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私はグダグダと猫の人生をあゆむのである。
私はねこ。名前は三色。三色と書いてみいろ。
中々お洒落なこの名前は、飼い主のママに名付けてもらった。
私は黒と白とおうどいろの、三毛猫である。
気付いた人もいるかもしれないが、三色だから、名前はみいろだ。
そんな私は、飼い猫であり、今日も暖かい日差しが差し込む窓辺で、のびのびとしているところである。
「みいろ〜。おはよ〜。」
間延びした声が私の安眠を妨害する。この声の主こそ、飼い主であるママだ。
「も〜いつも可愛いんだからぁー。ほれほれ。」
ママはいつも起きたら1番に私を構う。
だがママ、私は眠いんだ。寝かせてくれ。
そう思い「にゃぁ」と鳴いてみても、基本まったくその鳴き声は意味をなさない。
ママは、ぐりぐりと効果音がつきそうなくらい、私のお腹に顔を埋める。
「あっ!やば遅刻する!行ってくるね!」
ママよ、せめて顔洗って、歯は磨いていきなさい。
そう言いたいが、私はねこである。
ねこな私はただ「にゃあ。」と言って送り出す事しかできないのである。