3ー5勇者召喚
ここは神性王国レブルニアかつて勇者召喚をした場所である。
この国は500年以上の歴史がありかの高名な
神を崇拝している宗教国家でもある。
そのため勇者召喚にはいつもここが選ばれる。
そしてこの国では亜人殲滅を考えている国でもある。
それによって毎年この国では亜人と言われる種族達が日々殺されている。
そう、この国は人間主義が絶対の国であり、
多種族は認めない国なのである。
しかもこの国には神の巫女たる聖女までいる。
それの天命に従い勇者召喚を何百年に一回の頻度で行うことが出来る。
では勇者召喚は何故するのかという疑問を説明しよう。
勇者召喚は本来、魔王を倒すべくして開発された召喚術式だった。
召喚術式にも色々あるが、今現存しているのは
ランダムな世界から勇者の性格に向いているという条件にあう勇者が召喚される。
勇者は大体いけすかない連中が多いらしい。
最初の召喚はここではないと研究者チームが言っていたが、我らよりも技術力が上、ないな。
それよりも私の代で何故勇者召喚などせねばならぬのだ。
だがワシはあの塔が欲しいのだ。
あの美しき旧世代の遺産が。
あそこにはこの世の中で一番美しい女性がいると伝説にはあるが、そこを守護する物もいると伝説にはある。
それに一節によれば伝説の鍛冶士もそこにはいるらしい。
そしてその鍛冶士はなんと神剣を作ったとまで呼ばれている。
ワシは欲しい、あれさえ手に入れればワシはもう。
「陛下準備が終わりました」
「わかった、では聖女を」
「聖女ティアレイ様のご入場です!」
周りの神官達が規律よく並び聖女の入場を待っている。
待っていると扉が開き、ロングで銀色の髪の少女が入って来た。
白の聖女の証である聖女の衣装を着て、世界樹の杖を持ってこちらにまで歩いてくる。
「皆さんそんなにかしこまらないで」
「いえいえ」
何故こんな者にしか召喚が出来んのだ?
まあよいこれで勇者を召喚しあの塔を手に入れればワシの勝ちよ。
あのクソ竜にも勝てるじゃろ。
「それでは聖女様お願いいたします」
聖女様が詠唱を始める。
それを神官や国王、部下がそれを見守る。
だがそれら意外の人物意外にも見ている人物がいた。
「ティア様これはマズイ状況ですよ、勇者なんて」
男はそう言いそのまま召喚される勇者召喚の魔方陣を見ていた。
それにしても勇者召喚など何を考えている。
この世のどこにも今は魔王など居ないというのに。
それと聖女の奪還とか荷が重いですって。
神殿長と高位神官までいるのに。
「聖女よ頼むぞ」
聖女は頭を下げて、詠唱を続ける銀色の髪と聖女服に魔力が通り蒼く光る。
『世界の理を破りし英雄よ、その力で人類を明るく包みたまえ!』
魔方陣が紅く光る。
するとこの星とまた別の星が繋がる。
魔方陣が眩いほどの光を放つと二人の青年が倒れていた。
「う、」
聖女が倒れる。
聖女が倒れるのと同じに高位神官も続々と倒れていく。
すると神官騎士が倒れた聖女に向かって走る。
「ティアレイ様!」
「だ、大丈夫です、それよりも勇者を」
まさか私が勇者をこの世界に喚びだすなだんて
死にたくなるわ。
こんな奴らなんかに。
「ここが異世界か」
「さてと調査始めるか」
王様が勇者達に近付く。
勇者は困った顔をしている。
「なあおっさんどうせ魔王倒せばいいんだろ?」
「いや、そうではない外を見てくれ」
「んあ?」
勇者達は魔方陣の後ろにある空に浮かんでいる
塔を見た。
「なんだよあれ!」
「なんだあれ?」
勇者達は空に浮かぶ塔を見ていた。
「それであれを取って来たらいいんだろ?」
「ああそうだ」
「報酬は?」
「この国にいる貴族の女子を好きに選ぶがいい!」
「マジで?」
黒髪の少年達は言った。
「それでじゃお主らのスキルはなんじゃ?」
「は?スキル?」
「スキル」
勇者達は自分のステータスを見る。
緑 誠也
スキル
全属性魔法
物理無効化
魔法の極
隷属化
異界神の加護
五月雨 廉
スキル
全武器支配
上限突破
鬼鉄剣
明鏡止水
隷属化
異界神の加護
「へー俺は魔方職タイプか」
「俺は剣士かな」
「なんとバランスがよいのじゃ」
その後俺達は王様と別れ神官が俺達のここでの役目に関しての説明を受けた。
まあ説明受けても俺達のやることは変わらない。
「それじゃあ課題やるか」
俺達は自分の力を神殿内で確認した。
その後教皇から以来を受けた。
「勇者達よ頼みが個人的にございます」
「なんだ?」
「実は星の巫女を連れて帰ってきていただけませんか?」
丸々とした教皇が俺達に依頼をしてきた。
どうやらそいつがいれば俺達の聖剣が作ってもらえるらしい。
その後は俺達は聖女のところに向かった。
聖女は綺麗だった。
俺達は改めて異世界に来たことを実感した。
実感したはいいがどう口説き落とそうかと思っていた。
「その銀色の髪綺麗だね」
「..........」
反応なしか、まあ俺はナンパとかしたことないからわからんけど。
それから何度も口説いてみようと思ったけど無理だった。
ていうか何かこっち睨み付けてきたし。
「帰ってください、私には好きな人がいるので」
「そんな」
それから俺は何度も話かけようとしたが無理だった。
これでは俺は課題を果たせない。
「なあ廉あの娘俺がもらってもいいか?」
「ダメだって!」
こいつ必死!笑笑
顔が赤いけどどうしようかなー。
隷属化のスキルは他に使うか。
「わったよ」
「よかった」
それから俺達は神殿の監視のもと日々スキルアップを重ね、また俺はそこら辺にいる令嬢に手を出しまくり、まあそれなりに楽しい生活を送っていた。
だがある日、教皇が俺達を呼び出した。
「勇者様、聖女と婚約を結んでいただけませんか?」
「え?何で?」
「遥か昔から聖女と勇者は結ばれるという伝承がございますですから」
「わかった」
こうして俺の婚約が決まり、元の世界に帰ることが出来なくなった。
それからはちょくちよく聖女の元に通ったが侍女達に止められ部屋に入ることも出来ずまた話すことも出来なかった。
「それでも俺は」
ただ、ただ日々が過ぎて行った。
聖女~
私は転生者で私はあの人としか結婚は考えられない。
リュート達から連絡はあったけれど、それでもまだ彼はまだ見つからない。
だけど最近になってから神殿や各国がなにやら不穏な動きをしているらしい。
それは多分だけど勇者召喚をしたせいだと私は思っている。
勇者召喚なんてしたくなかった。
何であの人を殺した同族を喚ばなければならなかったのか。
召喚してから全く寝れなくなった。
毎日謝るばかりで、そのくせ信じてもいない神にたいして祈り続けることしか出来なかったことが私の中では死にたくなるようなことだった。
あの勇者は毎日決まった時間にここに来るけど
私はいつも侍女に帰らすように指示をしていた。
そしてある日、急に私の婚約が決まってしまった。
私はその日から神に祈りを捧げなくなった。
神なんて、死んだ。
そのせいかわからないけれど街の治安が悪くなっているらしい。
そんなことはどうでもいい。
私はまたあの皆で笑って暮らせればよかっただけなのに!
「聖女様お時間ですよ」
「わかっています」
侍女が何か言って来るが私はそっけなく返事を返す。
またここから脱走しようかと思った。
何故なら絶対勇者と婚約なんて嫌だから。
窓から一匹のふくろうが飛んでくる。
黒色のなんだか怪しいふくろうが。
「どうもティアレイさん」
まさか今このふくろう喋った?
辺りを見ていると時間が止まったかのように侍女も動かない。
「無駄ですよ助けを呼ぼうとしても」
「そうですか、それで要件は?」
「おっとそう怒らないでください」
黒いふくろうはメガネを腕で押し上げる。
「何悪い話ではないと思いますよ」
「どうして?」
「魔道王に会いたくはないですか?」
「?!」
落ち着いてこれは罠、絶対罠。
「いえ罠ではございませんよ」
「生きております」
「まさかあなた達!」
魔法を発動させようとするがまず身体に魔力が通らない。
「すいません一応私聖属性に弱いのであなたの魔力を閉鎖させていただきました」
「まさかさっきのは?!」
「まあまあそう興奮しないでください」
「そして私達条件を飲むのなら魔道王に会わせてあげましょう」
「本当に?」
「はい」
私は条件を飲んだ。
条件はまず、勇者と共闘して星鉄の鍛冶士を殺すこと。
二つ目は龍の奪還とイレギュラーにたいする対応。
三つ目は、
「じゃあこれ飲んでね」
黒いドロドロとした物を口の中にねじ込まれる。
う、え?
身体の中にスッと入っていた。
「何もない」
「それじゃあよろしくねー」
こうして私はまた彼と会う為にあの塔に行くことにした。
私はそれから心を殺し、勇者と毎日会って話しをし毎日吐いていた。
そんなことがあってから1年が経った頃、
「それでは天使隊、悪魔特攻隊行くぞ!」
「人類の為に!」
こうして私の戦争が始まった。
私はどんなことをしてでも彼にもう一度会う為に。
ちょっとだけ短いかもしれません。
すいません。




