3ー7叶えたかった
師匠がこの世界から去ると世界の風が止まった。
いや、失くなったというべきか。
完全に吹かなくなった。
このままではこの塔は落ちてしまうから俺は
なんとか浮遊させられるように魔力をこの塔全体に纏わせる。
これでしばらく持つはずだ。
それにこの戦いが終われば下界のほうから自動的に上がってくるだろう。
だからそれまでは、俺がここを支える。
さいやくだが宝玉はある。
宝玉には俺ら全員分の核が眠っている。
まあつまりこれがあれば世界をコントロールすることが出来る。
これは絶体に人の手に渡ってはいけない。
それから俺はセシルを連れて星鉄炉に向かうことにしたがそこで。
「待ちなさい、ガイアの弟」
「は?誰だか知らんけどお前にかまってやれる暇はない!」
「そう、まあその子は絶対に返してもらう」
「絶対渡すかよ」
セシルは後ろで寝ていた。
このまま戦うしかないか。
少なくともアルデスメイクよりも強いのは確定だろう。
けど見てくれる奴がいねえと。
『空、ワタシを解除してください』
『解除すれば少なくとも戦いやすくなるはずです』
「だが他の天使とか悪魔はどうするんだ?」
『時間稼ぎぐらいはしてみせます』
こうして俺はピトを解除してセシルのことをピトに守ってもらうことにした。
これで戦えるが、下手な勇者よりもこいつの方がヤバい感じがする。
少なくともさっきの攻撃に関しては全然本気じゃないだろ。
「風魔法風神斧」
俺は両手に風神斧を持ち、戦いに挑む。
相手はおそらくだが聖女だ。
聖女か、厄介だ。
「神聖魔法火炎地獄」
「水魔法アクアサイクロン」
神聖魔法だが打ち消せるのか。
どんどん俺の魔法が削られて行く。
だが俺は制御を一旦はなしそこにできた隙で
この風神斧であの聖女をぶっとばす。
「おらぁぁ!!」
「な?!」
動揺してるな、そりゃあ普通なら魔法を途中から制御しなくなるってだいぶおかしいからな。
その後は何回か魔法が使われたがなんなく弾き返す。
だが、決め手に欠けていた。
なぜなら今回は絶対に殺してはいけないからだ。
何しろ相手は聖女是が非でも殺してはいけない。
「神聖魔法勝利の槍」
「ヴァルキリア達行きなさい」
召喚魔法で呼び出してこれたってことは、
ゴーレム達はやられたか。
それにしてもこれはほんとにきついな。
「主の命令を実行します」
「対神獣戦闘モードに移行」
「槍がずっと追いかけて来やがる」
俺はヴァルキリア達に追われながら魔法も避けていた。
俺はすぐさま人になる。
「簡易召喚村正、村雨」
村正と村雨を両方出す。
お互いに妖刀だが俺の能力完全適合で適応出来る。
普通の人間が持ったらたぶん喰われる。
その後二刀流で挑むことにした。
「まずはヴァルキリア」
「かかって来なさいこのヘボが」
ヴァルキリア達が魔法やら接近戦で仕掛けてくる。
このままだとセシルのところに行かれる。
俺はすぐさま結界魔法を使って辺りを囲む。
「行かせない魂胆ね」
「まあな」
ヴァルキリア達がまた攻撃してくる。
めんどくさくなったので、
「霧」
俺は村雨から霧を発生させヴァルキリア達を一気に峰打ちしておいた。
霧が晴れると聖女の前にはヴァルキリア達が倒れていた。
「これでどうよ」
「嘘でしょ、けどまあいいわこれで時間は稼げたから」
「何を言って」
その時結界が突き破られる音がする。
音の方向を見ていると何やら大きな艦隊が浮かんでいた。
あれなんだ?
「放て!!」
次々に大砲やら魔法が飛んでくる。
総勢30機ぐらいいそうだ。
「そこの少年無駄な抵抗は止めてこっちに来なさい」
「は?誰が行くかよ」
「村正解除」
村正の切断力を解除するそのまま艦隊の方に向かって斬ると空間に切れ目が出来る。
これでもう射ってきても関係ない。
魔力がすこぶる持ってかれる。
もう半分ぐらい吸われそうだ。
俺は一旦機能を封印する。
あらゆる物の因果や理を斬ることが出来る剣。
だがその代償は使用者の魔力を常に吸い続けること。
「じい!」
「お嬢様!大丈夫ですお嬢様様はお嬢様の目的に専念してください」
「わかったは」
なにやら話しているようだが関係ない。
まだやる気があるのなら。
「残念だがその目的ははらされない」
「ルシファー!」
「サタン!」
艦隊の反対側に最恐の天使と悪魔がいた。
これは数の暴力じゃねえか。
巨大化してその二人に向かう。
「鍵の解錠Ⅰの停滞」
これは神の気配?!
まだいたのか、だがこれは邪神とかいうよりは
いや、こういう気配を出すことが出来る神もいたはずだ。
姿は見えない。
どこにいる。
「君にこれを渡そう」
「時が来たらこの鍵を使え」
何故か二つの鍵をもらった。
もらった瞬間だが一瞬だけ人の姿が見えたような。
「それと出来れば仲間になって欲しい」
「なぜだ」
「お前と僕の利害は一致している君が神のことを嫌っていることはわかっているそれでもどうか手伝って欲しい」
「それに君にもメリットがある」
「なに?」
「今目の前にいる彼女を私が受け持とうどうだ?」
「わかったそれで手をうってやる」
「よかった、戦力が増えた」
そうすると解錠される、解錠されるとさっきの聖女がいなくなっていた。
だがその代わりにまだこいつらが残っていた。
「なんだなんか力が漲ってくる」
【スキルを獲得しました】
【時神の加護】
なんだこの頭に響く音は、これはスキル?
けど俺は、いや、いい。
「さてとこれで遠慮はいらなくなった」
俺は準備していた魔術を解放する。
世界が真っ白になる。
「果てなき世界」
ここでは誰も魔法を使えない。
これを受けた対象は動きを止める。
ここは果ての世界。
「さて第二ラウンドだ」
サタンとルシファーがこっちに飛んでくる。
「貴様何をした?!」
「何ちょっとだけ世界を上書きしただけだよ」
「それとさっさと終わらせる」
「貴様舐めやがって!」
「光魔法断罪の矢」
「闇魔法災禍」
魔法を放とうとするが途中で魔素が分散して行く。
これで魔法も魔術も使えないことがわかった。
この世界は言ったとおり果ての世界、
何もないただの世界が迎えるであろう世界。
「ここでは一切の魔法は使えないし、お前らが信仰している神の加護もここには入らない」
二人が頭の上を見る。
さっきまであった光る輪っかが泣くなっていた。
まああれも加護関係だしな。
「さてと準備はいいか元人間」
「ひー!!」
「神よわれらを助けてください!!」
「だから無駄って」
それからは一方的な戦闘だった。
剣で相手を倒して魔術を解除する。
「それでなんでここに来た」
「神の巫女たるセシル様を奪還し愚かな人間を根絶やしにするためだ」
「愚かなだって、笑わせてくれるなほんとお前らはだから悪魔とか天使とかになったんじゃねえの?」
ああほんとに笑える、お前らは世界に魔物が溢れた時真っ先に逃げたじゃねえかよ。
そのせいで技術者が足りなくて世界は倫理観を捨てる他なかった。
「まあいいや消えろ」
俺は剣でこいつらの首をはねた。
そのまま天使と悪魔は地面に倒れ、消える。
「いやーよくやったね」
「お前らの加護もらったんだがどういうことだ?」
「いやそれは友好の証だよそれにそれがなかったら君負けてただろう」
「まあ」
こいつ姿も見せないうえになんか胡散臭い。
こいつは多少利用しあうぐらいがちょうどいいのかもしれない。
「それと利害の一致って?」
「まあ今回会ったのはそれが理由だ」
俺はこいつの計画を聞いていた。
それと今の神と呼ばれている者のことについても。
こいつは神を殺すというよりは神を造った者を
殺したいらしい。
それには神殺しである神獣の力が必須条件で
それが理由でどうやら手伝って欲しいらしい。
神を造った奴か、とんでもない性格してんだろうな。
それで時神はそいつに反逆したことによって今は神格を剥奪されていて今は他の神に追いかけられるということもないって言うことらしい。
「なんで反逆なんてしたんだ?」
「いや、疑問だったんだ、神として造られた私達はそれぞれに使命があった」
「使命?」
「そうだな、例えば私なら時の管理をしている
ものだからな」
「つまり神にはそれぞれ管理している部門があるということか?」
「いや、正確に言うと他にも色々あるがまあそんな感じだ」
なんかやっぱり大事なところだけ伏せてる気がしてるな。
これは乗っていい話なのだろうか。
俺は少しの間考える。
まだこの神は待っているようだ。
「それと君にはもう1個鍵を上げようまあ私が開いてもいいんだがそれでこっちが殺されるとお話にならないからね」
「これは何の鍵なんだ?」
「これかいこれは何でも開けられる鍵だよ」
何でも開けられる鍵、これがあれば!
いやけど待てこんなことして俺に何の得くがある。
ここは慎重に、元とはいえ一応神だ注意はしておこう。
「なんでもって、それは逆に閉じることは出来るのか?」
「まあ出来なくはない、けど開けるよりも難しいよこれがまた」
「どうやってやるんだ」
「それは流石に神秘密」
「なんだそりゃあ」
まだこいつに対する信頼を勝ち取っていないのか。
もしも閉じられるなら少なくとも俺達の存在理由は無くなる。
これは今使うべきなのか?
「まだ答えは出さなくてもいいと思うよ」
「それに君が閉じたいと思ってしまいたい物は
多分だが私の力では無理だ」
そう、なのか、期待していなかったといえばそうなるが。
これはどうしようもない、な。
「わかった俺は個人的にお前を手伝う」
「わかったなら私も姿を見せよう」
急に空間から白い鎌と白いフードを被った女性?が現れた。
女だったのか、道理で。
「なあお前らはあの実験の被害者じゃないよな」
「実験?何の話しをしているのかは知らないが
生まれた時の記憶などないからわからないな」
「そ、そうか」
なんか表側に出ると少し刺々しくなるな。
それからお互いの利益のために色々話しあった。
その中でわかったことはさっきの聖女はどうやら今は安全なところにいるらしい。
それとこれからまた、
あの戦争がまた始まると言われた。
今のままの世界ではあっち側の戦力に対して
明らかに不利らしい、そしてその時星を守っている結界が壊れ神すらもここに来れるようになるらしい。
「それじゃあなんだ、また勇者とやりあうってことか?」
「そうなるがそうしないためにも早く君には世界樹に戻ってもらいたい」
「お前、どこまで知ってる」
「いや、断片的なものだよ言ったろ私は時の神なんだって」
こいつと話していると胡散臭さが移りそうになる。
「それじゃあ俺行くとこあるから」
「それでは」
時神はまた消えていった。
俺はその後ピトの所に向かうと。
「お前、なんだ?」
ピトがセシルを守っていた。
だがそんなことはすぐに考えがとんだ。
今目の前にいるこの化け物はなんだ。
この司祭服を着た男は。
「奴らめまんまと負けおったか」
「まあよいこやつを手にいれればこの場所はワシのもんよな!」
こいつ言ってることは許せねえけど、魔力量がおかしい。
人間なのかこいつは。
「なんだ貴様なぜこっちを見ている」
なんだこの謎のプレッシャーは。
押し潰されそうだ。
「貴様ドラゴンかならこれを使うとしよう」
「それは?!」
その司祭が持っていたのはドラゴンスレイヤーの剣だった。
あれはヤバい。
あれを食らえば流石に死にはしないけど致命傷になる。
「これはかつてドラゴンを乱獲した時の遺産だ
これで貴様を剥製にしてやる」
「やれるもんならやって見ろ」
司祭が魔術を使う。
魔術か、なんの属性かわからない。
「神聖魔術神子の乱」
光がこっちに跳んでくる。
それを避けるがこっちにドラゴンスレイヤーの短剣がこっちに隠れて跳んでくる。
「ヤベエ!」
「風魔法風の護李」
風魔法で風で短剣を落としていく。
短剣からヤバいオーラが出てくる。
これ一気に食らったら死ぬ。
短期決戦しかないな。
「短剣を食らえ!」
「時間魔法停滞」
短剣だけの時間を止める。
短剣の時間を止めて至近距離から詰める。
「光魔法閃光」
魔法で光魔法で目を潰して、そのまま刀で切付ける。
そのままブレスをする。
「光魔法主神の護符」
なにやら紙を取り出すとブレスを弾きかえす。
俺はそれにもろで食らう。
「お前それ」
「主神様からの頂物でございます」
俺は魔法での攻撃を最低限にすることにした。
こいつの手数が全くわからない。
それに連戦での傷が響いてやがる。
どうすればいい、ピトは今動けない。
師匠も今は還った。
「諦めるかよ!」
「ととっとその女を渡せ!」
嫌だねとか言ってやりたいがその気力さえない。
もう使うか、
「創造魔法制限解除」
俺は制限を解除した、これで俺の刻が進む。
魔力が漲って来る。
身体も変わる。
世界が真っ赤に染まって理性が弾け飛びただ目の前の敵を殺すために動くただに屍だ。
「貴様!その姿は?!」
「うる■えせ!」
「ク、これは奴だけでも先に回収せねば」
俺はそいつに向かって大量の攻撃を食らわせた
もちろん俺自信の意識はない。
次にさっき聖女のとの対戦中に使わなかった魔力を解放する。
「熾烈」
魔法ではない何かを使う。
目の前で空間が弾け飛ぶ。
司祭は逃げようとするが俺は手に持っていた槍で魔術を消し、魔術の効果を消す。
これで付与魔術の効果はなくなった。
それから、それから?
あれー?何するんだっけ?
「ソ、ラ?」
「ぴ、ピピ!」
ピトが起き上がるとアンカーをソラに向かって刺すと電撃を流すが全く効いている様子がない。
ピトはレールガンを使おうとするが腕が爆発する。
「これは電気不足か」
ピトは考える何か主にしてやれることはないだろうかと。
だが機能が一部壊れていてうまく情報処理ができない。
本体の損傷が酷すぎるのだ。
腕は爆発し、コアは傷つけられ、もはや役目などないというのにそれでもなおこのロボットは
動く。
「セシル様、雷を私に撃ってください」
「そんなことして大丈夫なの?」
「いえ、一か八かです」
「わかった」
セシルが詠唱を始める。
その間にピトは残された機能で今の戦況の勝機を勝ち取る為に動く。
「ウガァ!」
ソラが叫ぶ。
司祭は魔術と魔法使いながらなんとか応戦しているようだが流石に神獣相手に人間一人では到底勝つことなど出来ない。
「貴様神獣かどうりで全く効いている様子がないようじゃの」
「─────!!!」
言葉にならない叫びを上げながら魔法を撃ちまくりこの塔全体が炎で焼き付くされそうになっている。
それでも彼は託された思いを遂行する為に自分の命を削っている。
神獣だからという余裕などは毛頭ない。
彼は神獣の中でも最弱であり何でも使えるが本物には到底届かない。
「光魔法対神獣結界!」
五角形の結界の中に閉じ込められる。
暴れ狂った竜は結界内を壊そうとするが壊れない。
槍を打ち付け、剣で叩くがビクともしない。
もはや人間の姿など知らないかの様にただの魔物のかの様にただ破壊しようとする。
「ピト詠唱出来た」
「早く!」
「法術」
「待ちなさいセシル」
声のした方向にセシルは振り返ると、
その場には星霊王がいた。
「後は任せて頂戴」
その場には星霊王がいた。
「お母さん!」




