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2話:報告

『ただいまー…』


『勇希、お熱出てるからもうねんねしな?』


『はーい…』


いっとき元気になったかと思ったがやっぱり具合悪いようだ。





夜になり、

『ただいまー、勇希はどうだー?』

義喜が帰ってきた

『まだ具合悪いみたい。今寝てるよそれでさ、風邪とかインフルだと大変だからさ、看病してくれる?』


『そっかー。おっけ。綾奈は大丈夫か?』


『うん、私は大丈夫!』


『お腹は?』


『お腹の子も蹴っててずっと元気だよ!』


『よかったよかった。』


ホッとして間も無く、義喜は勇希の部屋に行った


思ったよりも熱が高く、具合悪そうだ。



その時はまだ、看病が長くなることなど知らず、義喜はずっと勇希を見守っていた





それから二週間が経った


『勇希まだ熱下がらないなー。インフルでもないし、風邪のお薬も聞かないしなー。』


『一回、大きな病院連れて行かなきゃダメかな。』


『んー、一応連れてくか。』


そういい義喜は勇希を車に乗せ、大きな病院へ連れていった。


『勇希大丈夫かー?』


『うーん。パパ、オレンジジュース飲みたい。』


勇希は疲れたり、甘えたかったりするとパパと呼ぶ。


『じゃあ、買ってやるから、まずは病院で検査を受けよう』


『うん。』


そして病院に着き、検査を受けた。

オレンジジュースも買ってもらい、結果は後日と聞き、家へと帰った


『義喜、勇希どうだった?』


『結果は後日だって』


『そっか。変なのじゃないといいけどね…』


綾奈が少し不安そうになる。


『大丈夫だよ、俺たちの子供だろ?すぐ治っちゃうよ!』


『そーだよね!』


義喜は励ました。しかし、義喜にも不安が残る。




次の日

『勇希くんは、白血病の恐れがあります。』


義喜はあまりにも急すぎて状況がつかめなくなった。


『え、ど、どういうことですか?』


『勇希くんは、白血病の恐れがあります。病状もかなり進行しています。すぐに入院の準備をしてください。』


『え、いや、あの今からですか?勇希はどうなるんですか?』


『大丈夫。私たちで全力を尽くします。』


そんな会話をして家へと帰った。

ところが


綾奈にはなんて伝えよう。どうしたらいいのだろうか。今日入院?そしたら、今日伝えなくてはならないじゃないか。


義喜の頭は焦りと不安でいっぱいになった。



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