1話 数学の答えは1つなの?
~~~ 教室 ~~~~~~~~~~~~~~~
アキラ「何でこんな簡単な問題、なんで分からないの?
バカじゃないの!
この公式使えば簡単に解けるじゃん。」(^0^ )
サララ「出た!数学得意な人が言うセリフだ。
覚えた公式をいつどこで使っていいかなんて分からないし。
だいたい数学なんて興味がない。
勉強したって役に立たないんだから。
なんでこんなの勉強する必要があるの。」(#--)
アキラ「勉強だと思うからつまらなし、覚えられないんだよ。
オレからすれば、パズルを解いてる感覚なんだけど。」
サララ「パズル嫌い。」 ( >。<)
アキラ「公式覚えてれば簡単に答え、出せるけど。
別に覚えてなくたっていろいろな方法で解くことが出来るのが、
数学の面白いところだと思うんだけどな。
あと、国語と違って、必ず答えは1つしかないのもいい。」
サララ「えー、本当にどんな方法で解いても答えは1つなの?」 ( --)
アキラ「もちろん。どんな方法で解いても数学の答えは必ず1つだ。」
サララ「じゃあさ、この問題解いてみてよ。」
【問題 1÷3×3=】
サトル「簡単じゃん。1割る3は、3分の1だから答えは1だろ。」
サララ「それは小学校高学年が計算したらね。
でも小学校低学年が計算したら0.99999・・・にならない?」
【小学校高学年の計算】
1
ー×3 = 1
3
【小学校低学年の計算】
0.333・・・×3 = 0.999・・・
サララ「ほら、こんな簡単な式でさえ答えは2つあるよ。」
アキラ「本当だ。んーん。」
アキラ「0.999・・・は永遠に9が続くから1なんだよ。」
サララ「なにそれ!意味わからない。
1と0.999は同じなわけないじゃん。
数学できない私ですらそれぐらい分かるわ。」
アキラ「1個の物を3等分して、3倍するんだから1でしょ。
答えは1だよ。」
サララ「じゃあ、0.999はなに?間違っているということ?
1÷3は0.333・・・なんだから。
計算合ってるでしょ。どこが間違いなの?」
アキラ「分かった。0.999をXとするでしょ。xを10倍したもから引くと。」
10x=9.9999999・・・
ー x=0.9999999・・・ ← 両辺を上らから下で引く
---------------------
9x=9
x=1 ← 両辺を9で割った
アキラ「答えは1になる。ほら0.999と1は同じ値なんだよ。」
サララ「数学マジック。
絶対、わたしダマされてる。
あんた詐欺師だ。0.999と1が同じな訳ないじゃん。」
・・・
サララ「わたし分かっちゃった。1が正解で、0.999は間違っている。」 (`3`)
アキラ「本当に分かったの?怪しい~。」(-- )
サララ「分かっちゃった。数学の答えは1つなんだ。」
アキラ「なんで、なんで。じゃぁ説明してみろよ!」
サララ「それが人に対して聞く態度かなぁ。」
アキラ「教えてください。」
サララ「教えてください。先生、でしょ。」 (`3`)
アキラ「教えてください。先生。」 m(_ _)m
サララ「1÷3って、3等分したってことでしょ。」
アキラ「うん。」
サララ「3分の1は、正確に3等分の値を示しているけど、
0.333・・・は永遠に3が続くのだから大体の値を表してる。」
アキラ「どういうこと?」
サララ「要するに0.333・・・は3等分に近い値であって
3等分ではないとうこと。
正確に3等分を表してない。
アキラ「分かったような。分からないような。」
サララ「だから、0.333・・・を3倍しても、
0.999・・・と1に近い値になったんだよ。」
サララ「あなた自分で言ったでしょ。
3等分して3倍したんだから1になるって。
3倍して1にならないということは、
0.333・・・は正しい値を示してないということでしょ?
分かった。」
アキラ「ダマされているような気がする。」
アキラ「でもさ、見て!
電卓で 1÷3 を計算すると、0.33333 になって
3倍すると1になるよ。
どうして0.9999にならないの?」(--?)
サララ「本当だ。もう、わけわからないよ。」\(>_<)/
画像が気軽に挿入できないのが辛い。
書きたいことがあるのだが、文字で表現するのは厳しい。
スピンオフと言っていいのか微妙ですが本作の「わたし死んでもいいです」も合わせて読んでいただけると嬉しいです。