3-12決着、そして再会
空は現在エレメンタルキングにたいして防戦一方の状況だった。かつてない程の攻撃を受け黒い鱗は剥がれそこから赤い血が出ていた。
必死に防いではいるがエレメンタルの魔法のせいか段々腕が上がらなくなる。
全身で耐えているが他の2本の手は使えるのでそのまま槍で突き刺す。
「ウグゥ!」
エレメンタルキングの攻撃が少し緩むとすぐに飛翔しそのままブレスを吐く。
そして急降下してエレメンタルキングを抑え込む。
至近距離でそのまま魔法を放つがすぐに吸い込んでしまう。そのまま返されると空は反射防壁
を使って咄嗟に受け流す。
受け流すとそのままエレメンタルキングは始元の精霊を使ってくる。
火、水、風、土、闇、光、無。
「嘘だろ!」
色々な種類のエレメンタルが集まり始めるとそのまま元素を放とうとしてくる。
すぐに空は防御体勢に入るがそんなことをしているうちに弾き飛ばされる。
「ウッ!」
空は全身に力を入れて衝撃を和らげる。
そのままエレメンタルキングはまた元素を使ってくるが黒い盾で防ぐとそのまま空は進む。
そして攻撃を受けている間に影魔法で短距離転移し後ろから爆発魔法を放つとエレメンタルキングの背中が抉れる。
「このまま!」
すると後ろから攻撃を食らう。
後ろを振り向くとそこには真っ黒な何かに纏われたティアレイがいた。
目は黒くなり聖女服は真っ黒に染まりまるで夜を表しているようだった。
「零の歳月」
腕を振り下ろすとエレメンタルキングごと空に向かって飛ばされる。
「どうして!あいつしくじったのか?!」
『ウルサイダマレ!!』
そのまま黒い弾が飛んで来ると空は回避する。
エレメンタルキングがいた場所には何かバグのような物が残っていた。
「緑の朝」
植物魔法で空は拘束を試みるが簡単に抜け出される。
「零の孔」
植物は黒い孔に吸い込まれるとそのまま枯れて出てくる。
どうやらあれは空間魔法と時間魔法の合成魔法らしい。
「あれに入ったら最後だな」
空は結界が破られていることに気がついていなかったがそれでも戦いを続行する。
「黒の結晶」
「光魔法聖盾」
黒い雪みたいなのが降ってくると空は光魔法で作った盾で防ぐがどんどん闇色に染まっていく。
空はさっきの黒い盾を地面に突き刺して黒い雪が降っている間に空は地面を爆発させて空中に飛ぶが装備していたピトが故障を初めていた。
「ピト!大丈夫か!」
「ピピ損傷率40%合体状態を維持することは不可能ですこれよりパージします」
空の鱗についていたピトは合体を止めて俺が用意した空間の中に入る。
すぐに正面を向くとティアレイが前に立っていたそのまま近付いて攻撃すると黒い剣で身体にダメージが入る。
「ティアレイ何があった」
「ウルサイダマレ!ドウセイッテモドウニモナラナイクセニ!!」
どうやら怒りで頭が埋め尽くされまともに会話出来るような状態ではないようだ。
「零の太刀·全景」
その時空が見ている世界がグシャリと曲がる。
いや正しくは空の顔が破壊されたせいだった。
空の顔は斬り跳ばされ宙を舞う。
空は空で飛んでいたがその巨体が地面に落ちてくる。
「フフコレデワタシノネガイガ!」
その時後ろから真っ白な刀がティアレイの胸元を突き刺していたもちろん心臓は避けてあるが。
「乖理·天橋」
「ナ!ワタシワマダマダァァァ!!」
ティアレイの胸元から白い光が出てくる。
そのまま黒い何かが出てくると空は壊れた村正を一瞬で再生させ村正でこれを作った張本人にもダメージが届くように死力を尽くすように振り上げる。
するとさっきの黒いモヤが一線されこいつを仕組んできた人物に対して攻撃を直接行うまさに遠距離攻撃だ。
「何故だ貴様わ死んだはずでは」
「残念途中から入れ替わってたんだよ」
入れ替わっていたのはさっきのピトが壊れた瞬間にこれはマズイと思った俺が一旦空間魔法で
別次元に入ってそこから人型になってそこでセシルにもらった刀を突き刺したという訳だ。
「乖理·別離」
念のため刀を振りもう一度力が残っていないか確認をする。
「ふーソラ修理終わったよ」
「おんありがとう」
セシルが俺が出てきた次元から出てくる。
その後に続いて時神まで出てくる。
「いやーすまないねーまさか法神まで出てくるなんて思わないじゃんか」
「おまえ次喋ったらこの刀で刺すからな」
「ちょっとまて!僕がそれで刺されたら流石に今は死んじゃう!」
空は少しの間追いかけ回したがすぐにセシルの法に向かった。
すると星霊王や精霊王やユグドラシルが帰って来ていた。
「こいつ時神か?」
「ここでやっとくか?」
「嫌待て待てお主らよく見てみー」
「すまん」
精霊王と星霊王が謝る。
するとすぐにセシルがある物を取り出す。
「これ使ってソラ」
渡されたのは一つの鞘だった。
それは単体だけで幻想級魔法が10回以上連続打ち出来る位の魔力を秘めていた。
「なんで一つだけなんだ?」
「これはね、実は」
鞘に二刀の刀を近付けると一つの刀になる。その刀は太陽と月を象徴するような色を刀身が発していた。
そして鞘はさっきまで色がなかったのに対して黄昏時のようなオレンジに近い色になる。
「この刀と鞘はちょっと特別なの刀は村正の上位互換で文字通りなんでも斬れるわ、鞘の方は刃が傷んできても瞬時に切れ味が回復するようにしてあるわ」
「とんでもない武器だなこれ」
この鞘は緊急時には普通に武器としても使えることが出来るらしい。
「大丈夫かティアレイ」
「ん、ここは」
ティアレイに声をかけるとようやく目覚めたようだ。
そこから話しを聞いているとどうやら黒い梟に
黒くてドロドロした物を飲まされたらしい。
それがさっき暴走していた状況だそうだ。
「どこか痛むか?」
「大丈夫よそれにしても勇者は」
「それは全員始末した」
「そう、、、、」
その顔はどこか悲しげだったがすぐに普段の様子に戻った。
それからティアレイを塔の一番上に連れて行き
砂時計の寝床のとこで寝かせておく。
「ピトティアレイは大丈夫か?」
「神経と精神がだいぶ弱ってますねしばらく休ませる方がいいかと」
「わかった」
セシルはホットしたのか少し地面に座っていた。地面は黒くなっておりかつての様な庭園は消えて失くなったが今でもちゃんと記憶には残っていた。
セシルは一人で庭を眺めているとこの塔から光が出ていることに気がつく。
「何あれ?」
光が出てくると空が段々と明るくなっていき塔の下から透明な階段が出てくる。
そこから誰かがいるような気配を感じる。
「ちょっと行ってみようかな」
セシルは庭園をくぐり抜け塔の中に入っていくとそこには透明な階段があった。
セシルは階段を踏もうとするとスルリといって落ちそうになる。
「危な!」
そのままセシルは階段を昇るのを諦めると今度は空の方に向かうことにした。
空は星鉄炉の前で星霊王と精霊王と話をしていた。
「先生セシルはまだ大丈夫なのか?」
「ええ大丈夫よそれに精霊王もいるからね当分は大丈夫よ」
「いや待て、嫁よそれは私がこっちに残るということか?」
「そうよ暫くはこっちにいても問題ないわよね?」
「わ、わかっておるそれに娘にもちゃんと会っておきたかったしな」
この二人は実際に夫婦であるがそういえばまだ結婚式はしてないとか聞いたような。
そうだなお礼はしておかないとな。
空はそう言うとそのまま二人を置いて一人飛んでいった。
空が向かった場所は師匠のところだった。
師匠は塔の最上階で寝ていた。
「師匠起きろ!」
「グー」
何か非常にムカついたので水魔法で粘土を作り師匠の鼻に泥団子を詰め込んでやるとそのまま
鼻から泥団子が出てくる。
「誰じゃ!ワシの鼻に泥団子入れた奴は!」
師匠がこっちを見るとこっちに向かって走ってくる。すぐに俺も走りだし塔の上をグルグルとずっとループしていた。
「師匠ごめんて!」
「今日という今日は許さんぞ!空!」
その後滅茶苦茶しごきまわされました。
その後は塔を時間魔法で修理しながら辺りを歩いていた。
すると星霊王に耳を引っ張られながらズルズルと地面に後を残しながら引っ張られていく。
やっと離された時には前にティアがいた。
透明な階段を登っているティア達がいた。
そこにはティアだけではなくヨルやルリア、神獣達もそこにはいた。
皆透明な階段を踏んで割れないか心配しているようだ。
「ちょっとカバリオ!押すな!」
「えー僕人化出来ないから我慢してよ」
八岐大蛇とベヒーモスは人化出来ないため透明な階段の最後尾でゆっくりと進んでいた。
ヨルとルリアは二人で手を繋ぎながらゆっくりと歩いている。
「ねーティアお姉ちゃん早い!」
「私は、早くブレイブに会うの!」
そんなことは言ってはいるが貴族令嬢のため普段からあまり運動はしてこなかったのでどんどんペースが落ちてきている。
「あの私が背負おうか?」
「いや、こんな幼女には頼めないわ」
それからティアはずっと歩いていると見える距離で塔が近付いていることに気がついた。
するとティアの手から光が出る。
「なにこれ!」
よく見ていると太陽の紋章が手の平から出ていた。それが少し浮かび上がると針が出てくる。
その針が数字になると10の文字を表す。
「これはいったい、ねえマルクト?」
マルクトの方を向いていると黒いフードで自分の顔を隠していた。いやそれは怖がっているようにも見えた。
「どうしたのマルクト?」
「わ、わ、私達、には、えーん」
マルクトは私の紋章を見るやいなや泣いてしまった。どうやらこれが原因なのはわかるのだが
私はどうすればいいのかわからなかった。
だから私はとにかくこの子を慰めてあげようと思った。
「大丈夫だよ怖くないよ」
「違うのそれはね、うんごめんなさいやっぱりまだ言えないだけどこれだけは言いたいの、」
泣きやんだマルクトはフードを取り顔を見せると真剣な顔つきで言った。
「これはもう私達だけではもうどうにも出来ないかもしれない」
「マルクトそういうことなのか?」
その時後ろからバハムートが近付いてくる。
バハムートは人化出来るため今は人型になっている。
バハムートは人型になると鱗の色の様に髪は白くなり目は竜の時と同じように緑色の目をしていた。
身長は私よりも高く、バハムートはブレイブと双子だと聞いたのでブレイブもこんな感じなのかなと思った。
「ねえバハムートいったいどういうこと」
「それは、言えないていうか俺から言うべきことじゃない」
どうやらブレイブは秘密があるようだ。
だけど皆が知っていて私が知らないことって、
いったいどんな秘密なのだろうか。
「私まだブレイブのことなにも知らないんだ」
「まあ、結構あいつ寂しがりやでさ、まあなんだ弟のこと頼むは」
「え?は、はい」
そういえば確かに双子なのよね二人って確かにブレイブに似てるような気がするけどちょっと違う所もあるような。
「おい!ホロッ!カバリオ!ちゃんと付いてこねえと飯抜きにしてもらうからな!」
「えー兄ちゃんそれはないよー」
「そうだぞ!兄貴そんなの最低だぞ!」
八岐大蛇とベヒーモスがゆっくりした口調で抗議していた。
それを見ていたヨルとルリアが笑っていた。
「本当の兄弟みたいだね」
「まあね~自慢の兄ちゃんなんだ飯も作れるし
洗濯も出来るし早起き出来るし、いつも起こしてくれるもんね~」
「それはカバリオお前だけだぞ」
「姉ちゃんだってそうじゃん」
「あいつはだってなー」
どうやら神獣には見た目よりも家庭環境が意外と人間よりらしい。
お姉さんいるのか、私とブレイブが結婚したら
私は自分で言っておいて顔を真っ赤にしていた。
「どうしたんだティア姉ちゃん」
「いや、なんでもないのちょっとね」
「あーけどさもしもティア嬢がさ結婚とかなったらお姉が黙ってなさそうじゃない?」
「そこは皆で押さえるしかないだろう」
「国が海の藻屑にならないことを祈るよ」
義姉さんはどうやら結構なブラコンなのかな話を聞いている感じだと。
歩いていると塔の階段の真下まで来ていた。
私達はそこから梯子があったのでそこから登る
と見えた景色は悲惨な物だった。
「何これ?」
花壇でもあっただろうという所にはクレーターや毒々しい水溜まりや草が燃えていた。
辺りには黒い羽や白い羽がたくさん落ちていた。
私は塔の梯子を使って降りると意外と地面と変わらない場所だと気がついた。
「こんな所にブレイブがいるの?」
「いると思うよついでに星霊王と精霊王も起きてるみたいだし何かあったんじゃない」
「これ」
八岐大蛇が見つけたのはさっきティアが見つけた白い羽と黒い羽だった。
この羽の特徴を示す種族には見覚えがあった。
「ここさ絶対天使と悪魔来てるよね」
「確かに、けど静か過ぎない?」
「もう終わったのか?」
バハムートは元の大きさに戻り上に羽ばたくとそのまま辺りを見てくると言って行ってしまっった。
「ここ久しぶりに来たな星刻の塔」
マルクトは一人で塔の真ん中へ歩いていく。
するとティア達も後に続いて小走りで走っていく。
少し歩いていると巨大な魔力反応を感じた。
これはよくは知らないがなぜか知っているような気がした。
それからもずっと歩いていると大きな影があることに気がつく。
「何あれ?」
そのまま近付いてみるとそれは星霊王だった。
星霊王は今魔法で塔を修理していた。
それを見ていた八岐大蛇とベヒーモスは星霊王の所に走っていく。
「お久先生!」
「こんちゃー先生」
「久々に会ったねー空も起きてることだから早く行ってやり」
「はーい」
神獣達はまるで子供のような返事を返すとどこかへ行ってしまった。
星霊王がソラという人かどうかわからないけど
その人の所に向かった。
星霊王と言われた人がこちらに歩いてくる。
「あらあなたかしら空の彼女さんは?」
星霊王と言われた人はとてもじゃないけど人と言えるような見た目はしていなかったけど確かに人という感じがする。
見た目は長い足に白のウエディングドレスを着ていて顔はしっかりとは見えないけどどこか母性を感じるような人だった。
「あのすみませんソラって誰ですか?」
そう言うと星霊王は固まってしまうするとすぐに『少し外すわね』と言うとホロ達が向かっていった場所に向かって行くとすぐに黒くて夜空の色をした竜が出てくる。
するとバハムートがおもいっきり黒い竜に向かって殴ると痛そうに自分の頭を撫でていた。
「痛いだろ!兄貴!」
「わるかったからさっさとティア嬢ちゃんの所行ってこい!」
竜の状態で蹴っ飛ばされていた。
そのまま地面に顔面を強打するとホロとカバリオが笑い始める。
「うえー兄ちゃん転けたーダッセー」
「おいらよりどんくさいのはヤバいぞー」
「ちょいお前ら」
するとその時その黒い竜からとてつもなく大きな魔力反応があった。それは人間が持てる程ではない魔力量だった。
「はは、なにこれ?」
ティアは凄く顔が青ざめていた。
怖くて足がガタガタと震えていたあんな竜が下で暴れ回ったらこの世界が終わってしまうんじゃないかと思った程だった。
「おい!空!止めろ!」
「ウッソ!」
その瞬間巨大な魔力は急に霧散し辺りにはオーロラが見えていた。
「え?何が起きたの?」
その時ティアは尻もちをついて足が震えていたがその足の震えは収まっていた。
その時その黒い竜に走っていく女の人がいた。
頭に角があって髪は赤いが毛先の方はなぜか焦げていた。
「もうソラ!急にあんな魔力使ってビックリしたじゃない」
「すまん、すまんセシル」
「もうやらない?」
「はい止めます、止めさしていただきます」
二人は仲良く会話を続けていた。
気づけば私は一人になっていた。
あれ?ヨルちゃんとルリアは?
よく見ていると二人は黒い竜の方に走って行ったそのままかけ登り頭の上でジャンプをしていた。
「久しぶりブレイブ!なんか大きくなったね」
「そうだろーいいだろ」
「いいもんすぐ私の方が大きくなるもん」
「ルリアは流石にそれは」
「ヨル、シー」
空はヨルに向かって人差し指を立てて口元に当てて静かにと言った。
するとすぐに二人を降ろすと空は二人の方に向かう。
「よおホロとカバリオ元気だったかー?」
「あ、終わった、、、」
空は結界を張ると結界の中でトンデモない音が聞こえたが頭を抱えていたのはバハムートだけだった。
それから数分経つと結界が壊れて出てくる。
出て来たのはホロとカバリオだった物だった。
真っ黒になって出てきたそれはまるで燻製にされたみたいな状態で出てきた。
「う、いてて、は!?」
「まだ元気そうじゃねえかー!」
「ひえー」
ホロとカバリオは発狂していたがすぐにバハムートに止められる。
「そこまでだアホ」
「その手は読んでたぜ兄ちゃんよ!」
拳骨を躱さずにそのまま拳を受け流すように腕を使う。そのまま行ってバハムートを殴ろうとすると魔法で地面に叩きつけられる。
「は?!魔法とかセコいぞ!」
「なんのことだ?」
「おい!後ろ!」
その時顔面にグーパンが突き刺さる。
これは!まさか!ティアか?!
ヤバいヤバい完全にいること忘れてたー!!
「ちょっとブレイブ借りて行っていい?」
「「はい、どうぞ」」
「おい!俺はまだ死にたくなーい」
空が暴れるがティアは魔法で強化しているため
空は逃げられなかった。
その後は庭園に行って投げられる。
「ん!」
そのまま投げられるが空は空中で一回転してそのまま立ったまま着地する。
するとティアがこっちに向かって走ってくる。
俺はどうしたらいいかわからずとにかく普通に立っていた。
「ブレイブのバカ、なんで、なんで生きてるのに会いに来てくれなかったの!私心配してたのに!!」
「ティアすまんこっちでも色々事情があって、
そのすまんほんとにあの時は俺もよくわからんけどあの時確かに一回死んだけど俺は、その後ティアとかの記憶もすぐには戻らんかったけど
ティアと会いたいっていう気持ちはあっただけど、死んだ奴が急に現れたら、なんか嫌だろ」
ティアは黙りこむ、するとこっちに来て俺の胸に飛び込んでくる。
「ううんほんとはね私も信じたかったまだ生きてるってけど動かなかった、怖かった、大切な人を失うっていうのがとても、だって私にとってあなたは大切な人だから」
「ティア、」
本当のことは言えないあれは誰も知らない秘密があったことを誰にも話してはいけないんだ。
これは俺だけの問題じゃなくて今まで散ってきた人達の努力を無駄にしてしまうかもしれない俺はそれが怖い。
けどそれでもこれだけは言っておきたい。
「俺にとってもティアは大事な人だ」
「ブレイブ!」
ティアが空の上に飛び乗る俺は抱き抱えるようにそして俺は一つ大きな嘘をつかなくていけなかった。
「あのティア実はな俺、記憶が戻ったんだ」
「そうなの!よかった」
ティアはそっと胸を撫で下ろす。
空は凄く複雑そうな顔をしそうになるが秘密を守るためすぐにいつも通りの顔に戻る。
「俺の名前はな空って言うんだ」
「ソラ?」
「違う違う」
そう言うと空は一旦ティアを降ろして地面に爪で何かを書いている。
それは見ているとティアにとって驚きを隠せない物だった。
「これって、旧古代文字?」
「そう、俺達神獣や霊獣はその時代の人間だったんだ」
「確か旧時代にはこの空よりも高く行けたみたいな話があったのは知ってるけど、」
「いや、実はまだ旧時代の人間は生きてる」
「え?」
あの時残されたのは大勢の人で一部の人がこの星を捨てて宇宙に飛び去った。
1万年前は急な人口増加による食料危機と地球温暖化による天災や災害が発生した。
そのせいで食料危機を逃れられない国々は各国に戦争をしかけた。
結果は惨敗、戦争に強い国であればある程力なき国々が墜ちていった。
力ある者は富を、力なき者は貧を、とそれがしばらく続いたある日のことだった。
それは突如としてこの星に落ちてきた。
最初人々は隕石だと思ったがそれは違った。
それは神話で語られるような生き物だった。
フェンリル、フェニックス、ヤマタノオロチ、
ベヒーモス、リヴァイアサン、ヨルムンガンドバハムート、世界樹
それ意外にも魔物が空から地面から出てきた。
世界中は戦争中だったがすぐに止め国は防衛に移った。
だが人類は魔物に対して友好的な攻撃手段を持ち合わせていなかった。
そこで各国から天才科学者達が集まった。
その研究者達が手を組んだ結果少しは有効的手段が取れるようになったが特に効果がなかったのはさっきの名前が上がった魔物だ。
これらの名前は神話から取られ魔物ではなく、
神獣と人類は呼ぶことにした。
その神獣には近代兵器が全くと言っていい程効かなかった、特にその一体一体が通るだけで災害が起き地面は裂け、津波は常にあり、人類は酷く悩んでいただがある時ある発明をした人物がいた。
その人は現在は生きてはいない名前も知らない
が人工ナノマシンウイルスタイプという物を発明した。
それは例えば何か人が感染した時に起こる症状を利用するということだった。
人工ナノマシンウイルスを神獣に接種し、操るという物だった。
だがこれには問題があった、これは巨大化が不可能であることがわかった。
そして兵器化が出来なくなったことを悟った科学者達は言った。
『なら人間を使うのはどうです?』
それは酷く甘味な物だった、このプロジェクトさせクリア出来れば我々はこの世界を統べることが出来ると。
その後の計画は孤児を使った実験と捕獲した魔物に対する治験だった。
結果大勢の犠牲が出たが実験に沿うような形で
結果は出たなんと適合者が総勢30名弱集まったのだそれはその計画が出来てから5年後のことだった。
そして本番へと移った人類は孤児を使った地球防衛計画を実施した。
結果は、上手くいった者といかなかった者がいた上手くいった者は言った通りに動いた。
だ暴走した者は命令し殺させた、だがその時、
計画に狂いが出る、なんと全員が国を襲ったのだそのせいで我々は急遽作ったアイビスレリトビアンという魔物を船に人工ナノマシンを入れ込むことによってこの星を去っていった。
「まだ生きてると思った理由は今回の勇者召喚が原因あいつら魔法は使えなかったのになぜかこっちに来ると使えるようになっているということだった」
「それってつまり、勇者召喚は人類の為ではなく、ただの調査で来てそれに対して誰かが力を与えているということ?」
「そう、そしてそれが、」
空はそのまま立つと空を見上げる。
それは絶対に成功させるという意志が籠った顔だった。
「だ、だけどさ、その言い方だとさ、まるで」
ティアは何かに気づき言おうとするがすぐに口を閉じてしまう。
空は近づくとそのまま頭の上に登らせる。
「ちょ、ブレ、じゃなかった空!」
「いいよ言わなくても、それにまだ仲間も集めきれてないからね」
「だけど、もしもその人達が一気に攻めて来たらどうするの?」
「それが俺達の役目であり使命なんだ」
「え?」
ティアは驚いた顔を見せるが空は言葉を続ける。
「だからねティア、君のことは大事だけど、もう少し待ってくれないかな」
「え、うん」
空は人化してティアの手の上に自分の手で相手を包み込むようにする。
そして地面に膝をつき手の平にキスをする。
「これでどうかな?」
「わわぁぁわ!!」
「ティアの顔真っ赤じゃん!」
ティアの顔は赤くなっていた。
それは余程嬉しかったのかティアは少し泣いていた。
そっと空はティアを抱き締める。
「ティア、ごめんね今まで迷惑かけて、」
「私こそごめんなさいいつも守ってもらって」
「いいよ俺はティアのことが好きだからね」
お互いがしっかりと向き合うと空がティアの手を引きそのまま口元にキスをする。
それはまるでそれ以上言わせないかのような行動だった。
「ズルい、でもお帰り空」
「うん、ただいまティア」
二人は幸せそうな顔をしていた。
そしてそれを側で見ていた人物がいた。
それはヨルとルリアだった。
「「え?お父さんじゃない」」
そして空とティアは皆の元に戻ると全員そこにいた星霊王や精霊王、大精霊や上位精霊たちがそこには集まっていた。
兄貴達もそこにはいてまるで夢物語だと思える程だった。
そしてここを出る時がやってきた、
俺達は全員星霊王や精霊王や精霊達に別れを告げる。
だがまだやり残したことがあった。
「セシル俺を育ててくれてありがとなそれとこの刀も」
空が手に持っていたのはセシルが神獣達の素材を使って作った最高傑作で切れ味は法神で立証済みだ法神はあの後セシルに斬られたことにより消滅した。
「それとセシルこれってなんていう刀なんだ」
「これは、、、」
セシルが鞘から刀を引き抜くと二刀が出てくる。
それをセシルがちゃんと持って精霊達が何か運んでくる。
「セシルこれで何するんだ」
セシルは話を聴きながら精霊達が準備するのを見守っていた。
準備が終わると刀を台座の上に置き、セシルは自信の血を垂らす。
すると塔自体が白く輝き始める。
「今から名付けをします、じゃないと武器としての性能が縛られた状態になって本来の一割程しか力が発揮できません」
「一割で神を倒せるって、ヤバいな」
その後セシルは術式を台座の周りに自身の血で書いていく。そこから赤い魔法陣が現れる。
するとその魔法陣が小さくなり刀の上にまでくる。
「太陽の刀は天照、月の刀は星照」
名付けが終わると術式が刀に流れ込む、それを見届けるとセシルはそのまま刀を鞘に戻す。
すると鞘も光始め、鞘に紅葉のような葉っぱの柄がつく。
「この柄の解放度を示す物だよソラ」
「そうなのか、って!?一つも明るくなってねえ!!」
「そりゃあそうでしょまだ力が馴染んでないからね」
「そうか、ありがとなじゃあ行くわ」
「ちょっと待って、」
そう言うと人型になっていた俺はセシルに抱きつかれる。
それをそっと受け止める。
すると顔が涙でぐちゃぐちゃだった。顔が真っ赤でせっかくの服も鼻水や涙で大洪水だ。
「ちゃんと帰ってくる?」
「..................ああ帰ってくる」
「本当に?約束だよじゃないとティアお姉ちゃんにあれ言うからね」
「ああ約束だ」
そう言うとセシルは離れて元気よく手を振ってくれる。
「元気でねソラ!皆!」
「じゃあなセシル!皆ありがとう」
そう言うと神獣達は全員神獣化し空に飛び立った。向かう場所は一つだった。
「さあ、約束の地に行きますか!!」
空達が出た後星霊王と精霊王が帰ろうとするとセシルが止める。
「ちょっと待って!お父さん、お母さん!」
「なんだセシル」
「あのねこれ」
セシルは小さな花束を見せる。
そこにはこの庭園に咲いていた花ばっかりだった。
そこには一つの手紙が残っていた。
『二人とも結婚おめでとう、それとセシルのことをもうちょっとちゃんと見てやってほしい意外とセシルは寂しがりやだからさ頼むよ』
星霊王と精霊王は二人で読んでいた。
セシルが見たそうにジャンプして覗いてくるが
星霊王は手を上に上げて見ていた。
「それはあんたもでしょ空」
これにて3章の終了とさせてもらいます。ありがとうございました。
4章はちょっとまだ設定考えたりとかが忙しくて投稿頻度がガクッと下がるかもしれませんがよければまた見てください。




