5:急変
勇希はそれから少しずつ、体調が良くなり、一時帰宅が出来るようになった。
『勇希ー!今日は家に帰れるぞー!』
『やったやったー!夢に会えるー!』
『良かったねー!』
夢はまだ産まれたばかりで免疫が無いため、病院には連れていけなかった。
なので、やっと逢えるとに勇希は1番喜んでいた。
そして帰宅をした
『ただいまー!』
『おかえりー!』
我が家に勇希の声がある。
一気に明るくなった気がした
『夢ー!あいにきたよ!わー!可愛いー!』
『だろー?』
『初めまして、お兄ちゃんの勇希だよ!』
そんな挨拶をする勇希がどうしようもないくらい可愛く、綾奈と義喜は微笑んだ
ところが、次の瞬間
『お父さん、はな…ぢ……』
勇希から大量の鼻血が出ている
『早く!タオル!』
タオルで抑えて、家に帰ったのも間も無く、勇希はまた病院へと戻った。
『勇希くん、やはり、かなり進行が進んでいます。』
『そーですか。』
綾奈は泣いた。
『しかし、今となっては、白血病は治る病気となっています。前向きに頑張って行きましょう!』
その言葉にホッとした。
それからまた抗がん剤治療が始まった。
苦しく、長い日々。
勇希は弱音もはいた
『なんで、僕だけこうなるんだ。幼稚園のお友達も、みんな元気なのに。僕、早く小学校行きたいよ』
そんな言葉に綾奈は
『ごめんね、ごめんね』
と何回もいった。




