3-10魔物暴走
星霊王とユグドラシルは二人で話していた。
それは今後のことについてだった。
「晴明これからどうする」
「そうじゃの少なくともセシルの迎えまではおるつもりでおる」
「そう、また寂しくなるわね」
星霊王が寂しそうな顔をする。
ユグドラシルはなんとも遺憾な表情を見せていた。
「けど私には精霊達がいるから心配いらないわ」
「いざとなれば精霊王がまだいるしね」
「そうじゃの」
二人は話していると唐突に周りの音が不自然な程に静かになっていることに気がついた。
そして塔の一角が爆発する。
「なんだこれは!?」
「敵襲!!敵襲!!」
精霊達が騒ぎ始める。
すると大精霊達が集まってくる。
「ウィンディーネどうなっている」
「ただ今魔物暴走が起きています首謀者は不明ですがただ今上位精霊達で各個足止めをしております」
「敵の総数は」
「おそらくですが万は越えるかと」
「わかったはあなたも元に戻りなさい」
「御意」
ウィンディーネは風に乗って戦場に戻って行く。
「晴明動けるかしら」
「それにワシに言っとるならその喧嘩買うで」
「それならよしそれじゃあこの楽園に入ったこと後悔させてやらないとね」
それから戦いが始まった。
戦いは前線に星霊王とユグドラシルと上位精霊達が前線を張っていた。
戦いは激しく精霊達は次々と倒されていく。
中位精霊も奮闘しているがミノタウロスなどに倒されていく。
「皆持ち堪えろ!!」
上位精霊が天高く叫ぶ。
全員の士気が上がるそれに比例して精霊達がおし始めた。
「いいぞ皆そのまま進め!!」
その時だった急に前線の半分以上が動かなくなったのは。
辺りを見返すとどうやらコカトリスが出てきていたらしい。
コカトリスが魔眼を使うと精霊達がどんどん固まって石化する。
そしてコカトリスは石化した精霊を次々に食らっていく。
後ろの蛇で襲いかかってくる精霊をなぎ払い精霊を食しながら進んでいく。
「コケッ!」
コカトリスが止まると今度は息を吸い込む吸い込んだ息を吐くと精霊が魔石に変わっていく。
「これはいかん!下位の精霊達は下がっておれ!」
下位の精霊達が下がろうとすると今度はサイクロプスの大群が襲いかかえる。
「風魔法風狼」
その時空から大きな影が現れる。
「ユグドラシル様!」
中位精霊達が騒ぎ始める。
ユグドラシルはサイクロプスの軍勢を止めるために風狼を使い一掃していく。
風狼は大地をかけサイクロプスの大きな目をたちまち貫いて走っていく。
「真風魔法鎌鼬」
「真風魔法風龍の業火」
魔物達に当たると死体が弾けとぶ。
風とブレスによる火炎で風と炎がミックスされる。
そして大群を焼き払う。
「あら晴明そんなものかしら!!」
今度は星霊王が到着し星霊王も攻撃に参加する。
「星霊魔法星落とし」
宇宙から無数の隕石が降ってくると魔物達が潰される。
その後に残ったのはでかいクレーターだけだった。
「さあペースあげるわよ!」
「よし来た!」
「真風魔法死の風」
「星霊魔法星の怒り」
黒い風と地面が揺れ魔物を押さえこみ死の風で
魔物がどんどん減っていく。
戦況は傾いてきていた。
「さてそろそろ私の出番ですかね魔物達下がりなさい」
黒い服を着た男がそう言うと魔物は下がって行く。
「なんだこりゃあ?」
「魔物が下がっていってる?」
「いやはやこれはお見事ですお二方」
黒い服を着た男が現れる。
男はなにやら手に黒い石を持っていた。
「さてと紹介が遅れました私は魔神様の四天王の一人であるレゼアと申します以後お見知りおきを」
「?!」
2人はすぐに距離をとるだが先に回られる。
そして後ろを振り返ろうとした途端に振り向こうとすると頬をツンツンとやられると吹き飛ぶ。
「グッ!」
ユグドラシルが塔にぶつかる。
星霊王が攻撃するが当たる直前で避ける。
星霊王が杖を使おうとすると今度は距離を詰めてくる。
「星魔法隕石弾」
隕石を小さくして凝縮された弾がレゼアに襲いかかるが。
「障壁」
ただの障壁で防がれてしまう。
それどころかその隕石を食べていた。
ボリボリと音がするまるで固い物を無理矢理食べているかのような。
「これなら!」
「そんなものは効きませんよ!」
星霊王が蹴りあげられる。
星霊王は地面に突っ伏す。
すると星霊王がすぐに立ち上がる。
「来なさい精霊王!」
そう星霊王がそう叫ぶとどこからか大きな純白な扉が現れる。
すると開いた瞬間にレゼアに向かって光の槍が刺さる。
「おっとこれは意外と想定外だったなまさか精霊王をこちらの世界に呼び出すなんて」
「精霊王一緒に戦うわよ!」
すると扉から大きな身体の男が出てきた。
その男は王の様に冠を頭につけ片手には白い槍
もう一方には白い盾を持っていた。
「わかっただがこいつはなにものだ」
「そんなことは後よとにかくこいつはここで倒すわよ」
精霊王が手を振ると大地が裂ける。
レゼアは空に飛び黒い玉を投げつけてくる。
「闇魔法黒球」
黒い玉が飛んでくるが今度は星霊王が隕石を当てそれを打ち返す。
するとレゼアはなにやら黒い物体を取り出すと
それを地面に投げつける。
「世界魔法支配行使」
精霊王がその黒い物体を支配すると黒い物体が
弾けとび増殖する。
「支配外か」
増殖した黒い物体から魔物が生まれるが全くみたことのない魔物ばかりだった。
身体が全部黒く、身体中に棘が出ている。
「さあミノラプスいけ!」
「ネタ切れかい!!」
星霊王が魔法を飛ばす。
それが黒い魔物に当たると今度は吸収し始めた。
すかさず攻撃を仕掛けるが固い壁に阻まれる。
「真風魔法風の槍絶槍」
ユグドラシルが人間の状態に戻りその壁を打ち砕く。
すると魔物の目の色が変わり赤から青に変わると今度は背中の棘から紫色の結晶が出てくる。
そこから紫色のビームが飛んでくる。
「チッ!星霊魔法隕鉄!」
大きな隕石で壁を瞬時に作りそれを防ごうとするが瞬く間に破られていく。
「世界魔法反転」
ビームが空の方向に向けられる。
するとビームは空を割き大気圏が見える程だった。
精霊王が今度はレゼアの方に向かう。
「こっちは任せろ」
「わかったわ死なないでよ」
「フッこちらのセリフだ」
2人は背中をくっつけ合うとキザなセリフをかまして別々の標的を狙うことにした。
「それとユグドラシルそのなんだ嫁を頼む」
「フッ!ほれさっさといけ嫁に愛想つかれる前に戻ってこい」
2人はそう話すと離れていく。
「いいんですか私に一人だなんて」
「お前など爺さんに比べればそこら辺にいる石と変わらん」
「そうですかあなた私をイライラさせる天才ですねこのリア充が!」
「なんだリア充とは?」
そう精霊王が言うとレゼアは固まってしまう。
顔を赤く染め歯をおもいっきり噛んでいた。
「あなたまさか?!いえなんでもありませんが
ちょっと本気を出す必要がありそうですね」
「そうかならオレも本気を出すとするか」
「闇魔法闇纏い闇化」
「精霊解放王の道」
レゼアは闇に包まれまた精霊王は光に包まれる。
そしてそこから出てきたのは闇を体現したかのような容姿になっているレゼアとまるで光を体現したかのような精霊王がその場に立っていた。
少しの静寂が訪れるが2人は間合いを見ていた。
そう2人の実力はお互いに五分五分程度つまり何かミスればそれは生死を左右するということ他ならなかった。
先に動いたのはレゼアだった。
レゼアは手の平から黒い剣を取り出すとおもむろに走ってくる。
それに対して精霊王は少し腰を落とし足に力を入れる。
その表情はあまり変わらなかった。
「よくもオレの嫁を傷つけやがって」
そう言うと槍に対して魔力を込めていく。
魔力がとてつもない勢いで集まっていく。
光の槍が実体化する。
それは少し派手な装飾だが貫く力で言えばこれを上回る物はそうそうないだろう。
精霊王は腰を低くし相手が間合いに入るの目を粒って待つ。
レゼアは目をつぶったのがいいことに油断するかと思ったがレゼアは無詠唱で相手の影に入りこみ相手の後ろ側をとるとそのまま剣を振り下ろす。
「....幾星霜」
そう言うとレゼアに大穴が空いていた。
レゼアは確かに後ろから狙ったはずなのに対して精霊王はずっと前を向いていた。
「バカなアリエナイ!?」
「お前が気配を断っていることはすぐにわかったからな」
「それにオレはずっと槍を反対で持っていたぞ」
「貴様ー!」
精霊王の槍は両方に刃がついてある槍だったのだ。
そのお陰で瞬時に気配を察知し自分の力を反転させレゼアを貫いた。
だがそれでもレゼアは倒れなかった。
レゼアは瞬時に闇魔法によって回復を試みるが回復しなかった。
「これで終わりだ」
精霊王が瞬時に詰め槍を勢いよく投擲する。
「勝利の槍」
「クソッ!」
その時精霊王は不思議な感覚を感じていた。
槍はレゼアを消し飛ばしたが何故か違和感を感じていた。
゛オマ..エラも....いずれ.....するゾ"
そう言うと跡形もなくレゼアは消えていった。
その頃星霊王達は。
刺々の魔物に苦戦していた。
刺々の魔物は棘を破壊しても瞬時に再生し、
また額を傷つけようなどと思えば顔からブレスが飛んでくる。
それはまるで地竜のようだった。
「グルル!」
そしてそれ意外にも魔物はいた精霊王と別れた後どこからか黒い魔物が空から降って来たのだ。
「いけるかのこれ」
「やるしかないじゃない」
両方とも額には大量の汗があった。
魔力の使用でかなり疲れてきているようだった。
「とにかくこの地竜みたいな奴先にやるわよ」
その言葉を聞いてすぐにユグドラシルが神獣化すると宝玉を持って陣を使う。
「ちょいと時間稼いでおくれ」
「わかったわ」
星霊王はそう言うと地面に手をついて龍脈に魔力を注ぎ込む。
すると地面から淡い赤色の光がひび割れた箇所から出てくる。
「龍脈魔法天啓の直罰」
龍脈から赤くドズグロい炎がミノラプスに向かっていく。
ミノラプスは四足の足を上げると今度は腹で吸収しようとするが魔力自体が根本的に違うので
吸収できず弾き跳ばされる。
「まるで亀みたいね」
「龍脈魔法龍鎖」
今度は大きな鎖が地面から出てくる。
その大きな鎖がミノラプスに巻き付く。
すると他の魔物が鎖を引きちぎろうとするが鎖が魔物を弾き飛ばす。
「晴明!」
「よしきた!陰陽術禁忌陽報」
ミノラプスに向かって陣が描かれる。
すると陽の力がミノラプスに向かって放たれる。
ミノラプスは動けず直撃する。
すると他の魔物達が吹き飛んでいき肉片がいたるところに飛び交う。
「これでどうだ」
煙がそこら中に充満しているせいかよく見えない。
すると突如煙が消えるとそこにはミノラプスがいなかった。
跡形もなく消えたと思ったその時だった。
星霊王が急に弾け跳んだのだ。
星霊王は急な攻撃に反撃できず吹き飛んで宙を舞う。
その後に続くかのように黒い魔物が星霊王を狙う。
「この!」
星霊王が竜脈剣でなぎ払おうとするがそれでも跳んでいかないどころか硬い皮膚に阻まれる。
星霊王は一旦距離を取りながら抵抗するが黒い魔物はさらにスピードを上げ星霊王に攻撃を仕掛ける。
「大丈夫か?!」
その時ユグドラシルの声が下から聞こえてくる。
ユグドラシルは龍の状態でかけ昇ってくるが途中で見えない壁にぶち当たる。
その見えない壁にはある仕掛けというよりかはある理由があった。
本来神獣とは名の通り神の獣である。
これが意味することは本来神獣は獣でありながら本質は神だと言うことだ。
そしてここにいる神獣は既に契約をしている星から抜け出すことは叶わないのだ。
だが霊獣は違う霊獣はあくまで千年以上前の技術で作られたあくまで副産物でしかない。
「クッすまんこれ以上はいけそうにない」
ユグドラシルはそう言うと少しだけ下がって行く。
その後に大きく呼吸をし息吹を魔物に吹き掛ける。
それが辺りを漂い結界を作り出す。
結界は空から隕石が降ってこようと神の攻撃すら凌ぐだろう。
そして吹いた息吹が魔物を止める。
すると下からコカトリスの魔眼が発動するがユグドラシルの皮膚にはあらゆる邪悪を浄化する能力があるため効かない。
「晴明こっち来れない?!」
「すまん高度限界じゃ」
星霊王が黒い魔物と戦いながらユグドラシルにたいして話す。
ユグドラシルは少し考え込む。
何故こんな時に限ってこんなにもアクションが起こる。
ユグドラシルは少し考えるとある一つの憶測が出た。
「まさか?!」
ユグドラシルは一旦そこを離れセシルの方に向かう。
向かっていると星鉄炉の場所には魔物がウジャウジャいた。
それもアンデッド系とゴブリン達だ。
魔物達がこっちに気がつくとゴブリンが木の上に登り角笛を鳴らす。
するとゴブリンキングやゴブリンシュナイダーといった上位種などが出てくる。
中には特殊個体や限界個体までいる程だった。
星鉄炉には傷がついておりアンデッド系の魔物が剣などでガンガンと叩いていた。
だが元々そんな物で壊れるような出来はしておらずましてやこの星の物質で作られていないのでそもそも破壊することすら出来ない。
神獣でも破壊か融解させるなら不死鳥か世界竜だけだろう。
それに開けられるのは。
「こりゃあまたたまげたな」
「そこを退いてもらおうかのそこにはワシの孫がおるからの」
「風魔法風絶」
星鉄炉の入り口を風によって遮断する。
そこを通ろうとするとゴブリンやアンデッド系統は細切れになっていく。
「さてどうするかの」
実を言うとユグドラシルはここのこの塔の制御をしているため全部魔力を使うわけにはいかなかった。
「仕方ないギリギリまでやるかのー」
ユグドラシルは人間化すると槍を持ってゴブリンの軍勢に立ち向かう。
「まずは手薄な所から」
ユグドラシルは身体強化を最小限の魔力で使い
身体強化をする。
身体強化をつけ終わると下位のゴブリンを槍でなぎ払って一掃する。
その時アンデッドが攻撃をしてくるので槍で上に払いそのまま骨を砕く。
そして次はゴブリンアーチャがいたので風の手裏剣で額をぶち抜く。
囲まれるとマズイので距離を取りながら攻撃する。
距離を取ると後ろにはゴブリンライダーの部隊がいて黒い狼の上にエルダーゴブリンを乗せていた。
そしてそのまま噛みつかれそうになるが間一髪で避け、そのまま仙術でゴブリンの骨をへし折る。
「仙術浸透打」
骨をズタズタにへし折りそのまま狼の頭を掴み他の魔物に向かって腕の力で放り投げる。
「結構キツイな」
結構キツイというが辺りを見ているとかなり量は減って来ていた。
だが今度はそうはいかなかった。
「嘘だろゴブリンジャイアントだとそれにゴブリンナイトまでいるとか」
よく前を見ていると物理と魔法を無効化してくる魔物がこっちに来ていた。
「これはつべこべ言ってられないな」
そう言うとユグドラシルは一旦距離を取り木の上に登ると宝玉を取り出す。
それを空に向かって投げると爆散する。
だが爆発した宝玉がこの浮いている塔を安定させる。
「これでいけるがその後のことは終わってから考えるかの」
「さてと出てこいお主ら」
ユグドラシルは白い札を空中に投げる。
するとその札から何か生き物?が出てくる。
亀やら白い龍や朱い鳥、大きな鯨が出てくる。
亀は宙に浮き蒼い龍を守るように前に出る。
朱い鳥は空を自由に飛び交う。
鯨は空に水がないのにも関わらずまるで空を泳いでいるようだ。
「久しぶりでございます晴明様」
「そう言うのはもう良いとにかく手伝っておくれや」
「は!」
朱い鳥がそう答えるとまた空に飛んでいく。
すると全員がこちらを向く。
「久々じゃが頼んだぞ」
そう言うと朱雀達は行動を開始した主である命に従い魔物を次々となぎ倒していく。
玄武達も負けじと背中から棘を発射していく。
するとゴブリンキングやゴブリンクイーンが奥から出てくる。
手にはよく見てみると魔剣の類いである剣を持っていた。
大剣を勢いよく振り回しこちらを挑発してくる
すると鯨がゴブリンキングに攻撃する。
どこからか水が出てきてゴブリンキングにうちかかる。
水びたしになると今度は鯨が急に止まり鯨の身体の真ん中から大きな角のような物が出てくるとそこに電気が集まり始める。
ビリリと音をたてながら一気に溜め込んだ電気を解放するとゴブリンキングとクイーンは弾き跳ばされて雷が直撃する。
だがゴブリンジャイアントとナイトはピンピンしていた。
だがユグドラシルは諦めてなどいなかった。
ユグドラシルが更に攻撃を仕掛けようとするが
後ろから黒い大きな影が現れる。
「ようやく来たか」
「すまん師匠遅れた」
上から飛んできたのはピトを装備した空だった。
空はこっちに向かってくる最中にピトを装備し
最速で向かってきた。
到着すると機関銃に魔力を込め敵の真ん中に立つと360度ぐるりと回って一掃する。
魔物は急な出来事に反応できずに肉塊になっていく。
そしてすかさずミサイルを放つ。
ミサイルを食らったゴブリンジャイアントとナイトが吹き飛んでいく。
『レールガン発射可能!』
空は一旦レールガンを撃つために
上昇すると後ろから援護がくる。
「外すなよそれ!」
「わかってる!」
空が狙いを定めている間にユグドラシルは式神を使って時間稼ぎをする。
「風の柱風玉」
風魔法で空の周りを風のドームで包み込む。
空の魔力が反応し真っ黒いドームになり真っ黒いドームから黒い光が漏れだす。
そして黒い光から青色に変わると風の壁から魔法を極圧縮した極太レールガンが放たれる。
放たれたレールガンはゴブリンジャイアントとナイトの皮膚を焼き半身を消し飛ばした。
そのまま打ち続けると今度はナイトが何かをし始めた。
何もない所から黒い禍々しい装飾の施された大盾が現れる。
「いかんあれは?!」
ユグドラシルが慌てているがそんなこと関係なしにナイトは半壊した身体の右腕で大盾を構えるそうするとレールガンがこちらに返ってくる。
「ピト退避だ?!」
空は慌てて翼を広げて避けようとするが翼に当たる翼に当たると2枚の左翼を貫通する。
その傷痕から血がポタポタと流れる。
空は回復魔法と魔術は使えないので再生することも癒すことも出来ない。
「ギャうぎゃう!!」
そんななかゴブリン達が笑いながら前進してくる。
ジャイアント達は既にエルダーシャーマンによって回復済みだった。
「ピト動けるか」
「もちろんです」
空は翼を無理矢理広げ空を飛ぼうとするが白い大きな槍で貫かれる。
貫かれた所から呪いがかかる。
空はそこの部分を剣で切り取る。
そしてそのまま右翼を相手の方に投げるとそのまま走りだし人間の状態に戻ってジャイアント達に走りだした。
「空の太刀·絶空」
鞘に刀を納めそのまま魔力を纏わせる。
3色の色が混ざりあって黒い光を発しながら抜刀するとジャイアントの魔石を砕く。
砕いて後刀を抜くとナイトが来ていた。
「空の太刀·円月」
腕に魔力を纏わせて刀で円を描くように斬ると
ナイトの盾に阻まれる。
盾にはヒビすら入らずそのまま攻撃を繰り返すが阻まれる。
すると後ろにいた魔物が一気になだれ込んでくる。
「爆炎魔法メテオボルケイノ!」
すると空が魔法を使い魔物を一掃する。
ナイトの方はどうやら吹き飛んだだけだった。
そして空はまた竜化する。
だが右翼がまだ千切れていた。
「変体」
魔法を使い魔力自体を翼に翼から魔法が出せるようになった。
翼は以前とは違い真っ黒ではなく7色の光を発していた。
「空よお主の攻撃がなぜかわからんが効いておる頼んだぞ」
そう言うとユグドラシルは一人でどこかへ行ってしまった。
一方空はそんなことを聞く余裕はなく新たに増えた魔物と対峙していた。
今度はヒュドラやエレメンタルキングやアルウラネだった。
ヒュドラは大きな身体に4つの首がありそれらを全部一気に破壊しないと倒すことができない。
素早い再会能力を持ち口から放出される液体にはオリハルコン装備すらも溶かす程のヤバさがある。
エレメンタルキングは魔法に対して絶対的な防御力を誇り自分はエレメンタル系統の魔法を使うことが出来るが元はエレメンタルの集合意識でしかないため自我がないゆえに倒すまで動き続ける。
ちなみにエレメンタルというのは元素魔法の元となった生物達のことだ。
アルウラネは黒い蜘蛛の上に女の顔をした魔物でたまに町の近くにいるとなると蜘蛛による乱獲が始まる。
それにアルウラネの糸は並みの武器では切れず
魔法でも厳しい。
それに代名詞と言えるのは魅力だ糸で相手を絡ませた後頭からかぶりつき相手の血が失くなるまで吸い続ける。
そしてそんな相手に対してまた黒い魔物が現れると今度はヒュドラ達を喰らい始めた。
ヒュドラ達は逃げようと必死に踠くがそんなことは関係なしにと言わんばかりに飲み込んでいく。
「エグいなこれは」
流石の空もこれを見て吐き気を覚えていた。
黒い魔物が魔物を飲み尽くすと形態が飲み込んだ魔物の姿になる。
目は赤くなり前よりも魔力の量が多くそれはSランクの魔物と大差なかった。
「光魔法光放出」
光魔法で攻撃するが避けられてしまう。
避けた後すぐにブレスやエレメンタルによる元素魔法やアルウラネによる強酸のブレスがこちらに迫ってくる。
「避けた後からの動きだしが早い!」
空は魔力障壁を自分の前に出すがアルウラネの強酸によって溶かされてしまう。
すると壊れた障壁から炎のブレスと淡い色の魔法が飛んでくる。
「これで!」
空は後ろにある手から盾を取り出すとそれで防ぐ。
すると今度はナイトが突撃してきた。
ナイトは槍と盾を持ってシールドバッシュをしてくる。
そしてよろけた空に対して槍を神核の部分を狙って刺そうとしてくる。
「時間魔法時間停止」
空は時間魔法を使い数秒間だけ時間を止める。
これは魔力消費がハンパないため普段は絶対やらない。
「決め手がないな」
武器は整備してもらっているが前のようにおもいっきり振り回せるわけではないし。
それならいっそのこと一部に結界を作ってそこで倒す。
星鉄炉の場所に当たると不味いから少し離れて。
空は少し離れた後詠唱を唱える。
空から光が出始める。
『我■■■が命じるこの星に乖離した世界を』
詠唱が終わり時間が元に戻るとそこはさっきまでいた場所とは違った場所だった。
星鉄炉の入り口は今はもう別の空間にあり今あるのは辺りが瓦礫やビルなどが横倒れになっていたりした。
火災や嵐が起きていたり所々で爆発音すら聞こえてくる。
「さてと始めますかね」
空は2本の槍と2本の剣を持ってさっき結界で閉じ込めた魔物の軍勢に向かって走っていく。
色んな魔法が飛んでくるがそれは剣で弾き飛ばしジャンプしてよける。
そして近付くと槍に風魔法と火魔法を使って嵐の中に炎が混じり地獄の業火とかす。
残っている魔物はほぼ全て焼き付くされたがまだそれでも残っている魔物がいた。
黒い魔物だどうやらさっきの魔法を他の魔物を使って防いだらしい。
あれを使ってもダメなのか。
それなら空はあることを頭に思い浮かべる。
「これでどうだ!!」
魔法と魔術を違う属性ずつ使うとお互いが被ることなく威力が先程よりも強くなる。
それが当たると黒い魔物が飲み込んでいた魔物を吐き出す。
吐き出された魔物は今度はアンデッド化して襲いかかってくる。
「聖魔法光への導き」
そこへ空かさず聖魔法を叩き込む。
白い光の道が出ると辺りのアンデッドを浄化していく。
「これはホントにキツイ」
どうするこの結界を展開している以上外部から誰も入ることはできない。
先生も師匠もきっとこれないだろう。
なら一人でやるしかないんだ。
神獣の中で一番弱くたってそれでも俺も神獣の一人なんだ!
空は決死の覚悟で戦いに臨むが手が全くでない。
それどころか槍で突いても剣で斬っても再生を繰り返すせいかラチがあかない。
それどころかまたどこから魔物が入ってくる。
今度は鎖人だった。
鎖人は見た目はただの鎖身につけてるだけのごく普通に見えるが身体は鎖で構成されている魂はあるが魂を壊したのをそのまま鎖にすることで最低限の命と最低限の人間活動が許される。
だがそれだけではない鎖人は己の身体が全部鎖であるため対象の魂が大きければ大きい程鎖の拘束度は高くなる。
つまり鎖は魂をも拘束し傀儡に出来るということだ。
当然そんな相手が出てくれば。
「は?!鎖人!?」
なんでこの時代にまで鎖人がいやがんだよ。
1万前の魔物だぞあれ!
鎖人は歩いてこちらへやってくると思いきやそのまま前のめりになって両手を振り回しながら走ってくる。
「お前ー!n!たm!ぢ!いよごえぜぇ!」
精神崩壊しているのか行動が訳がわからない方向に向かっている。
すると突如鎖が飛び出てくる。
「クソッ!!」
鎖が空に伸びて拘束しようとする。
それを空は剣で弾くとすぐに飛翔してそのまま風魔法で身体を守りながら突進していく。
「ゴンッ!」
鎖を弾きながら鎖人に向かって突進する。
これで鎖人を倒せるはずだ。
そのまま突進すると鎖が弾け飛んでいくがそのまま弾き飛ばされた鎖が戻ってくる。
それが空に飛び付くと空に巻き付く。
「クソ!」
鎖が空の身体に入り込む入り込むとそのまま魂を拘束しようとしてくる。
そこで空は自分に幻想幻武を突き刺すと鎖を取り出してそのままグルグル巻きにして一辺に破壊する。
壊れた鎖は地に落ちると灰になって消えていく。
そうすると今度は他の魔物がこちらに走ってくる。
すると胸に怪我を折った状態でそのまま槍をカウンターで突き刺す。
アルウラネが串刺しになるそのまま振り上げて爆散させる。
緑色の血が辺りに飛び散る。
「くッそ痛てー!マジで死ぬかと思ったぞ」
すると隙ありかの用にナイト達が走ってくる。
これはマズッタな。
そう考えているとふと頭に声が響く。
『『ブレイブ帰って来て』』
俺は自分でもよくわからないがスッと立ち上がって剣を取りナイトを切り裂いて魔石を破壊する。
次はエレメンタルキングが走りだしてくると突進してくる。
クソ魔力が練れねえ!
「ドケヤ!」
左翼でガードすると土のエレメンタルで身体から刺をだしてそのまま空の翼にぶつかると翼が穴だらけになる。
そしてそのままエレメンタルキングは複数のエレメンタルを使い攻撃を浴びせてくる。
だが空は槍を斜めにして槍に飛び移りそのままエレメンタルキングの顔を蹴飛ばす。
その後エレメンタルの攻撃がくることがわかっていたのでさっきのナイトが落とした盾を使う。
「これでどうだ!」
複数のエレメンタルが跳んでくるその威力を殺そうとしてそのまま膝を少し下げ盾で身体を守るようにする。
エレメンタルの攻撃は止むことを知らないのかどんどんひどくなっていく。
あークソマジで攻撃がおもてえこれでも一応ドラゴンだっていうのに。
空は一人悩んでいたそれは自分は最強の種族であるにも関わらずなぜこんなにも弱いのかと。
葛藤は続くがそれでも空は動けなかった。
あと一つだっていうのに。




