プロローグ(天変地異)
プロローグでは主人公は出てきません。
それと
正直な所プロローグは滅茶苦茶です。
「ふ~ん・・・・」
全体をサラッと見て回った感じだと、ほとんど何も変わってないな。
魔蓄結晶の存在と作り方を何箇所かにバラ撒いたのは50年位だったかな?50年もありゃ魔蓄結晶を使った物で発展してると思ったんだけどな。
魔蓄結晶を大量に使った浮遊都市ってのは3つ有るちゃあ有るけど、あれは都市ってより軍事拠点だな。
8種の精霊の力を封じ込めた結晶を発動結晶で簡単に使える便利アイテムとして教えたのに、全然広まってないのは故意に秘匿されてるって事だよなぁ、浮遊都市が軍事拠点だから秘匿命令を出してるのは国の上層部がしてるんだろうな。
これは・・・ダメだなプロモーション2段は終わらせるか。
何の宣告も無しに始めちゃっても良いんだけど、殆どの人間はとばっちり喰らって死んで行くんだから説明位はしてあげれる優しさは面倒なのが嫌いな俺でも持ち合わせてるんだよ。
さてと・・・
先ずは視覚と聴覚をリンクさせて
・・・
・・
・
やたらと多いな!
いかんいかんここは面倒くさがっちゃいかん、優しさ優しさ。
リンクが終わったから次は言語の統一を・・・と。
何か面白そうな言語はないかと探してると中々に妙な形で完成してる言語を発見した。
それは発音数は60強しかないくせに、その発音の大半に最低2種類の単体文字が存在すると言う妙な言語だった。
こんな妙なのを共通言語にしたらどうなるのか興味津々なので、これに決定する。
視覚・聴覚・言語の設定を終えた俺は早速宣告をはじめ・・・・あっ!
その前に寝てる奴等を起こさないと。
「えーテスッテスッ!みなさ~ん俺が見えてるかな~?声は聞こえてるかな~?」
リンクできてるかちゃんと確認しないとね。
「大丈夫みたいだなー、では・・・コホン、いきなりですがこの星で行っていたプロモーション第2段を終了しプロモーション第3段の開始準備を行います」
普通に『なにそれ?』って事をサラッと言ってみた。
「準備にあたり技術の凍結を行います」
うん、頭に虫湧いてんのか?って台詞だね。
「凍結を完了したら、海岸線・地形などの変動をさせます、その際皆さんの大半に消滅してもらいます」
ここで反応を見るために暫く無言でいてみた。
・・・
・・
・
はっはっはー凄い反響だな、俺の言う事を嘘として無視する者、信じてパニックに陥る者、反抗的な台詞を吐く者などなど様々な反応が見れる。
「えー・・・技術の凍結なんて出来る訳ねーって思ってながら、横暴だ!とか批判する矛盾した意見の人達」
ちょいと見せしめに3段に居ると厄介そうなのを先んじて消去する事にした。
「お前らは、プロモーション第3段では必要ない、生き残ってるのを探して消すのも面倒だから今消えてもらうな」
会場(地球)が更に騒然となった。取り合えずそいつ等を宙に浮かせて5m位の位置で固定。
どうやって消すかな?爆散とかやったら派手だけど、他の奴は俺の話を聞いてる余裕なくなるよな?なら霧散させるか。
消去を実行しそいつ等が消え去ると、これまた様々な反応があった。
パニック・唖然とする・反抗的な態度、中々面白いな。
おや?
『なんの権限があって俺達の地球で好き勝手しようってんだ』
とか言ってるのが居る、権限は有るんだなこれが。
「お前達は何か勘違いしてないか?この星は自分達の物だとでも思ってるのか?この世界、お前達の言う宇宙ってやつな、これは俺ともう1人で作った物だ所有権ってのは俺にあるんだよ?」
人間達にとっては衝撃的事実になったのかな?信じる信じないも任せるけどね。
でも。その呼称だけは聞き捨てならない。
「そこ!俺を神と呼ぶな!プロモーション第1段で自称した馬鹿共と一緒にするな!」
1段ではスキル制ってのを採用してて力を身に着けた連中が自らを神と称してのさばっていた、そいつらの呼称なんてどうでもいいから無視してたんだけど何を思ったのか俺に取って代わろうと画策し始めた。
あの程度は敵にすらならないんだけど、その後も同じ事を考える輩が出そうなので1段終了を決定しスキル所有者からスキルを剥奪した。
その時、自称・他称を問わないで神って呼ばれた奴等は眼球以外は凍結封印って罰をくれてやった。
今でも凍結されて、とある所で目玉だけ動かして生きてるんだけど・・・あいつ等どうするかな?自称してなかった奴等だけでも許すかな。
取り合えずそれは後でだな。
「ん~・・・『何で?死ななきゃいけないの?』って思ってる人が結構いるみたいだから説明するわー」
1.1種族(人間)のみで繁栄してるのが面白くない。
2.魔蓄結晶って言う便利アイテムを紹介したのに権力者が秘匿隠蔽してるのが面白くない。
3.この星は面白い特徴があってお気に入りなのに、無暗やたらに地面をほじくり返したり、色んな物を汚したりするのが気に入らない。
1は言い掛かりだけどね面白くないもんは面白くないのだ!
「分かったかなー?お前らは知らないだろうけど他の人種もちゃんと存在してるんだぞ?お前らに見つかると何をされるか分からないからヒッソリ暮らしてるよ?」
それらの種族は魔蓄結晶を使って外から入って来れない結界を張って暮らしていたり、人間になりすまして人口の少ない地域で暮らしていたりしているみたいだ。中々に逞しい連中だな好感が持てるね。
「それじゃ、始めようか。お前らにとっての天変地異は・・・え~と・・・3日位で完了するはずだから余裕が有ったら楽しんでくれ!」
合図といて指をパチンと鳴らすと動きだした。
最初は小さかった揺れが次第に大きくなり波打つ大地、それに伴い倒壊する建築物、海底のうねりにより発生した津波、技術の凍結で機能しなくなった機器が停止して墜落する飛行機、熱量の制御が出来なくて臨界を超えて爆発する工場や発電所。
内陸部では山が裂け崩れて谷間を埋めていく土砂、大きく陥没して溢れ出してくる水、逆に大きく隆起して出来上がった山脈。
短時間で一気にやると壮観だな。
あっ!あそこには広大な砂地を作ろう、あっちはでっかい火山を作って、こことあそことこの辺りには長~い川でも通すかな。
取り合えずこんなもんかな。
後は完成してからだな。
20話ほど書いて気が付きました。
物語が動き出すのは20話位からです。