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本日入学そしていきなり卒業試験

「くぁ~・・・」


 よっく寝たー。

 今は午前6時10分・・・10時間位寝たか。

 昨日の9時間移動の疲れは・・・無しと。

 今日は初登校だ、遅刻・忘れ物は厳禁って事で準備、準備。

 と言っても教科書みたいな物は貰ってないので筆記用具だけでよさそうかな。

 入学式とかも無いみたいだし。

 蒼麗に聞きたい所だけど、女子棟の管理人に呼び出してもらうにしても時間が早過ぎるな。

 さて何をしよう? 

 ・・・ 

 ・・

 ・

 昨日は手続きやなんだで寄宿舎の周りを見て回ってないから、散歩がてらグルリと1周してこようかな。

 まだ寝てる剛義を起こさない様になるべく静かに着替えて寄宿舎の外に出た。

 ・・・寒い!

 まだ1月だから仕方ないけど寒いのはあんまり得意じゃないんだよな。

 着膨れしてモコモコになるのが嫌だから基本的に薄着ってのが悪いのは分かってるんだけど。

 寒い!

 だ・か・ら!

 サクサクっと見てこよう。

 あっちが女子棟だから・・・あっちに行くのは止めよう。

 こんな朝早くに男一人で女子棟付近を歩いてるなんて不審者扱いされても文句は言えないからな。

 取り合えず今朝は男子棟の周りを見よう。

 と言っても学校の敷地内の片隅にある寄宿舎だから特別な感じの所はないだろうな。

 さて出発だ。

 

 この学校は学問や技術を教えるのに特化した学校なので運動をする為の広い施設は何も無い、校庭やグラウンドといった物がない。

 唯一あるとすると武術科の修練場位だろうか、大きさ的には体育館程度の広さの屋外場と室内場が有る位だ。

 それ以外は北と南にある校門から本校舎に続く幅5m程の道をメインにして各科の建物、科校舎に繋がる道がある。

 本校舎では必須科目の語学Ⅰ・語学Ⅱ・算学Ⅰ・算学Ⅱ・地産学を教えている。

 それぞれの専科校舎では、武術・商学・農学・鍛冶・木工・薬草学・魔術を教えている。

 以前は港町らしく操船などの科目も有ったのだが。


『頭でっかちは要らねえ』


 と海運ギルドから苦情が来たので廃止になったそうだ。

 やっぱり海の男ってのは気が短いのかな?

 ・・・話を戻そう。

 基本的に必須5科目の試験に合格すれば即卒業出来るのだが、大半の生徒は専科を学ぶために6年間在籍する。

 燕楼えんろうの学校で専科を6年学んだと言う実績は天元てんげん南部では職に有り付くのに有利なのだ。

 なので燕楼以外からも入学する子供が居たりもするのである。

 燕楼以外の生徒は結構高額な学費を払っている、燕楼に所属する村から来ている僕は学費・食費は親が税金さえ払っていれば無料だ。

 街の未来の人材に投資するって意味で無料にしている。

 

 ぐるっと見て回ったが特筆する所は何もなかった。

 まばらに木の植わった庭って感じで所々に石製のテーブルや椅子が有ってくつろげる様になっていた位かな。

 寒いから早いとこ部屋に戻ろう。

 

 寄宿舎の造りなのだけど。

 3階建てで協同棟・男子棟・女子棟の3棟で構成されている。

 協同棟は1階が食堂とロビー、2階が大集会場、3階が小集会場が4室ある。

 ロビーは協同棟入口から入って直ぐの所に10m四方の広さで、食堂は入口の対面にある、上階へ続く階段は食堂脇に2つ設置されている。

 入口から見てロビーの右手側が男子棟、左手側が女子棟になっている。

 風呂は男子・女子それぞれの棟に設置されていて日曜以外は有料だ銀貨1枚で5回分のチケットを買う事が出来る。

 起床・消灯の時間は決まっていない、同部屋の住人に迷惑を掛けなければ徹夜も寝坊もOK。

 時間が決まっているのは、食事と入浴のみである、食堂は朝は7~9時、夕は6~8時で、入浴は夕方5~9時までである、これは雇用されてる人が居るから何時でも良いという訳にはいかないのだ。

 女子棟・男子棟共に異性の入棟は禁止、・・・普通そうだよね。

 最低限の規則しかない感じだね。

 そして、僕と剛義の部屋は2人部屋で2階にある。

 その部屋に入ると・・・剛義はまだ寝てた、7時過ぎてるよ?起きないと。

 剛義を起こし、起き上がるのを見届けてから食堂に向かった。

 まだ、開いて間もないからか人は少ない。

 今朝のメニューは・・・

 ベーコン・目玉焼き・パンか白米・スープのセット

 か

 ベーコン入りオムレツ・パンか白米・スープのセット

 の、どちらかだった。

 僕にとって朝食と言えば、ベーコン・目玉焼き・パン・スープだ!

 迷わずそちらを選んだ。

 そして・・・後悔した。

 そうなんだよね、ここは家じゃないんだよね。

 目玉焼きとスープは良いとしても、ベーコンがね・・・

 同じ焼き加減の薄っぺらいのが2枚付いてるだけだった。

 初日にしてホームシックなのか?母さんの作った朝食が食べたい。

 ・・・

 ・・

 ・ 

 家で定番だった物は選ばない方が良いのかもな。

 美味しい物を食べたい願望の強い母さんの作った物は少し予算度外視だったんだな。

 予算内で味の追及をする猫人ねこひとさん達に落ち度なんかは全くない、むしろ美味しく仕上がってる。

 消沈はしたけど、もちろん残さず美味しく頂きました。

 しかし・・・剛義は遅いな?

 食器を返却し部屋に戻ると・・・寝てやがる!


「剛義!早いとこ起きないと朝ご飯抜きになるか遅刻するか、どっちかだぞ?」


 ノロノロと起き上がる剛義に、さらに一言。


「剛義を待って遅刻なんてのは嫌だから置いて行くからな」


 寝坊助はその程度の台詞じゃシャキッとしないか。

 ま、いいさ。

 朝ご飯抜きにしろ、遅刻にしろ、ちゃんと伝えたんだしそっから先は剛義次第だしね。


 結局寝坊助剛義は朝ご飯抜きになって登校した。

 何かグチグチ言ってるけど・・・起こしたよ?2度も、どこに文句を言う所があるのだ?

 ここは無視しても良い所だな。

 いつまでもグチグチ言ってる剛義を引き連れて指定された本校舎1階の2号室の教室に入った。

 教室は旧世界の大学の様に教団が一番低い所にあって上り階段状に生徒の席が配置されている。

 机は4人掛けで横1列3卓、縦に5列並んでいた。

 1室60人か、結構多いな。

 新世界の学校にもクラスで何かをやるのだろうか?

 学園祭みたいのとかを。

 あんまりやりたくないんだよな・・・

 準備も本番も、やる人とやらない人が分れるし、やる人がだいたい馬鹿を見る。

 評価・評判が悪いと文句を言うのは大概がやらない人、自分は何にもやってないのに、やってる人を悪く言う最低な奴等だ。

 少なくとも前の16年はそうだった。

 嫌な事を思い出していたら講師が教室に入ってきた。


「皆さん、おはようございます」


「「「おはようございまーす」」」


 挨拶は基本だね。


「皆さんが、この教室の、その責に座るのは基本的に週に1度午前の受講が終わった時だけです。その時に連絡事項などの通達を行います。それから必須科目の試験もその席で受けてもらいます」


 と言う事は6年間この席が僕の席と言う事になる。

 そして、通達のみって事はクラスで何かをする事は無いって事だ。


「と言う訳で今日は早速、必須5科目の試験を行います」


 はい?

 それって卒業試験だよね?

 入学して初日にそれ?

 ・・・なにそれ?

 ほら、教室中でざわめきが起こってるよ。


「は~い静かに。・・・必須科目の試験は月の終わりに毎月行います。新年度最初の日は朝からその席に座るのでついでにやってしまおうと言う学校の横着です」


 うわ~・・・ハッキリと横着って言っちゃってるよ。

 ここまでハッキリ言われるといっそ清々しいかも。


「それでは試験用紙を渡しますので取りに来てください。私語は厳禁で席に着いたら初めて結構です。終わったら私に提出して退室して構いません」


 そう言われ用紙を受け取りに教壇まで行く、そして席に戻って早速試験を開始する。

 ・・・ 

 ・・

 ・

 えっ!?

 これは・・・



通貨については、もう少し先で詳しく書きます。


盛り込み過ぎたのかな?

文章にまとまりが無い気がする。

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