2020/04/28
ちょっとしたメモ。
もしかしたら僕が書いてる小説にコピペで使うかもと思って書いてみるけどその実態は発展性の全く無い妄想。
僕は自転車を押して歩いていた。
今日、ある人に頼まれた用事があって、だから僕はそのためにその人に会いに行くため、自転車を、さっきまでは漕いでいたのだ。しかし、自転車はチェーンが外れてしまったのだった。
だから僕は、さっきまで走っていた道にある自転車店まで来た道を戻っていた。
チェーンが外れたのは、自転車の荷台に積んだ荷物が多すぎたのか、段差を勢いよく走りすぎたせいか、その両方なのか、ともかく僕の悪癖のうちのどれかのせいだろう、と思う。
いや、急いで走っていたのは僕のせいとは言い難いかもしれないけれど、自転車の荷台に積んだ荷物については完全に僕の歪んだ人間性のせいだ。僕は端的に言って他人の為に家を出たくないから、他人に頼られた時は必ず自分の用事も持っていかないと落ち着かない。今日で言えば僕は図書館で返す為の大量の本が入っていたし、自転車店に行く為のお金を僕が持っていたのも、僕がその人に会ったあと文房具屋に寄って買いたいものがあったからだった。
しかし、僕に後悔とか反省とかは求めないで欲しいけれど。僕が図書館に行くのは当然の権利だろう。それによってその人に会うのが遅くなったとしても知るものか。
なんだか不思議な気分だった。さっきまであんなに早く動いていた景色が、こんなにゆっくりとしか進まないなんて。
僕は自転車を押して歩きながらぼんやりと彼女のことを妄想した。彼女なんて僕にいる訳が無いから、あくまで妄想なのだけれど。
自転車できた僕が彼女に合わせて歩いているという妄想。
或いは自転車で来た彼女の自転車を僕が押してあげているという妄想。
何にしろ、僕は全く自転車が壊れている事を気に止めていなかった。我ながら、なんにも考えていない僕だった。
それ以降については特筆すべきことは無い。
敢えていえば自転車の修理賃300円はその人に後日負担してもらった。
なんだか申し訳なく思っている。