プロローグ
(テンプレ好きな方にはあまりオススメできない小説となっております…)
(拙い文章ですが、よろしくお願いします。笑)
ープロローグー
「弟が…帰ってこない…!?」
僕の弟がおつかいに行ったきり帰ってこないという。
兄貴が遅くまで帰ってこないということはよくあったけど、弟が帰ってこないというのは珍しい。
「だ、大丈夫だよ、母さん。明日になったらきっと帰ってくるよ。警察にも連絡したんでしょ?」
心配してオロオロする母さんが心配で、思わず僕は確信の無い思いつきの事を言ってしまった。
だけど、弟は帰ってこなかった。
弟がいなくなって1週間が経った。
変わった奴だったけどものすごく可愛がった。悪い奴じゃなかった。
その反動か、母は精神的に病み、父はそんな母を僕たちから離すために僕たちを別居させた。
同居していた兄は、荒れてしまった。
僕の家庭は一瞬にして崩壊した。
寂しくて。寂しくて。
僕は1人雨の中、公園の中にいた。
「どこにいったんだよ…」
「はやくかえってこいよ…」
「好きなアニメもちゃんと録画して撮っておいてあるんだぞ…」
僕は泣き出してしまっていた。
「ねぇ、そこの君?」
ふと、どこからか声が聞こえる。
「寂しい…のかい…?」
寂しい…
「なら、ボクと一緒にならないかい…?」
え…?
「ボクは、誰にも見えない。でも、君だけには見えるようになる。いつでも一緒にいられる」
いつでも一緒に…?
「ボクも、パートナーを探しているんだ」
パートナー…?
「ボクと一緒になると、ちょっとおかしくなるかもしれない。でも君は1人じゃなくなる」
そうか…1人じゃなくなるんだ…。
「ボクはお願いを聞いて欲しい」
うん。
「でも、お願いを聞いてくれたら君の寂しさとは別になんでも1つ叶えてみせるよ」
うん。
「でも、ボクと一緒になったら君は呪いをかけられちゃう。それで少しおかしくなるかもしれない」
いい。なんでもいいから。僕のさみしさをなくしておくれ。
「わかった。じゃあ君とボクは一心同体だ。いくよ」
僕の体に中から暑さを感じる。
その日から僕は、パートナーを得た。
(重い話…苦笑)
(タグがホラー…となっていますが、怖くは無いと思います笑)
(もし読んで下さった方がいらっしゃれば、次話も読んでくれると嬉しいです!)




