
だが国をつくるのに彼らの身体は適していなかった、彼らは世代を越え進化し人の肉体に近い身体を手に入れた。
だが彼らは誇り高き最強種であることを忘れてはいなかった。
私達は星刻の塔から出発して竜人族の国に向かっていた。
竜人族の国に入るには竜人族の王である竜王に面会する必要があって今は神獣達と向かっている所だ。
「空、竜人族の国って人間に対して凄く偏見が凄いって聞いたことあるんだけど」
「そうなのかならルリアもどうするかな」
空は取り敢えず着くまでに考えることにした。
そしてもう1日たった頃ついに竜人族の国が見えてきた。
竜人族は暖かい所を好むので国の周りには活火山がたくさんありまた温泉もたくさんある。
それにここは俺達の故郷のようなものでもある。
奥に大きな木があるがあれが世界樹だ。
世界樹はエルフなどの異種族が暮らしている。
エルフやドワーフ、獣人族や、人魚族、などがそこの近くには住んでいる。
竜人族との貿易などもやっており、そんなに仲が悪い訳ではない。
そしてそんな世界樹を守っているのがエルフ族だ。エルフ族にはある掟があった。
その掟を知るのは今ではエルフ族の中でも一部の人間にしか知られていない。
私達は一旦竜人族の国の近くに降りると地面からホロとカバリオが出てくる。
出てきた所には大穴が空いていた。
「ふー疲れた僕の勝ちだねホロ兄ちゃん」
「は?!今のは俺だ!!」
「お前らは出て来て早々になにやってんだ!」
バハムートがホロとカバリオに向かって拳骨を落とす。
ホロとカバリオは避けようとするがホロの尻尾が絡まり二人ともこけるとそのまま拳骨を落とされ頭を抱えて転がっていた。
「おい止めとけって竜人族にバレるって!」
そう言うとすぐに二人は転がるのを止める。
すると二人は周りには聞こえない声で話始めた。
「そいじゃあわえらは観光行ってくるわ!」
「それじゃあバイビー」
そう言うとまた地面の地下深くにまで潜っていった。
バハムートが二人が通った道を元に戻していた。
それからは二人とも人型に戻り歩きで行くことになったのだが、一つ問題が解決していなかった。
「ねえお姉ちゃんここお姉ちゃんの故郷じゃないの?」
「そ、それは、まあそうよ」
ルリアは純粋な瞳でヨルに話しかけるとヨルがどこかバツが悪そうな表情を見せる。
だがすぐに元に戻った。
「ここが私の故郷か、」
ヨルはどこか感傷に浸っているのか少しボーッとしていた。
バハムートやヨル達が話している間に空は世界樹を見ていた。
世界樹を見た空は一瞬立ちくらみを感じるがすぐに頭を振って気のせいだと思うことにした。
その後空一同は道なりに進んでいきついに竜人族の国についた。
竜人族の国の関所はとても大きくそれはまるで
竜が通るために作られた物のように見えた。
「大きいねーここの門」
「確かにね、けど誰もいないわね」
「ルリア、ティアちょっとこっち来て魔法で竜人族に見えるようにするから」
そう言うと空は二人に結界魔法と擬態魔法の合成で組み合わせた魔法を使うと二人の頭から角が2本生えてくる。
後ろの背中からは翼が生えてくる。
それはまるで角を除けば天使のようにも見えただろう。
「どう、似合ってる?」
「似合って、る」
なんだか甘い世界が二人の間にできていた。
しばらく見つめあっているとルリアがこちらにやってくる。
「どうしたんだヨル?」
「実は、私翼が元々ないの」
どうやらヨルには角はあるが翼は最初からなかったらしい。
翼はないが竜の特徴である鱗とブレスだけは引き継いでいるようだ。
それから空はヨルにも合成魔法でヨルの背中に翼をつけた。
ルリアは青、ヨルは赤がいいと言ったので赤の翼に擬態させた。
ヨルに翼があると本当に竜人族だと思うと少し胸が傷んだ。
「おい!そこのお前達何者だ!」
すると城壁の上から竜人族の騎士が声をかけてくる。
すると門が開きそこからは竜人族の騎士達がやってくる。
騎士達はすぐにこちらに来ると自分達の周りを
囲む。
「貴様らどういう理由でここへ来た!」
どうやら竜人族は凄く警戒心が強いようだ。
すると竜人族がある物を掲げる。
それは神獣の絵がかかれた紙だった。
それを地面に敷くと並ぶように言われすぐに並ぶ。
「今から貴様らが本当に誇り高き竜人か調べさせてもらう」
「さあ踏める物なら踏んでみせよ!」
これはどうやら踏み絵らしい。だが俺達神獣はすぐにその絵を踏むと竜人族は顔を真っ青にする。するとすぐに大柄の竜人族の騎士が動き腰に吊るしていた剣を引き抜く。
「おのれ!貴様ら邪竜の手先か!」
周りの騎士達も次々と剣を抜いていく。
だがそこで待ったがかかる。
空の影から一人の女性が現れる。
「皆さんお待ちなさいこのお方達を誰だと思いですか神獣様一同ですよ」
「な?!」
急にレイリーが現れ空達の前に出るといきなりそんなことを言い始める。
竜人族は疑いの声が大きいが信じている者と疑惑の目を向ける者もいた。
そこで大柄の竜人の騎士がこちらにやってくる。
「あの巫女様それはいったいどういうことでしょうか?」
「ガイア様、ヨルムンガンド様お願いいたします」
「お、おう」
そう言うと二人はすぐに人化を解き本来の姿に戻る。
世界竜は純白で、一方空は夜空の色を少し残したような色をしていた。
変化した二人を竜人の騎士達はさらに顔を青くさせる。
そしてすぐに全員が地面に頭を叩きつける勢いで膝をつく。
「申し訳ございませんでした!!どうかこの命だけで勘弁してください!!」
すると大柄の竜人が鎧を地面に置き小さい小刀で自分の心臓を貫こうとするがそれを阻まれる。空が自分の手を使い小刀を弾き飛ばす。
するとすぐに取りに行こうとするから頭を軽く殴ってやめさせる。
「やめろっつうの!!」
「グフッ!」
口から泡を吹き始めるとすぐに部下達に連れていかれる。
それからはすぐに竜人族の王の所に向かう為に
一旦城まで行かされる。
城につくとすぐに給仕の人達に正装をさせられる。
守と空は正装が嫌なのか逃げようとするとどちらもティアとレイリーに首を捕まれ引きずられていく。
「こんなのなんか着んの初めてだな」
「確かにな今までこんないいもんは着たことないわ」
「お二人とも似合っておりますよ」
扉が急に開くとそこには巫女用の正装を着たレイリーがいた。装飾は比較的控えめでレイリーの魅力を引き立たせそして同時に巫女である証明である鍵を持っていた。
「「ありがとう」」
二人がそう言うと今度はティアとヨルとルリアとマルクトが入ってくる。
ティアは銀色の髪にあうように青色のドレスを着ており少し露出は控え目にし本人の魅力を最大限に引き出していた。
ヨルは黒髪にあうように黒を基調としたドレスを来ていたまだ子供なのに大人顔負けの色気を引き立たせていた。
ルリアは前会ったよりも身長が少し伸び真っ白に輝く髪にあうように白のドレスを着ており幼さをそれでカバーしているようだ。
一方マルクトは灰色の髪を少し束ねており前髪も少し切ると顔がよく見えるようになった。
ドレスは灰色の髪なので少し明るい緑のドレスでやってきた。
「空、これ似合ってる?」
「──────え?うん」
空は思わず魅いってしまい反応に少し遅れてしまう。すぐに言葉を返すがなぜか不満そうだ。
その後はなんとか説得することで機嫌を直してもらうことができた。
その後は王の用意が出来ると竜帝のいる竜帝の場に向かう。
大きな門を開け中に入ると多くの貴族であろう
竜人が膝を地面についてこちらを向いていた。
そして前を向くとそこには白髭を生やした竜人がいた。
その隣にはレイリーともう一人は誰だかわからないが少女がいた。
その少女と目が合うと途端に目を背けられる。
「此度は王城にお招き頂きありがとうございます帝王様私は伯爵家ティア·ブレイブと申します」
「よいそなたらのことはレイリーから聞いておる、そこの二人方が神獣と聞いているのだが」
竜帝は俺達兄弟を見ているようだ。
それはまるで本物なのかという疑惑の目だった。だが本人達はただ淡々と答えた。
「だとしたらどうする?」
「もし本物であるならこの国を上げて祭りを行うだろう、だが」
急に帝王の雰囲気が変わる。周りの空気が震え始め窓ガラスが震えている。
だがそれに臆せず全員竜帝の方を向いていた。
唯一臆していたのは貴族達だった。
「偽物なら私があなた達を処罰しよう」
「わかった認めるよ俺達は神獣だ」
その時後ろの貴族達からザワザワと鳴り響く。
本物なのかと声を上げる者や侮辱しているなどと言うだが、そんなことは一瞬にして解かれることとなる。レイリーが帝王の前に立つと貴族達の声が収まり一気に視線がレイリーの方に向く。
「私はこの方達というよりはこのお二方でございます名は世界竜バハムート様、世界樹ヨルムンガンド様」
「ここでは分かりにくいでしょうから広場にでも出ましょうか皆様方」
そう言うと帝王が先に離れその後に貴族達がついてく。その後に続いて空達一同もついていく。ついていくとそこには大きな広場があった。そこにつくと真ん中に行くように言われ行くとそのまま元の姿に戻る。
土煙が上がると全員の視界が奪われるが土煙の中で見えた影は明らかに竜を表していた。
「これより邪竜を解き放つ!」
「は?!邪竜?!」
すると檻が後ろを振り向くと出てくる。
それは邪竜ディアボロスだった。
三つの首と大きい身体が特徴的で黒い鱗は並みの剣や術ではダメージが入らない。
「────!!!」
こっちを見るやいなや速攻でこッちにブレスを
吐く。それを俺らは避けて武器を簡易召喚で呼び出すと上の手で槍と剣を持ってディアボロスと戦う。
「なぜ戦わせているんですか!というかあれって邪竜ですよね!?」
「それはあなた方を証明する為ですよ貴族達に」
そのまま戦闘を続けるがすぐにバハムートが世界魔法で支配する。だが効果はなかった。
それどころか術にかかった素振りすら見せない。
今度は空が槍で貫こうと投擲するが片方の顔で槍を持っていかれる。だがすぐに簡易召喚し手に戻す。だがその時に謎の違和感と水の後が槍に残っていた。そのまま槍を使うと翼で弾かれそのままブレスを吐いてくる。
瞬時に避けられると後ろから兄貴が構えて待っていた。口を大きく開けるとそこから灰色のブレスが吐かれる。直で食らうと思ったがそのまま避けることもせずただ立っていた。
その時、急に上から豪雷が空の近くに落ちるとっそのまま濡れた部分から感電しそのまま倒れる。バハムートは空の方に気を取られていると
瞬時に詰められそのまま首を引きちぎられそうになる。だがそこで試合の終わりを告げる声が上がる。
「すみませんそろそろ姿をお見せになっては頂けませんか?」
「まあダメダメね武器に頼りすぎホントに双子なのかしらと思うぐらい連携も出来てないしけど私にこれを使わせたのは及第点だわ」
ディアボロスだった者は水に溶けてなくなり。
そこから現れたのは翼はない蛇のような竜だった。現れた竜を見るとすぐに世界竜と世界樹竜が逃げようと翼を出そうとした瞬間だった。
青い触手が世界竜と世界樹竜に絡みつく。
「クソッ!姉貴離せ!!」
「そうだぞいい歳してこんなことしてきやがって!」
「誰がオバサンよ!!」
その後広場が半壊するまでしばかれた。
その後俺達は姉貴つまりリヴァイアサンが入っていた場所に入れられていた。
そしてそのまま運ばれて広場に置いていかれた。
その後半壊した広場を修繕しその後は客室に向かった。そこには帝王とレイリーとお姫様?と
リヴァイアサン様がいた。
そして私達はなぜかあの二人を置いて呼び出されていた。
「あのそれで用事とはなんでしょうかリヴァイアサン様」
リヴァイアサンはあの後すぐに人化しその容姿は青色の長い髪に大人の色気を発するような容姿で服は青色を基調とした着物だった。
「あ、ちょっと待って、そのリヴァイアサン様って言うのやめない?」
「ですが貴方様はこの国の、」
「いいのいいの弟達が世話になってたみたいだしね、それと私のことはアルメラって呼んで頂戴」
「わかりましたアルメラ様」
その後はしばらくの静寂が訪れる。
だがそこで声を上げる者がいた。
それは赤い色の髪に毛先が紫色の女性だった。
その人はさっき帝王の隣に立っていた人だった。
「急にすまんが帝王とティアとマルクトと言ったか少し外してくれんかの?」
「わかりました姫様」
「了解いたしました」
「........................」
3人が出ていくと立っていたお姫様が勢いよくジャンプしてソファアの上に向かってジャンプする。するとそのまま服を脱ぎ始める。
それを見たレイリーがそのまま姫の所に向かい
そのまま上から袋を被せる。
「ちょっと!セナ何してるのよ!?」
「いやー可愛い娘がおったら愛でたくなるものじゃろう?」
「、、、、、、、」
レイリーは死んだ目をセナに向けていた。
だがすぐに二人の目がヨルとルリアの方を向く。すぐに二人は目を反らそうとするがそれを
アルメラが二人の顔を片手で強制的に向かせる。だがそれでも目を合わせようとしない。
「未来、」
「ビクッ!?」
アルメラが“未来”という言葉を話すと二人の顔が凄く青ざめる。するとアルメラは少し離れる。
だがすぐに二人は武器を持とうと空間から出そうとするがそれを遮られる。二人はすぐに離れようとするがアルメラに捕まる。
「まあそう慌てずにお茶でもしましょう」
ソファに座ったまま腕が伸びていた。
そのままソファに座らされる。
するとコップがどこからか出てくるとそこから
紅茶が出てくる。
それをアルメラは手に取るとすぐに飲んでしまう。
「さてと、まず、貴方達は何者かしら?」
「そ、それは」
「私達は貴方が言った未来から来ました」
「やっぱりね鎌かけて正解だったみたいね」
「嘘!嵌められた!」
二人は抱き合ってプルプルと震えていた。
それを見てアルメラは妖しい目を見せるとそのまま二人に近づいていくと耳元で囁く。
「二人とも食べちゃっていいかしら?」
「ヒ!!」
二人とも壁まで引っ込んでしまった。
だがそれでも二人を追いかけようとするが後ろから肩を叩かれる。
「やめましょう流石に怖がってますし」
「しょうがないわね流石に止めておくは今回は」
「さてととにかくこれからのことを話しましょうかそれで二人はなぜこの時代に来たのかしら?」
「あれは、」
アルメラが聞くと少し二人で話し合いすぐにこちらに顔を向けた。
彼女達の話しを聞いてみることにしたアルメラは話しを淡々と聞いていった。
二人は話す度に涙を流していたがそれでも言葉を続けた。それはまるで逃げられない運命のような物を感じた。
「あの日私達は、お父さんとお母さんの家にいましたそこで楽しく毎日家族5人で暮らしていましたそこには魔道遺産であり私達の家族でもあるアテヌスもいました。だけどある日それは突然終わりを迎えました。私達はその日家の外で遊んでいて周りは森ばっかりで自分達意外の人と会うこともあんまりありませんでした。森で遊んでいた私達は家に帰るとそこにいたのは
血塗れになっていたボロボロの黒いマントに黒い剣を持った男でした。私達は咄嗟にお母さん達を呼びますが声が聞こえてきたのはその男の足の下からでした。男はお父さんの背中に剣を突き立てて笑っていました『親父オレはあんたの為にやったぜ』と言っていました。」
その時ルリアが吐きそうな顔を見せる。
すぐにレイリーとセナがゴミ箱を持ってくるとそのまま流す。
「大丈夫か無理するなよ」
「いえこれは言わないといけないので」
その後も二人は未来であったことを話してくれた。
「その後すぐにアテヌスが現れ男を追い払うと私達はすぐに近づいて治癒魔法を使って傷を癒そうとしますが傷が深く治癒が出来ませんでした。だけどお母さんが声をかけてきて静かにある物を渡されました。それは過去に行ける魔道具でした。私達はこれを持たされた意味はわかりませんでしたがその後はお母さんに言われ逃げて逃げて逃げました。だけど途中でペースが落ちてきてお姉ちゃんの片腕を切り落とされました。その後すぐにアテヌスが時間を稼いでくれたお陰で過去に飛ぶことができた。
だけどそこで問題が起こりました。過去に行く前に邪剣の力で座標をずらされたせいで元の時代に着くと離れてしまいました。」
「それからは私は闘剣奴隷になり妹のルリアは孤児として孤児院にいることになりました」
「そう、大変だったわね」
そう言うとアルメラは二人を抱き締めていました。二人はしばらく大泣きしていましたが泣き止むとすぐに元気を取り戻しました。
「もうせっかくの可愛い顔が台無しよ二人とも」
「すみません、けど私達は両親とアテヌスのお陰で今ここで生きていられるんです」
「それでその男はどうなったの?」
「わかませんアテヌスが倒したかあるいはまだ生きているかも」
アルメラは頭を抱えていたがすぐに顔を上げると何やらテーブルに紙を置くと書き始める。
そこには太陽の絵と月の絵と夕日の絵がかかれていた。
「あのこれは?」
「これに見覚えはあるかしら?」
「確かお母さんがくれた髪止めに」
二人は髪止めを髪から外すとそれを見せる。
するとやっぱりかという顔をするとその二つに魔力を込めるとそこから白い花びらのような物が人の形に変わる。
「お母さん!お父さん!」
『ごめんねさっきは大きな声で話しちゃって』
「いいの私達ちゃんと過去に行けたよ」
『ルリア、ヨルお姉ちゃんにちゃんと面倒見てもらってるかい』
「うん」
そう言うとルリアとヨルは二人に向かって歩いていく。だけどすり抜けてしまう。
ヨルとルリアは驚いた顔をする。
『ごめんなさいね二人ともあんまり時間がないから過去でやってもらいたいことを言うわね。
まずは私達のことは置いておいて欲しいの今からやってもらうことが全部それに繋がるから。
それと過去の私を含めた聖女を他に2人集めて欲しいの特徴は月の紋章しかわかっていないけど
とにかく集めて欲しいの』
『お父さんからは魔王とエルフの人を見つけたら協力してやって欲しいそれと、一番気をつけて欲しいのは────でさっきの男の正体はわからないだけど心配しないで欲しいそれも母さんの言ったことを守ってくれれば大丈夫だからそれと、そうだな流石に言わないとなお父さんの正体は魔道王だまあちょっと前までは魔王の代わりやってたんだけどね』
『あら、ごめんなさいねもう時間がないみたいだけどこれは言っておくはヨルとルリアは本当の兄妹ではないのヨルごめんなさいね』
「いいのお母さんあの日拾われた日から覚えてたから」
お母さんが少し笑うと私達まで笑顔になっていた。私達は少し近づいて触ることは出来ないけれど確かにここにいるという感覚を噛み締めながら話しを聞く。
『それと神獣達のことも気にかけてやってくれ』
『『そして最後に、僕達、私達の所に来てくれてありがとう』』
そう言うと髪止めが浮いていたのが静かに地面に落ちていく。それをヨルとルリアはすぐにキャッチしてそのまま髪止めを髪につける。
不思議と涙は出なかっただけど私達の心には幸せな気持ちで一杯だった。
「あれが魔道王、」
「あらあらセナには言ってなかったけ私達が唯一忠義を捧げた人間よ」
「お父さんて魔道王だったんだ」
「それは流石に私も知らなかった」
「だけど気がかりね3聖女って何かしら」
この場にいる全員で考えてみるがよくわからなかった。というよりもこの世界での聖女は実際はあまり深くは知られていないのだ。
現在わかっているのは聖魔法と浄化魔法と治癒魔法が使えるということだけしかわかっていないだが初代聖女は死者すら蘇生させたと言われている。
「それにしてもセナそろそろ自己紹介したらどう?一応貴方の父母が忠義を尽くした人の子供よ」
「そうじゃの、ゴホン、私の名前はセナ·ナカニレスです。親は母が不死鳥で父がフェンリルです。歳は今年で240歳程度になります」
「2、2、240歳?!」
「ちょっと待ってよセナちゃんそんなこと言ったら私はどうなるのよ」
「............黙秘します」
「えー!ヒドーイよセナちゃんがヒドイ!」
最初は慌てだしかたかと思えば地面に寝っ転がってゴロゴロいいながら回転して駄々を捏ねている。それをレイリーやセナが白い目で見ていた。
「まあいいわ今度は、「「いえ次は」
「私レイリー·アデランスと申しますこの度はご迷惑とお詫びを申し上げますどうかセナ様を暖かい目でそしてアルメラ様にはどうか貰い手を」
「ちょっと私怨入ってない?大丈夫?」
ヨルは少しレイリーに顔を伺うと少し怒っているような感じを見せたそしてしれっとケルナお口調が変わっていたことに気がついた。
「あの口調、直してもらえると、なんか慣れてなくて」
「すまんすまん一応これでも神獣の一人として数えられておるからの非公式の場でもしっかりせねばならぬのじゃ」
「そうなんだ」
「ていうか貴方達隠してること今のだけよね」
「...........たぶん」
ヨルとルリアの反応が悪い。
その後は普通に帝王と空達も入ってきてしばらく話しあっていた。
この国のことや楽園の庭への入り口のことなども聞いた。
「えーとやっぱり竜人族自体が人間族を嫌っているということですか?」
「そうなりますなこればかりは本当に、」
「やはり人間族側のせいでしょうか」
「ノーとは言えませんがイエスに近いですかね元々竜は自尊心が非常に高いので人間相手に負けたってことになったらそれは我々は、、」
帝王が厳しい表情を見せるがそれよりも厳しい表情を見せたのは空達、神獣達だった。
「すまなかった」
バハムートと空が机に頭を載せて謝る。
すると竜帝が飛び上がり立つように焦りながら言う。
「ちょっとお二方頼みますこんなこと知れたら卿老院が黙ってないんですよ特に神獣様達に関して信仰が厚いので」
「それに我々はこの度のことをよく思っておりますなぜなら神獣様が全員目覚めたという報告が教会側からありましたので」
「教会?」
「あちらを見てくだされ」
竜帝が指を指したのは教会の方だった。そこには神獣の像が並べられておりそれぞれ一つずつ
に教会があった。その教会から光が登っていた。よく城下町の方を見ていると竜人達が地面に足をつき祈っていた。
「これが我々の国ですどうでしょうか我々は貴方様方のお陰で今日まで生きていられます貴方方が長い月日を生きその生の中で我々を助けて頂いたことは誠に感謝しております」
「わかった、」
バハムートと空は立ち上がるとそのまま小さくなる。するとヨルとルリアが抱き締めてまるでぬいぐるみかのように持った。
「こっちの方が多分騒ぎにならないだろう」
「はい、ありがとうございます」
「教会にはあまり近付かないでいただきたい」
竜帝が出ていくとそのまま出て行こうとするが
扉を開けて出て行こうとするとそのまま手を引っ張られる。後ろを振り向くとそこにはケルナがいた。
「私に刀の使い方を教えてください」
今回すごく長くなりました。ちょくちょく書いてるので結構多くなってしまうんです。
まじすんません。




