☆7☆ 腹黒な居候幼女をマジでなんとかして欲しいんだが?
「、着いたぞ。この部屋でいいか?」
「別に何処の部屋でもいいですよ」
そう、ディアナが冷めた口調で、素っ気なく言った。
「なぁ、思ったんだが、ディアナ。さっきとキャラが大分違う事ないか?」
「そんなことないよ?おにぃちゃん!」
今度は妹キャラか?ますますこの娘の事が分からなくなる。……。まぁいいか……。
「では、我が妹にこの部屋を差し上げよう。」
そう俺が言った途端にディアナがハッとした顔になる。
「そう言えばかぐをもってません!
キレイでカワイイかぐが欲しいな!」
折角乗ってあげたのにスルーかよ…。
乗ってしまった自分がちょっと恥づかしいじゃないか…。
「はぁ…。家具なら俺の部屋にランプとベットの予備が有るからそれで我慢しろ」
ていうかさっきからディアナの口調がまた変化したんだが、何でだ?
それと、さっきから妙な視線を感じるんだが。
”hey ジョニー、マブイ幼女見つけちゃったぜ、yeah?”
”Oh、ルシア、俺もあの娘 angelだと思ったぜ yeah?”
またあいつらかぁ……。ルシアと、その親衛隊隊長のジョニーというコンビが一番厄介だ。主に女性関係でトラブルを起こしまくっていてヤバイ。それはもうヤバイ。
「おい、てめぇら其処でなにしてんだ?」
「幼女の観察だけど?」
……。堂々と言いやがった。しかも2人同時に。息が合いすぎだろ、こいつら。
「おい、ディアナに失礼だろ……。
ちゃんと自己紹介しろ」
「ほーい。、僕は女たらしでモテモテのルシアだよ?ヨロシクね☆」
……………。モテモテでも無いけどな。その性格のせいで。ナルシストな所があり、しかもそれが時たま様になっているので、とてもウザい。物凄くウザい。
「ほら、次」
「ほーい。、僕は女たらしでモテモテのジョニーだよ?ヨロシクね☆」
最早名前しかルシアの自己紹介と変わった所がない。後、モテモテでも無いけどな。女好きのせいで。
ジョニーは、ダークブラウン色の髪で茶色に近い色の瞳をしており筋肉質な体型で、ルシアと違って中性的と言うよりは、野生的な容姿をしているが、普段はユーモアがあって大らかで優しい男だ。女好きでなければ、大層モテるだろう。
一応美人な若い奥さんがいるので、ガチな浮気はしていないらしいが。
「ディアナ、こいつらがどんな奴か分かったか?」
「うん、わかった!とても楽しくて、良い人たちだね!!」
………。おい、なんでこいつ俺以外の前では猫かぶってんの?
「ぐすっ!分かってくれるのか!?
ディアナちゃん!!俺達のことを!」
と、2人同時に同じ事を言い、そして2人とも同じ仕草で号泣していた。
………。ほんと仲良いなこいつら…。
「じゃあ、俺達は聖水食堂にいってくるぜ!!」
あいつらは夕食は決まって外食をしに行くのだ。
それにしても彼奴らが”聖水”と言うと、下ネタを言っている様にしか聞こえない。”聖水食堂いってくるぜ!”が、
”今から(女性の)聖水飲みに行ってくるぜ!”に聞こえて仕方がない。俺が想像力豊かすぎるのだろうか?まぁそんな事はどうだっていい。ちなみに聖水食堂はマジもんの聖水並みに美味い。
「いってらっしゃい!気をつけていってね♪」
と、ディアナがとても、めっちゃ媚び売りながらいった。
するとバカ2人組が、
「サンキュー、マイレディー♪」
と調子乗りながら言って、2人でフォークダンスをしながら夜の街へと出て行った。
もう敢えて何も突っ込まない。
「まぁ、何と言うか…楽しい奴らだっただろ?さっき”とても楽しくて、良い人たちだね!!”って言ってたし、あいつらの事は気に入ったか?」
「はぁ…、まぁ。さっき私が言ったのは、”とてもラリってて、バカな人たちだね!!”って言ったつもりなんですけど」
Oh,M K H。(マジで この娘 腹黒)。
「まぁ、結構強そうな脳筋の様だったから、一応媚びを売っておきました。
他の女の人達もまぁまぁ強そうだったので、そちらにも媚びを売っておきました。いざという時、守って貰えるように。一番厄介で操りにくそうなのが
あの”テリア”っていう人ですね。後、貴方に対して素で接しているのは、貴方が周りの人達と違って殆ど魔法が使えず、剣術だって大した事がなさそうだと見切ったからです。」
そうディアナは間髪を入れずにぼおーっとした目で長々と言った。
Oh,M K H?。(マジで この娘 ホントに幼女?)
後、M D P。(マジで 洞察力 パナイ)
その上、M K S…。(マジで 俺の心折る程 辛辣…)。
「で、そんな無能な貴方が、貴方の主である王女を探すのを忘れてどうするんですか?」
む…無能…………。確かに無能だな………。んっ?王女……探す?
やべぇ…………。忘れてた…………。