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その剣は詩と共に  作者: ぐんそう
二章 道端に綺麗な花が咲いていたんだ。わかるだろ?それが絶望さ。
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2

 街を出てエリックは北に向かうことにした。装備は角材のみ。なめ腐った装備である。


一面に広がる原っぱ。青く晴れた空。のどかである。


(びびってたけど、案外なんとかなっちゃうかもよ? 実は俺、超強かったりするかもしんねーし? )


「魔物? やっちまうよぉ〜? この勇者たるエリック様がなぁ〜!? 」


 根拠もない自信から調子に乗ってシャドーを始めるエリック。


「へぇー君、勇者なの」


声がかかる。


「ん? 」


振り返った。


「死んでもらうね」


破壊神ジュデッカが現れた!


「んな、アホなぁぁぁ!!! 」


 全力で駆け出すエリック。


何故?何故、最初の街を出てすぐに裏ボスみたいなのとエンカウントしちゃってんの?

騎士団とかなにしてんの?

周辺とかちゃんと警備してんの?


ビーーーーー。


ジュデッカのビームが頬を掠めた!エリックの肌に紫外線的なダメージ!!!


「くそっ! くそっ! どうにかならんのか!? ええいヤケクソよ! 」


 ポケットに入れておいた非常食用のサニッカーズ。国民的スナックバーだ。


それをジュデッカに向けてなげる。


「わぁ! サニッカーズだ! 」


(ヒットォ! )


 ジュデッカがサニッカーズにひかれてる内に何とか逃げる。周辺にあんなのいるのではあの街は近い内に滅びると思う。

 兎に角、逃げる。逃げる。逃げる。

火事場の馬鹿力か元ニートの神秘か。はたまたやればできる子なのか。ご都合主義なのか。逃げる速度は音速に匹敵していたのかもしれない。かもしれないだけかもしれない。


「ねぇ、アレックス。どうしたのこんなとこ呼び出して」


「ええと、キャサリン。ぼくは君の事が……」


前方にネズミ型の魔物のカップルみえてくる。


「うん」


「君の事が……! 」


「邪魔だボケエエエエエ! 」


「フグォ!? 」


「アレェェッックス!!!??? 」


 エリックにスピードに乗ったヤクザキックにより吹っ飛ぶアレックス。


 立ち止まり振り替えるエリック。ジュデッカの姿は見えない。


「ん? 」


 カードが光っている。魔素を吸収した反応である。


「なんか倒したっけか? はっは! まぁ逃げ切った! ラッキー! 」


 ハイになってしまったエリックは口笛を吹きながら再び北を目指すのであった。


「アレェェッックス!!! アレェェッックス!!! 」


 北を目指すのであった。

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