西方・王国建国(決着1)
「これが中洲廃城か・・・これを落とすのは俺では無理だな」
ロダルグ公爵の言である。
反旗を翻した当初は中洲廃城に至る橋の門は朽ち果てた石製門柱と、そこからはずれた石製門が道の横に置かれているだけであったが、敵襲が無い間は中洲廃城を中心とした防備の構築に精を出していた両侯爵配下の努力の成果が現れていた。
先ず、朽ち果てた門柱と門を再建し防衛に適した物にした。
それと同時に進行していたのが、門を中心として樹木の伐採を行っていた。
その伐採した樹木は枝を落とし樹皮を剥がし長さを揃え門外の防壁に使用していった、そうして完成したのが半径50メートル程の半円形の防壁だった。
木製であるから火攻めには弱いが、木材の並べ方を二重にしたり、木材同士を固定する縄を地中に埋める等の工夫を施して物理的な攻撃に対しては一般的な防壁よりも堅固な物に仕上げていた。
攻城戦などで多様される弓矢に対しても切り落とした枝などを網目に組み上げ、防壁からはみ出す形で設置し盾としていた。
はみ出す様にしたのは、火攻めにより発火した場合に取り外し落としてしまえば、押し寄せる敵兵への攻撃、または牽制になると想定しての事であった。
しかし、これは理論のみで実際に試した訳ではないので上手くいくのかは疑問点であった。
「火攻めには滅法弱そうな砦だが、この場所で火攻めは最後の手段だな」
「そうですね。森が延焼した場合、とても厄介な事になりそうですね」
「うむ、消火する為の水も崖下数十メートルから汲み上げねばならんしの」
築かれた防壁から森までは100メートル近い距離があるが、普通の防壁の倍近い木材を使用し構築されている為に、一度燃え上がってしまえば火勢は強くなるだろうし、火の粉の舞い上がる量も多くなる可能性は過分にあった。
「中々に考えたものだな、若僧を捻る事など雑作も無いと思って居たが・・・侮り難しと言った所だな。竜人の、反対側も同様の物があるのか?」
「・・・勿論だ」
「ほう」
――この乱が終結した後はどの様に扱うか興味があるな。
ロダルグの考えは防壁を石製に替え、中洲に掛かる橋を跳ね橋に作り替えれば、より堅固な物になる。
しかも、完全包囲をするには対岸にも兵士を配備しないとならないが、無理がある。
もし両岸からの包囲を可能なものとしても密に連絡を取り連携する事にも無理があった。
――やはり、防壁の配置の仕方次第で難攻不落と成りうる可能性の高い城だな。
個の力を重んじ攻撃こそ争いの真髄と信じて疑わないロダルグだが、心置きなく攻めに専念するには拠点の堅固さが重要な事を理解していた。
出来得る事ならば、少数の防備兵で数日は確実に耐え凌げる拠点である事が望ましいと考えていた。
自身の所領に難攻不落を築こうと試行錯誤を繰り返している拠点が有るのだが、この中洲廃城の天然の要塞に更に手を加えて更に堅固にした物を見てしまうと、まだまだ改良の余地が残されている事に思い至った。
「ロダルグ殿、此処より先は武器を預からせてもらいます」
立場上捕虜の身であるから通常ならば武器を取り上げ拘束されているものなのだが、彼の人柄を知らぬ者は居ない程に皆が知るところであった為に武器を取り上げる事無く城門まで来ていたのだ。
その彼の性格なのだが。
日頃より『偽りを申すくらいなら、この先喋らぬ方を選ぶわ!』と豪語する人物であった。
実際、言ってのけた事柄はやってみせていたし、成功しても失敗に終わっていても隠す事無く公表していたのだ。
しかし、城門の中は主たる2人の侯爵の命が優先されるし、捕虜と言う立場なのだから武器の携帯を認める訳にはいかなかったのだ。
「うむ、当然だな。縄で縛らんでもいいのか?」
「私は縛りたい所ですが、貴男の潔さを信じるとしましょう。それに・・・」
侯爵達にはロダルグ1人位ならば容易く無力化する事の出来る者が控えて居る、一定の距離を保つ事が出来ていれば問題ないと判断したのもあるが、侯爵達より手荒な扱いをせぬようにと厳命されていた。
武器を渡し門を潜ると、そこにはまた直ぐ門が有った、更にその門を潜るとまた門があった。
中洲まで30メートルの距離の橋は両端に元から有った門を含め計4つの門がある異様な造りになっていた。
しかも門の上は人が立てる様になっており防衛時には反撃が可能となっていた、しかも門の上に行くには中洲に有る門から上がり門どうしを繋ぐ板を渡らないと辿り着けない様になっていた。
「これはまた・・・」
「中々お目にはかかれない仕様になっているな」
「苦肉の策です。ここには強固と城門も時間を稼ぐ事の出来る市街も有りません、ならばせめてと門を増やしたのです」
4つの門を抜けて中洲廃城に入ると、そこには4人の供回りを連れた2人の侯爵が待っていた。
「叔父上!」
「お祖父様、お久し振りに御座います」
「ラグ坊、暫く見ないうちに面構えが変わったか?」
「ですから、叔父上。ラグ坊は止めて下さい」
「ファシリアス、お主・・・乳臭さが抜けたの」
「え?・・・あの・・・それはいったい?」
親族同士の再会で賑やかに会話をしている4人を余所にロダルグは1人取り残されている状態であった。
公爵の身である自分を放置する事に腹を立てる訳でもなく4人の様子を冷静に観察していた。
その目は砦を見ていた時の様に好奇心に溢れたものではなく、値踏みをし真偽を見極める裁定者のものであった。
ロダルグは何を思い何の為に注視しているのかは本人のみぞ知るところではあるが、その視線から悪意や殺意などを感じる事が無かった。
その悪意・殺意が無かった事がちょっとした事件を起こす事となった。
どれくらいの時間を経過しただろうか、短いと言うには無理がある長さの時間が過ぎ、ラグナリスは漸くロダルグに意識を向けた。
「ロダルグ公爵閣下、お久し振りに御座います」
「・・・・・」
「捕虜と申しましても、何等危害を加える事はありません。狭い所では御座いますが・・・」
ここまでラグナリスが言うとロダルグは行動を起こした、ラグナリスの肩を掴み引寄せ左腕で首を絞め拘束したのだった。
ロダルグの動きは別段素早くも無かった、しかし誰も反応する事が出来ず間に入るなり止めるなりができなかったのだ。
もし反応出来ていたとしても、拘束する事を阻止は出来なかっただろう、ラグナリスは不用意に近付き過ぎていたのだ。
「お前は何を考えているのだ?自陣内とは言え束縛されていない敵に近付く者があるか!」
そう言うなりラグナリスを拘束から放ち腕組みをして話始めた。
「良いか、お前は御印なのだ。その御印が自ら危険に近付いてどうする。相手が誰であろうと害する可能性が万が一、いや千万が一でもあるのならば、不用意に近付くのは愚者の行動であると知れ」
「・・・・・」
「貴様は次に軍を率いて来る兄者、国王を退けた後に王となるのであろう?さすれば、貴様の命は貴様だけのものではなくなる。それを念頭に行動せねばならぬ、覚えておけ」
そこまで話すとラグナリスを解放した。
すかさず護衛達が駆け寄りロダルグとラグナリスの間に入り隔てたが、時既に遅いと誰が見ても明らかだった。
「お主等も、主の言であっても安全性の確保が優先と思うのならば、その言に逆らってでも己の役目を全うする気概を見せてみよ」
「ロダルグ公爵閣下、王となるとは一体なんでしょうか?」
ロダルグに拘束されてから自身に起こった事に理解が追い付かずに困惑していた状態から立直り、ロダルグの放った言葉を咀嚼していたのだが。
『王となる』
この台詞だけ理解する事が出来なかった。
「陛下との戦いで手を抜きわざと負ける気は毛頭ありません。しかし、勝つからと言って、その座を簒奪する訳でもありません。なので王となる事はありません、私は只の侯爵にすぎません」
この台詞に頷いているのはファシリアスだけであった、その場にいあわせた他の面々は徐々に表情を曇らせていた。
「では、戦後はどうするのだ?俺には着地点が見当もつかん」
「勿論の事ですが、此度の戦の理由について反省をしていただき、二度とこの様な理由で他の命を巻き込まぬ事を誓って頂いた後、和平を結んでいただきます」
「して、お前達はどうするのだ?」
「1人の侯爵にもどります」
然もとあらんばかりに断言したラグナリスではあったが、周りの呆気にとられて何も言えない状態になっているのに気付き少々不安になってきていた。
「何か間違った事を・・・
「コーウェン、ロブション殿、お主等の年若の肉親は大丈夫なのか?」
「詰めや考えの甘いところが有るのは分かってましたが・・・」
「これは些か問題な域ですな」
「ならば、儂が現実を聞かせても問題は無いな?」
ロダルグの提案に異論の有る者はなかった。
ラグナリスとファシリアスは何を聞かされるのか緊張の面持ちで固唾ののんでいた。
2人は勿論話し合っていた、この戦の終わらせ方と終わった後の事を、そして話し合った末に導か出した答えが元に戻る事だったのだ、その答えが他者の感情や思考を組み入れてない自分本意な答えな事に気付いていなかった。
「結論から言うぞ。お前の思う通りにするのならば、お前の首は王城広場に晒される事になる。運が良くても爵位剥奪の上での放逐は免れぬだろうな」
「!!、なぜに御座いますか!?」
「・・・少しは相手の立場になり自分で考えたらどうだ?」
2人は言われて初めて気が付いた、如何に自分達が短慮であったかを、理想のみを話し合い、相手がどうでるかを考慮に入れていなかったかを。
それを入れて考慮すると。
・・・
・・
・
自分の行った事は、多数の領民からの支持をどれだけ得ようとも国から見れば反逆以外の何物でもない、その反逆者が目的を達したからと言って以前と同様に国に仕える事が出来る道理が無い、いつまた決定に異を唱え反旗を翻すか分からぬ存在を配下としておく事を良しとする施政者など居ないのだから。
しかも今回の反逆の着地点はどちらかが屈服する事なのだ。
だとすれば尚更、王としては自らを屈服させた者など配下としておけない。
--ならばどうすれば・・・
ラグナリスとファシリアスには賛同してくれた人々に対して恩と義務がある、それ等に報いるまではむざむざと死ぬのも失脚する事は出来ない。
何としてでも生き延び恩に報い義務を果たさねばならない、その為の道は限られてくる。
1つ、他国へ領地ごと亡命する、これを実行するには受け入れ先がなければならない、しかし西方北部には受け入れに難色を示さない国があるとは思えない。
近隣国には反旗を翻した事は伝わっている、その様な者を配下に加えたいと思う酔狂な施政者は居ないだろう。
1つ、自らが最高施政者となる、ロダルグはこの事を言っている、この場に居合わせる他の者達も同様の考えである。
「ロダルグ公爵閣下の仰りたい事は理解致しました。しかし・・・」
「分かったのならば成す事は1つであろう!」
「ですが・・・・・
「貴様はゴチャゴチャ考えすぎだ!臣下や民に示さねばならぬ事があるのならば優先すべき事は貴様の未熟な理想論ではない」
声を荒げている訳でも怒気を含んでいる訳でもなかったが、その台詞には有無を言わせぬ迫力があった。
それは産まれながらに王家の一員で、自らの理想を持ちながらも実現するには現実と言う名の壁の高さや厚みを体験してきたロダルグだからこそなのだろう。
「分かりました、ラグナリス様が王とならぬのならば私が王となります」
「ファシリアス殿?」
「ほう」
「コーウェン様、竜人の皆様も、その時が来ましたらいらして下さい。なるべく希望に添う土地を提供致しますので」
「ほう、中々に豪気だな」
「それは助かる。ついでになんだが、俺の領地とルクナガルト領も組み込んでもらえるか?」
「叔父上?」
「当たり前だろう?領民を捨て単身で亡命するわけにはいかん。ルクナガルトも未だ前領主が健在だ、復帰してもらい領民に安堵してもらわないとな」
「はい、お任せ下さい。微力ながら精一杯の事は致します」
「分かりましたっ!・・・私が間違ってました!なので、あまり苛めないでもらえますか・・・」
其処には、これ以上ないくらいに情けない顔をしたラグナリスがいた。
「「「「ぷっ!あはははははっ」」」」
「なんて顔をしてるんだ、お前は。あはははははっ!」
「そ、そこまで笑わなくても良くないですか!?」
「いやいや、この様に心底笑ったのは久し振りだ」
その場に漂う雰囲気は戦時下、しかも佳境を迎えようとしているとは思えない程に和やかであった。
しかし1人だけ違う方向を見ている者が居た。
「そこの人狼、そろそろ出てきたらどうだ?」
名無しの砂竜の声は大きくは無かったが、笑い話す者達の耳にも入り、一瞬にして警戒を促した。
「おっかないおっかない、流石は砂竜だね、あたしの隠密技が見抜かれたのは族長になって初めてだね。それで、難しい話は終わったのかい?」
「ラキュア様ではないですか、他の皆さんも戻ったのですか?」
「いや、まだ張り付いてるさ。あたしが戻ったのは報告の為さ」
口ではおっかないと言いつつも飄々とし会話に入って来た。
ラキュアには自信が有ったのだ。
知能を身に付けるまで成長した竜種の能力は他種を圧倒するのだが、それは正面切っての戦闘においてであって、それ以外の条件下では竜種が優位とは限らなかった。
この場合のラキュアは逃げの一手である、人狼の脚力ならば逃げ切る事は可能であると踏んだのだ。
実際、地竜王の眷属は生まれながらの堅さを生かした突撃や魔術による戦闘を行う、風竜や雷竜の様に素早さを生かした戦闘には向いて居なかったのだ。
しかし、名を貰える砂竜まで成長すると一概には早さが無いとは言えない。
人狼には及ばないが、人種の猫人や狐人などと同等の早さを体現できた。
「それでは、バグラリア侯爵は到着なさるのですね?」
「ああ、そうだね・・・早ければ明日の夕刻頃には着くだろうね」
「明日ですか・・・思っていたよりも時間を稼げました、人狼の皆さんには感謝の言葉も御座いません」
「良いって事よ、あたし達もあたし達なりの理由が有ってやってるんだから」
「その件につきましては重々承知しております」
人狼達の理由。
それは、今住む山中の隠れ村より出て人里に出る、只それだけであった。
他から見れば大した事ではないが、200年近く前に数人の狂化が原因で他種の住まう人里に住まう事が困難となり、猟師でさえも踏み入れぬ山の中腹に里を築き暮らして来た。
しかし、長きに渡り隠れ住むと言うのは中々に辛い事が多かった。
正直な所、限界が近かったのだ。
多種との交流が無く村内のみで婚姻を繰り返していたので血が濃くなって来ており、奇形の産まれる可能性が高くなっていたのだ。
実際に昨年産まれた12人の赤子の内1人ではあったが奇形として産まれて来ていた。
これまの200年の間に奇形が産まれた事は無く、初めて産まれて来た奇形に大人達は危機感を生じていた。
そんな折に人狼を庇護してきていたガムラミット侯爵が反旗を翻す事となった。
それに乗じ人狼達は再び世に存在を認めてもらう行動に出たのだ。
「街に遠からず近からずの地に小さいながらも多種との交流が出来る集落でしたね。候補地は幾つか有りますので、落ち着きましたら選んで頂くので構いませんか?」
「もちろんだよ、戦の報酬で構わないさ」
「はい、では残り3戦です、頼みましたよ」
残り3戦・・・バグラリア侯爵と両国国王に打ち勝てば目下のところ攻め込んで来る者は居ないと踏んでいた。
例え攻め込んで来る者が居ても、数度の戦闘を経験し熟達しはじめている兵ならば、苦戦を強いられても最終的には勝てると自負していた。
その時、西の方から魔力を駄々漏れにした何者かがやって来るのを魔術を扱うロブション、ラキュア、砂竜、竜人達が感知した。
「あれは・・・あの朦朧ババア!」
「どうしたのですか?」
「なにね、あたしが一枚噛まないかと打診した奴が来たんだよ」
西を凝視していると、空中になにやら見え始めた。
それは近付くにつれ明るいオレンジ色をした発光体となっていった。
その光は陽光を思わせる程の発光量で凝視するのが辛くなるほどである。
その発光体はガムラミット側の門付近に着陸すると発光するのを止め、ゆっくりと侯爵達の方に歩いて来た。
「やぁやぁ皆さんお揃いで♪」
「何がお揃いだ糞ババア!もっと大人しく登場しろっ!」
「あれまぁ、死に損ないのラキュアまで居るじゃないか」
「死に損ないはどっちだ!貴様の方が年上だろうが!」
「そうですねぇ、ですから20年の昔に族長の座は譲りましたよ?どっかの死に損ないみたいにしがみ着いたりはしてないわね」
「けっ!在任期間を考えりゃ当然だろっ!あたしも今年中には座を譲るんでね、とやかく言われる筋合いはないね!」
2人は放って置くといつまでも売り言葉に買い言葉で喧嘩腰な押し問答を続けそうである、見ている方としては、いつ実力行使に至るのかハラハラするしかない上にラキュアと問答をしている者が誰なのかを皆知りたかった。
「ラキュアと申したか?いつまでもじゃれあってないで、その者の紹介をしたらどうなのだ?」
この場に居る者の中で随一の強者、砂竜が痺れを切らし言った。
「ああ、済まないね。ついついこの糞ババアの戯れ言に付き合っちまったよ」
「そいつは此方の台詞だね」
「なんだって、この朦朧ババア!」
「止さぬか!いつまでも話が進まぬ」
砂竜自身は、その問答を見ていたかったのだ。
この様な遣り取りは序列の確かな竜族では起こり得ない事なので見ているだけでも新鮮でたのしかったのだ。
しかし、周りの者達は違ったので止めに入って行ったのだ。
「こいつはね、ジンコのオウバイ100歳のババアだよ」
「失敬な!まだ100にはなってないよっ!」
また、言い争いが始まりそうだ・・・
「ジンコですか!?ジンコと言うのは虎の・・・
「違うね、ジンコはジンコでも狐の方の人狐だよ。因みに、西方には虎の方の人虎の集落は無いよ。あれは天元だけの存在だね」
魔族の人形から能力開放し半獣へと変身する主は多様にいる。
人狼・人狐・人虎・人牛などが有名ところで、人豹・人狸・人蛇・人鼠等の珍しい種等もいる。
これらの種は世界各地に大小様々なコミュニティーを形成し生活をしている。
人狼・人狐は西方に多く存在しラキュア達の様に人里離れた場所に暮らす者も居れば、市街に住む者まで多様に存在したが市街に住む者は希であった。
半人半獣の魔族は、その魔力を身体強化に使うのに長けており、市街に多く住む人種からは畏怖の対象となる事が多く、自ずと市街から離れる者が多かったのだ。
「オウバイ!」
「んだよ?」
「戦闘での魔術の使用は禁止だよ」
「んぁ・・・そうかい、魔術を使う方が楽なんだけどね」
「仕方あるまい、使ったが最後何にも変化無く元の生活のまんまだからね」
「まぁね。あ、そうそう、あんた達のおちょくってる部隊の後方2日位の所に同数位の後続が来てるよ」




