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この作品には 〔ボーイズラブ要素〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

チェシャネコ。

チェシャネコの悲劇。

作者: クロム

初投稿になります。ペラペラな内容なので期待しないで読んでくださいヾ(´ー`)ノ

僕の目前で、僕の同僚がヒーローにボッコボコにされている。


あぁ、今日も失敗かな。


この世界は、世界征服を企む《wonder world》という悪者がいて、正義のヒーロー《天聖戦隊》の5人組と日夜戦ってる。


《wonder world》は普段、アリスプロジェクトっていう会社をやっていて、悪役達はそこで働いてる。

悪役になると、皆アリスに因んだ名前で呼ぶ。


ちなみに僕はチェシャネコ。


分かりやすくない?


今戦ってるのは幹部でも一番弱いグリフォン。


他の幹部には、ハートのクイーン、ボウシヤなんかいる。


僕の強さは秘密。弱くはないけどね!

気まぐれなんだ。


五行に因んだヒーローが今日も必殺技で勝利していた。


「うーん…詰まんないなぁ…女王も早くエース出せば良いのに…」


一応女王の部下のグリフォンは、頭でっかちのナルシストだけど最近負けてばかり。


ヒステリックなあの女の声嫌いなんだよね。

思わず…殺したくなっちゃうよ?


僕はまだまだ若いし!なんたってピチピチの18歳!


お給料に引かれて働いてるけど、ねぇ?最近は本当に詰まんない。


ヒーロー達が喜ぶのを遠い岩の上で観察していると、後ろから嫌な気配がした。


この気配は…



「…やぁ、天聖戦隊のブラックさん。


僕に何か用かなぁ?」



ブラックは最近登場したヒーローだ。

シルバーと一緒にレッド達を助けていた。


しかし、このブラック。

真面目なシルバーと違い常にダルそう。

強い癖にやる気無し。口癖にオッサンだからといっている。


実際オッサンだけどね。


ヒーロー達の素性何かバレバレですよ~レッド達は今19歳だし?シルバーは確か23歳。ブラックは29歳。


三十路と侮ってはないけど、オッサンだよね!


振り向かないで岩の上で足をプラプラさせていると、隣にブラックがどっかり座った。



「ちょっと…座って良いなんて言ってないけど?」


「ちょっとくらい良いじゃねぇか?オッサンだから労れ」



気にした風もなくヒーロー姿のまま、僕の隣で寛ぎ始めた。



「で?お前さんは、ここで何してんだ?」



さすがは最強ヒーロー。威圧感半端ない。



「別に?暇だから見てただけ。


オッサンも早く帰りなよ」


「心配してくれるんだ?」



鬱陶しくて邪険にすれば、マスクで見えないけどブラックがニヤニヤした声がする。


本当にオッサンの絡み癖って面倒くさい。



「はぁ~。僕は心配何かしてないけど?


でも…最近は馬鹿が失敗ばかりだし?そろそろ楽しくなるんじゃない?」


「へぇ?俺に教えてくれるのか?」


「別に大したこと言ってないけど?


あんまりつまらない事しないでよ?」



僕はチェシャネコの姿で着いてる耳やしっぽをゆるゆるピクピクさせる。


ちゃんと感覚があるんだ。凄いよね


皆撤退したし、僕も帰ろうかなぁ。



立ち上がろうとすると、グィっと引き寄せられ押し倒された。



「…オッサン。なんのつもり?」



強かに背中を打って痛いんだよ!


上で抑えつけるオッサンを睨むと、何を思ってかオッサンは変身を解いた。


えぇ?何やってんの!?


表れたのは、ちょっとくせっ毛のくたびれた感じのワイルドなイケメンだった。



「前からな?可愛いなぁって思ってしまってな?


お前が一人なんて滅多にないだろ?



だからな?」



ツツーと、丸出しの腹を指で撫で下ろしブラックはニヤリと笑った。



「ッぁ!」


「俺のもんになっちまえよ。チェシャネコ…」



普段のやる気無しが、嘘のように獰猛に笑い…その後ガッツリ美味しく頂かれました…




※※※※※※


「おい!黒崎!

お前昨日はどこに行っていた…ってその顔どうした?」


「ん?


おー、白茅。


いやぁ、ネコにちょっかい出したら引っ掛かれた」


「猫?

何やってんだ。まったく…」



気がついた風もなく、ただ呆れたようにシルバーこと、白茅は俺を置いてさっさと基地に入っていった。


俺、先輩なんだがなぁ…



顔には、派手に引っ掛き傷が出来ており、実は背中にもあったりする。


昨日じっくりしっかりチェシャネコを頂いたんだけど、いやぁ、可愛いのなんのってな。


すがりついてアンアン言って、泣くもんだからついつい手加減忘れてヤリ過ぎた。


終わった後に、好きだってちゃんと言ったけど、バリバリに顔引っ掛かれた上に、逃げられちまった。



「まぁ、次は逃がさないけどな…



あ、イテテ…」



そして今日もまた、悪の組織との戦いが始まる…?








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