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プロローグ(唯一のルール)

 開始してから80時間程経過して惑星大改造は完了した。

 以前の雰囲気は残しつつも完全に別物になって満足いってる。

 交流の中心地を作りそこを中央として東・西・南に豊かな地域を配した、北は極寒の永久凍土にした。

 中央を介さない東西は海で隔ててある、その海は東西で直接の交流が持てないようにある処置を施してある。

 簡単に言っちゃうと交流は全部中央経由でやってね、である。

 まぁ中央に行くにも簡単には行けないように難所を設置してあるんだけど。

 簡単には行けないから、各地域で特色の有る文化圏を築いて欲しいんだけどね。

 俺の思惑通りに行くかは神のみぞ知るだな、・・・俺は神じゃないよ?つうか神と呼ぶな!

 さってと、ちっとまた行ってくるかな。


「あー・・・テス!テス!皆さ~ん見えてる~?きこえてる~?」


 おおーすげー減った、残ったのは400万位かな?


「生き残った皆さん、取り合えずおめでとう。この後、俺がするのは2つだけだ」


 ははははは、まだあるのだよ。


「そこまで怯えなくてなくてもいいよー、ルールを1つだけ決めるのと、あるものを追加するだけだからさー」


 安堵した感じがまるっ・・・きり!しないな

 あるぇ・・・俺って恐怖の大王扱い?ちゃんと説明してからやったのに何で?あれじゃ不十分だったのか?俺の優しさは通じなかったのか・・・涙でそうだな。

 ・・・ちゃっちゃと進めるか・・・男の子だもん!泣かないもん!・・・グス


「ルールは追加してから発表する、追加するのは・・・っとまずこうなった理由の1番目は覚えてるかな?・・・そう1種族だけで栄えてるのが気に食わないだね、そこで他種族の追加を行いまっス。まずは、獣人の皆さん。ネコ科イヌ科を代表に哺乳類、蛇や蜥蜴などの爬虫類、大小様々な鳥類などなどだ。これらの種族はお前ら猿人さるひとと同じく二足歩行する様になって前足・翼が手に変化した種族だ」


 人間ってね猿が完全二足歩行して前足を移動以外に使えるようになっただけの猿人さるひとなんだよね、獣人の1種なんだよ。

 他の獣人もだけど、獣から離れれば離れるほど骨格が変わったり体毛が減ったりしただけで特別な存在じゃない、そこん所を勘違いしたらダメなんだよ?

 おっと、続き続き


「続いて、森人もりひと土人つちひと・小人だな、これはエルフ・ドワーフ・ホビットって言った方が分かり易いか?それから虫人だ」


 エルフ・ドワーフ・ホビットは人間に近い姿をしていたからか各地で伝承として残っていて、創作のキャラクターとして使われたりしたために知名度は高いみたいだな。

 虫人、これは特徴を残して多様な進化してくれたからややこしいんだ、だから4本腕2本脚の人型と羽の生えた小型の人型を虫人として認定した。


「次に魔人と精霊だ」


 魔人は8属性のどれかを体内に宿してる種族だ、8属性ってのは火・水・土・風・雷・冷・光・闇の8個だね魔蓄結晶無しでもこれらを行使出来るちょっと凄い奴等かな。

 精霊は8属性の象徴で、精霊が居るから全ての事象が起こる。

 無から何かが起こる事はないんだ。


「えぇ~と後は・・・・あぁ、魔獣と竜族か」


 魔獣は魔人と同じく8属性のどれかを体内に宿してる獣、獣だから高度な知能みたいなものはない。

 竜族も同じく8属性を体内に宿している、獣と違うのは年月を経れば知能も付いてくる点である、しかし知能よりも先に力の方が発達するために調子に乗って暴れまわる、それが人種ひとしゅの住む地域に近いと討伐されてしまうので知能のある個体は少ない、それ以外にも群れの個体数が増えると狂暴化するので困った奴等なのだ。

 大昔、プロモーション第1段をやっている頃、竜族は同属性毎の結束は固いが他属性との仲は最悪でしょっちゅう抗争を繰り返して他種族に多大なる迷惑をかける鼻摘まみだったので、統轄する役目の竜を属性毎に任命したのだけど・・・まだ生きてるのかな?


「さて追加はまだあったような気もするけど思い出せないのでここまで!次はお待ちかねのルール発表です!」


 種族追加の発表で興味を持ったのも少なからずいたのだけども、ルール発表と言ったとたんにまた不安感でいっぱいになったみたいだ。

 ・・・恐怖の大王なのか?やっぱ。

 テンションがちょっと下がったけど発表しないとね。


「そのルールだけど、無理難題って訳じゃない、ただ単に他種族を見下して接したり差別したり偏見の目で見たりしない!それだけだ」


 お!安堵の感情を感知!

 なんだ、緊張感を不安感と誤認しちゃったのか。

 では、続きをば


「難しくはないだろ?・・・しかし!だ、破った者にはペナルティを用意してある。ペナルティがないと守らない奴って必ず居るだろ?そのペナルティってのは、こいつで実際にやってみせる」


 そう言うと1人の初老の男を見える様に視覚リンクをした。


「こいつの知ってるよな?この星で認知度が1番高い奴って情報だったんだが?」


 そいつは、とある東西に長い2つの大洋に面した軍事大国の大統領って職で発言力と影響力はかなり高いって事なんだけど。


「知っていようが知っていまいがどっちでもいいけどな、こいつには『貧乏人は人じゃない』って考えがあるから生かしておいてもペナルティに引っ掛かるな、だから今ここでペナルティの実演をしてもらう。かなりエグイ事になるから覚悟して見るように」


 言い終わると指を鳴らした、そして始まる大統領の肉体の変化。

 それは胸を突き破り出てきた、それは50cm程伸びると再び身体の方に向きを変え喰らい付いた、何度も何度も伸びては喰らいを繰り返して大統領の体は頭部以外を残して肉の塊と化していた。


「こいつはな心臓の1部を変化させて出来てる、こいつには意識も知能も無い唯々己の身体を喰らう為に存在する。そんでだ、喰らった肉は心臓から排出され喰らった時の形で排出されると直ぐに身体と結合する、するとこんな感じで最終的には肉の塊と化す」


 うん、かなりエグイ映像だよね、エグイよ?って言ってあったしOKだよね?


「まだ続きがあるんだよ、こいつは死んでない寧ろ死ねない。この喰らってるのを切り取ろうが、こいつの首を切り落とそうが死なない」


 実演だし実際に首を切り落としてみた、すると

 ・・・

 ・・

 ・

 切り落とした首は早々に消え去り元の場所に出現した。


「どうだ?死なないだろう?こいつは寿命が来るまでは死ぬ事無く発狂する事も無く痛みを感じ続けるんだ。これがペナルティだ」


 エグ過ぎて気絶しちゃったのもいるみたいだな・・・俺もこんなエグイの見たく無いから仕方ないな。

 しっかしやったはいいけどこれどうしよう?

 後先考えないで行動すると絶対困った事になるんだよな、分かっちゃいるけど止められないとはこの事なんかな?


「因みに火で焼いても、水没させても死なないから。焼かれる痛み窒息する苦しみを寿命までだ。まぁ、ルールさえ破らなきゃ問題はない」


 マジで困ったな・・・そうだ!あとで恒星に向けて投げとこう、うん、それがいい。


「俺からはこれ位かな・・・そーだ忘れてた!生き残った諸君!諸君らの今まで培ってきた科学と言うやつほぼ凍結封印したから、何が出来るかは自分たちで検証してくれ。因みに火薬は作れるがどんだけ大量に用意しても1gの量の爆発しか起きないから、連鎖させても間隔が1分以内なら同様だ。理屈は秘密です!」


 火薬をはじめとした爆発物、エンジンやモーターなどの動力は機能しないようにしたのだ。

 これらが機能するとまた同じ方向に進みそうだから封印だ。

 代わりの魔蓄結晶を上手く使って発展してもらいたいしな。


「魔蓄結晶って物もあるし思ってるより不便ではないと思うぞ?魔蓄結晶の作り方は魔人の皆さんが知ってるから上手く交渉して手に入れるんだな」


 うっし、こんなもんだろ。

 かなり面倒くさくなってきたし、もういいよな。


「それじゃ・・・新世界を頑張って生き抜いて発展してくれや!そんで余裕があったら楽しんでくれ!」


 そう言うと全てのリンクを切った、その後すぐに肉塊となった大統領を恒星に向けて蹴とばした。

 さーてさってさて、どうなるかなぁ楽しみだね。

 3段の主人公も決めた事だしノンビリ傍観しますかぁ。

 ん?

 主人公はいつ決めたかって?

 80時間待ってる時に決めたんだけど?

 物分かりのいい奴だったよ。

 あいつがどう動くかも興味あるんだよなぁ。

 ホント、楽しみだ。

異世界を作るってありなのかな?

と思いつつ書いてみました。


ペナルティは昔読んだ小説にあったものを真似しました

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