3ー2記憶のない自分
side???
俺は誰だ?そしてなんで生きている?
俺は死んだ?死んだよな?
ん?死んだ?
死んだのか、だけど後悔はないと思う。
ただひとつだけ悔いはあったような気がする。
悔いはなんだろう。
だけどこんな気持ちになるのはきっと後悔しているのだろう。
それから僕は自分には身体がないことに気がついた。
そうか今俺死んだから完全に天国とか地獄とか行くのだろうか。
それだったら天国がいいと思うけど、
きっと地獄だろうな。
そうだと思ったら身体が急に浮く。
浮くって言っても身体はないので正しくは何か
に掴まれてる。
「おーお主起きたか?」
「ギャあ!お、お化け!!」
なんか誰かが騒いでる。
けどなんか天国でも地獄でもない?
それからなんか変な下りがあった。
それから俺はこの角の生えたセシルっていう子に育てられるのかなと思ったらウィンディーネ
に世話をしてもらうことになった。
待てよ俺は、誰だ周りをふと見る。
俺は誰かだった、今まで誰かの代わりに世界の危機を代わりに背負っていた気がする。
俺はもう誰かの代わりをしなくてもよいのだろうか。
俺は葛藤を続ける、
俺は今何をすればいいのだろう、悔いはあったのかもしれないけど今は綺麗さっぱり何も残っていない。
俺は色々考えた、記憶のない自分で誰かもわからずただ怯えながら。
俺は何年も考えた。
俺は周りの音を消した。
自分の考えに集中するために。
また立ち止まって何年も考えた。
後悔や葛藤を押し殺しながら文字通り死ぬ気で。
そして何年経ったのだろう、
急に声が聞こえた気がした。
その声はどこか優しくまた懐かしくもあった。
この声はどこかで聞いたことがあるような。
『※※※※大丈夫です私も皆一緒で世界を守りましょうね?』
『大丈夫※※※※は一人ではないよ皆もこの世界を
守るから』
この声は、頭にノイズがハシる。
これ以上の記憶は見れない。
「先生?」
いやきっと違うだろう?
まあいいや。
俺はまたしばらく考えることにした。
そしてまた声が聞こえた。
その声を聞いた瞬間世界が割れた。
暗がりの世界に光が差し込んで来て暗がりの世界を照らした。
「あなたの名前はねソラ!!」
そうか俺の本当の名前は確かそう、空だった。
名前だけしか思い出せなかったけどこれは俺からすると大きな一歩だった。
俺は自分の名前を言ってくれた子のもとに向かった。
光を抜けると俺はなんか不死鳥の焼けた匂いがする。
ここはどこなんだろう。
天国なのか?
ん?天国なら天使とかいるもんじゃないの?
それが角?あれ?地獄?
「ほらソラ行くよ!」
一応返事をしておくことにした。
「グアぁ?」
あれ?声が出ない?
何で?え?
「まだ生まれたばっかりだからね」
「まあ可愛いしいいや」
俺が可愛い?だと?
頭に雷が降ったような衝撃だった。
俺は可愛いくない!!
「ガウガウ!!」
頭の角をおもいっきり触ってやった。
するとこそばゆかったのか。
止めてーと言い出す。
けど俺は悔しかったので無茶苦茶触ってやった。
「はーはー」
ヤバいやってしまった。
今凄い表情になってる。
「もうこのソラ」
撫でられる。
いやだから!
「ガウガウ!!」
「まあ置いといて畑行く?」
「ガウガウ」
俺はこの女の子に抱き抱えられながら畑に向かった。
途中でなんか大きな影を見つけたけどまあ気のせいだろう。
それにしてもここホントにどこなんだろうか。
周りは緑やコケやヒビが入っているけどそれでもどこか幻想的だった。
少し歩くと泉があった、そこではなんか光ってる塊が暴れていた。
泉近くにはなんだろう少し遠くて見えないけど
何かの象?なのかな途中で欠けてたり完全になかったりしてるけどフェンリルだけはしっかりわかる。
その後ずっと周りを見ていたけどここは案外広いということがわかった。
一番外まで行くと壁があってそれぞれの角に七柱あった。
それともっと上を見てみるとこの塔よりも上にまだ続きがあったけどあれどう見ても人じゃ登れないよね。
なんて考えていたら畑に着いた。
畑にはたくさんの作物や稲、その他もろもろいっぱいあった。
「ねえねえ!!これ食べて見て」
丸くて赤い色をした食べ物だ。
それを口にもってくる。
俺はそれにかぶりつく。
うわ!酸っぱ!
何これ!
「グエ~」
「やっぱり酸っぱいでしょ!」
少し大きめな胸を張った。
いやけど噛んでいくうちにだんだん上手いと思う。
それとこれどこかで食べた記憶があるような。
胸を張った後女の子は笑い始めた。
それもゲラゲラと。
「あーお腹痛い」
「グァウ」
「ごめんごめん笑ってね、」
笑顔で返されてもこまるんだけど。
それから色々な薬草や食べ物をみしてもらったあと笑われたことを思い出して畑で遊んでやった。
そしたら慌てふためいたから逆に笑っていたら急に眠気が。
「ソラ!」
あーヤバい眠い。
ごめんなんか。
俺はその後眠ってしまった。
不死鳥の寝床
起きると俺は不死鳥の匂いがした寝床に寝かされていた。
ここはなんか快適だなー温度と風が丁度いい。
起きると女の子がいなかったので、探すことにした。
ホントにここは広いなーけどここって多分だけど空の上だよね。
そうじゃないとこの風はあり得ないけどここはどういう構造してるんだ?
考えて歩いていると音がした。
これは何の音だろうか?
とにかく音の鳴る方に向かって見る。
途中で煙を上げている場所があった。
ここは鳥居?
なんでこんなところに?
誰かいませんかー!
「ギャウギャウ!!」
反応なし。
鳥居だけどなんか結構古い。
今にでも倒れそうだ。
俺はそこを通って音の鳴る方に進む。
これは焼ける匂い?
何か焼いてるのか。
「ガウガウ」
「ソラ鍛冶やる?」
「あのねハンマーをこうやってね」
ハンマーで鉄を打つと火花が散る。
それが俺の鼻に着く。
なんだ熱くー!!
あつー!!
俺は辺りを走り回る。
「ちょっとソラ!大丈夫?!」
「ちょっと待ってね」
「精霊魔法·雪玉」
「ガウ?」
精霊魔法?
何か自分のパーツがはまるような。
属性に反応してるのか?
ていうか冷たい。
鼻が冷える。
涙出てきたよ。
「大丈夫怒ってないよ」
「怒ったらティアの方が怖いよ」
「うーんキツく言い過ぎたかな」
女の子は何か考え事をしてポケットからリンゴを出した。
それを俺の顔の方に持ってくる。
いい匂いがする。
これはリンゴか?!
旨いぞ旨い!!
滅茶苦茶甘くて噛ごたえあって魔力がたぎる。
食べていると嬉しそうにこっちを女の子が見てきた。
食べ終わるとなんか色のついた飲み物を渡してきた。
これもおいしい!
口の中にスッと入ってきて身体の中が潤う。
あーおいしい。
けど今出てきたのって全部下にはないよね?
「ソラそろそろ帰ろうか」
「ガウガウ」
彼女はそう言って塔を見上げた。
どこか寂しそうだった。
風はまだ吹いている。




