介護退職をした先輩の噂を聞いて辛くなった
こんばんは♪
今夜は、ちょっと嫌なことを書いています。
とても穏やかで優しい先輩がいた
なぜ結婚しないか不思議だった
派手じゃないけど綺麗な人
気配り上手な明るい人
毎日お弁当を作ってきてて
簡単なレンチン料理を教えてくれた
だけど私に早起きは無理で
真似しようとしても続かない
体調が悪くなった日
すぐに帰れるように動いてくれた
心配しなくてもやっておくから
優しい言葉に救われた
私が仕事を辞めたから
先輩に会うこともなくなった
だけど受けた恩は忘れない
これからも忘れないと思ってる
先輩が会社を辞めたらしい
そういう噂を耳にした
結婚したのかと思ってた
素敵な奥さんになりそうだと思ってた
だけど退職理由は介護のため
私に笑顔を向けてくれていたあの頃も
家ではお婆ちゃんの介護をしていたらしい
誰もそんなことは知らなかった
なぜ退職することになったのか
それはお母さんの病気だった
退院したお母さんの世話をするのも
先輩だけの仕事になった
古い家だからと笑っていたらしい
お父さんは元気なのに何もしない
早期退職という名のリストラ後は
競馬や競艇で遊んでいるという
先輩にはお兄さんもいるらしい
だけど男尊女卑な価値観で
家事は女がするものだとか
昭和な概念を押し付けるらしい
先輩は優しい人だから
きっと断れないのだと思う
優しい人には結局は
重い負担がかかるのね
介護退職をした先輩は
夜中に暴れるお婆ちゃんと
病気療養で動けないお母さんと
遊び歩くお父さんの世話をしている
そう聞いてから数年後
また先輩の噂を聞いた
優しい先輩のことはみんな心配してる
だから噂になるのだろう
今も先輩は介護生活を続けている
認知症が進んだお婆ちゃんと
認知症を発症したお母さんの
二人の介護をしているらしい
お父さんがどうしてるのかはわからない
先輩はお父さんの話はしないらしい
たったひとりで二人の介護
どうにかできないのかと苛立ちを感じる
優しい先輩の貴重な時間は
家族の介護で潰されていく
私がやっておくから大丈夫
家族にもそう言っているのだろう
そして誰もが他人事ではいられない
いつ介護生活が始まるかわからない
当たり前の日常や自由な時間が
突然崩れる瞬間が襲ってくる
超高齢化社会の今だから
介護で人生を犠牲にすることは
若い人にも起こり得る
あまりにも大きすぎる負担
核家族化の弊害だろう
昭和の大家族とは違う
この問題に国は動くのだろうか
多くの優しい人が潰れる前に




