3ー1卵孵化?
そういうわけで私は鍛冶をまた始めた。
核自体はそんなに多くないので失敗出来ても一回が限度、それ以上すると刀にならなくなる。
あー神剣打つ時はもっとしっかりやれたのに。
そんなことは置いておいて。
まず火をつける。
融点になるまでとにかく火をつける。
これを魔法や魔術でやってしまうと必ず失敗する。
だから自分の経験と知識、そして忍耐力、そして集中力が欠かせない。
木炭を入れる、取り敢えずかき回して温度を上げる。
核は1000度以上でようやく形が崩れる。
1000度以上なので並列で氷結地獄を隣に置いてないと暑くて死ぬ。
これだとしっかり集中してやることができる。
本来刀は三人とかで打つんだけど、それをしても間に合わないのでそこからは精霊に手伝ってもらう。
形が崩れたら打って不純物を取り除く核には星の怨念やいらない物まで入っているからフルエンチャントしてないとまともにまず打てない。
エンチャントは清浄をつけている。
それで打って打ってちょっとたったら精霊に手伝すけをしてもらう。
これだけの過程でようやく3割だ、しかもこれで50年も使うんだから怖い。
まだまだかかるけどこれを打てば一族としての役目を終えることが出来る。
けど流石にずっととはいかないので時々10年ごとに卵を見に行った。
卵は相変わらず何も起きない。
龍が言うには今は休息期間らしい。
その休息期間が終わると卵が孵化するって龍が言ってた。
毎回行くのが趣味になっていた。
だけどある日塔が揺れた。
それは私達一族がずっと見守り続けた霊獣ティファーナ様をここの塔の最上階に封印している。
彼女は星霊だ精霊達の祖先だ。
昔魔道王が世界を渡る時に星霊王とある約束をした。
『私はもう長くないひょっとするともう目覚めないかもしれない』と言った。
それを聞いた魔道王は星霊王にこう言った。
「なら僕が君が安心して眠れる場所を作るから
世界を越えさせてくれ」と言った。
星霊王は『わかっただけど私の眷属は置いて行くからね』と言った。
そして星霊王は神魔大戦が起きる前にこの塔で眠り続けた。
今もそれを私、眷属は役目をまっとうしつつ
世界の守護者からある依頼を貰った。
『神剣を越える剣を打って欲しい』と。
最初は『は?』って言ったけ、だって神剣を打ってくれって言われたから打ったのにそれはないでしょうと思った。
けど結局ここは基本的にだれもこないので請け負うことにした。
そしたら素材なんだったと思う?
太陽の核と月の核とか言って直で行って採ってきたって言うから。
あーもうなんにも驚かなくなりそうになった。
そして今塔が揺れているということは目覚めるかもしれない。
そしたら私はどうなるのだろう。
星霊王さまが起きたら聞いて見ようかな。
「さて今日はいいとこまでやったし寝ようかな」
「ちょっとセシル!!」
「起きて!!」
「何?ウィンディーネ」
「とにかく泉に来て!!」
何よ鍛冶で疲れてるんだけど、
ん?卵?やった!!卵だー!!
泉
泉を見ると透明だった卵の殻が剥けていく。
するとみるみる内に中から銀色の竜が現れた。
これはどっちだろう?
女の子?男の子?
「クカァア!」
「ちょっとまって!」
「ああ孵化しちゃった」
銀色だから銀竜かな?
あれけど世界の守護者も確か銀色の時あったよね?
まあいいや。
鍛冶の合間とも言わず毎日会いに来よう。
この日からだったのかあんまり楽しくなかった日々が色褪せるように毎日が楽しくなっていった。
「クカァア」
「君は雄なのかな?それとも雌?」
「カア?」
首を横に倒してわかんないみたいな感じの表情だ。
そして飛んで来てもう下手くそだなー。
抱っこして頭に載せる。
すると頭の角を触られて、
「ちょっと、こそばい!!」
「止めてって!」
「ガウガウー!」
2、3時間位やられ続けた。
「はーはー」
「肩に乗って」
「がうー」
肩にちょこんと載る。
なんて可愛いのかしら。
これはなんだっけ萌えだっけ?
そう、萌えよ!!
「どこ行こうかな」
「取り敢えず畑でも見る?」
「ガウガウ」
畑
ここには世界の薬草とこの世界にはない薬草も少しだけ入っている。
けどほんとにちょっとだけ。
食べられる物もあるしなんか苦い緑色の食べ物とか赤色の球になってる少し酸味の強い物もある。
あとはエリクサーとか世界花もある。
世界花は唯一世界を越える時に代償なしで世界を渡ることが出来る。
だけどその花が開いたことは一度もない。
だって見つけようと思うと存在しなくなるからだ。
存在しないと思ったら存在するけど、存在するって思ったら存在自体が失くなるから。
そして畑に着いたら銀竜が土で遊び始める。
「ちょっと!!」
「畑は止めてー!!」
「グア?」
「う、なんて可愛いの」
「グァウァ!」
「あれこれ食べたいの?」
酸味の強い物を食べる。
「ウォウ?」
「それおいしいの?」
「オウオウ!!」
どうやらお気に召したらしい。
それにしてもドラゴンて雑食?
まあどっちでもいいや可愛いし。
鼻を撫でてやると。
「グァウグァウ!」
「止めてって言ってるの?」
さっきの前のお返しでもしちゃおうかなー。
コショコショしてやる!
「コショコショ、コショコショ、コショコショ」
「グァウグァウ」
手をバタバタさせている。
まるでヤメテーって言ってるみたい。
その後もずっとやっていたら疲れたのか眠ってしまった。
寝顔はすごく気持ちよさそうだ。
私は普段不死鳥が眠っていた寝床を貸してもらっている。
ここは日光が程よく当たって起きる頃にはまるで目覚ましかのように気温が下がる。
そこに寝かせておこう。
「なんだか母親になった気分みたい」
「グゥーガァ」
「そうね」
今日は私もここで寝ることにした。
さて明日からは刀作るぞ!
次の日
今日も私は星鉄を叩いています。
すごく暑いです、全然慣れません。
隣には氷の世界が張ってあるからまだましだけどなかったら脱水で死んでる。
鍛冶してる時は点滴を身体に刺してやっている
こっちの方が作業しやすいからだ。
たまに抜けてくるのが玉に瑕なんだけどね。
そしてたまに休んで銀竜を見てくる。
今度ユグに性別聞いておかないと。
「さて今日はここまで!!」
「今日はユグが帰ってくる日」
私は鍛冶の片付けを終えてユグがいつも寝ている星刻の時計台に行った。
相変わらずここの階段登るの面倒くさいな。
ここの階段何段あるか知ってる?
ここ全部で1000段以上あるの。
もうやだ、そうだ銀竜が大きくなったら乗せてさせて貰おうかな。
そしたら私竜騎士じゃん。
まってほんとにまだつかない。
あれ?ていうかいつもの道?これ?
あれ霧が出てきた。
「お主よこっちだ」
手を引っ張られて。
「えーちょっと!!」
私はユグに手を引っ張られて塔の最上階に来た。
なんか今日は深刻そうな顔してるな。
「よいかセシルわかっておると思うが」
「星霊王が復活するんでしょ」
「やっぱり気づいておったか」
「覚悟は出来ておるか?」
「それは、まだ」
「よい、今はまだ星霊王様もきっと許してくれるだろう」
「うんありがとうユグ」
「おうよ」
「それとこれ土産じゃ」
「何これ?」
ユグが後ろを向いて、
「ぱっぱかパンパーン性別判定機!!」
ドスンと音がする。
デカいなこれ。
「滅んだ国があってなちとばかり貸してもらって来たわ!」
「貸してもらったって国滅んでるのに?」
「まあそういうことじゃ」
「よいな、これで」
「ありがとうお爺ちゃん」
「うむまあ、いいじゃろ」
「うん」
私は帰りはユグに乗せてもらって帰ることにした。
「これ使えば性別わかる♪」
「けどこれで最後なのかな」
「大丈夫じゃろ」
「そうだよね」
なんか悲しそうじゃの。
やっぱりあいつらを呼んだ方がええかの?
不死鳥の寝床
「おーい銀竜!!」
「グァ?」
「はいこれに手置いて」
機械の上に手を乗せると血を吸われる、吸ったあとは魔力も少しだけもらうために注射器を刺す。
そうするとこの機械が性別を判別してくれるはず。
数分後、
機械は青を示しているつまり雄だ。
雄なら、ソラだもんね。
「今日からあなたの名前はソラよ」
「そ·ら?」
「あなた話せるの?!」
「ガァう?」
やっぱり気のせいみたい。
けど理解はしてくれてみるみたいでよかった。
「それじゃあ改めてよろしくねソラ」
「あのお方が目覚めるまで一緒よ」
「ガウガウ!!」
手を差し出してくる。
小さい手だなーほんと。
「それじゃあソラ鍛冶場に連れて行ってあげる」
私はソラを肩に乗せてスキップしながら鍛冶場に向かった。
鍛冶場
「ソラ鍛冶してみる?」
「ガウガウ!」
「そう、それじゃあこの玉鋼打ってみ」
ハンマーを渡して玉鋼をハンマーで打つ動作をする。
「流石にまだ割れないよ」
「だからねこうするの」
私は火を着けて100度位まで熱を上げた。
「そこからね火が紫色になるまで待って、
待ったらそこでたたく!!」
ガンッと音をたてて火花が散る。
それがソラの鼻に当たる。
「あ!ソラ大丈夫?」
「?」
首を傾げている、そりゃあドラゴンなだけあるわーと思ったら!
急に走り始めた。
ちょっとそこ走らない!!
急いで捕まえる。
「ちょっとソラ暴れない!」
「精霊魔法·雪玉」
鼻の上に雪を乗せておいた。
シューと音をたてて、火が消える。
あーびっくりした。
ソラは下はうつむいていて泣いていた。
「大丈夫怒ってないよ」
「多分怒ったらティアの方が怖いよ」
「うーんキツく言い過ぎたかな?」
ソラは泣いていた。
「ごめん、ごめん」
「そうだリンゴ食べる?」
ポケットからだす。
匂いを嗅いだのかうつむいていたのがひゅっと
顔を上げて欲しそうに目を光らせていた。
「じゃあ食べる?」
「ガウガウ!!」
「よし!いいこ」
リンゴを上げると一気にかぶりつき始めた。
まあここのリンゴは下よりも魔力が濃いから
旨味も増すし甘みも増すんだよね。
それにしてもずっと食べてるな。
「どう?おいしい?」
「ガウガウ!!」
「おいしいか、ならこれもあげよう」
ポケットから取り出したのはそうリンゴジュースだ。
暑い日には特に最高!いつ飲んでもおいしい!
果汁100%だよ!
ここで取れた果物、野菜はどれもそこいらにあるのよりもおいしいのがたくさんある。
「はい、リンゴジュース」
「あ、ストローいる?」
「はいどうぞ」
「ガウ」
ズッーと音をたてながらジュースを飲む。
おっと氷を入れるのを忘れていた。
「精霊魔法·氷作成」
コップの中に氷を入れてあげると喜ぶ。
「なんか面白い、精霊と違うからかな」
塔の最上階を見上げる。
「さて今日はもう帰ろっか!!」




