レモンケーキが好きだ
実はレモンが好きだった。
そんなことを最近自覚した。
とある日、なぜか無性にレモンケーキが食べたくなった。
レモン型の焼き菓子に、白いのがかかって固まってるやつだ。
レモンケーキが超絶うまいと有名な店があると聞き、冗談で上司にたかってみたら本当に買ってきてくれた。
食べたら感動的にうまかった。
上司にいろいろ恩を売っといて良かったと思った。情けは人のためならずというのは本当だ。
これからもいろんな人に恩を売っておこうと思う。
もちろん、見返りのために。
それにしても、そのレモンケーキはなかなかにお高いものであった。
とてもじゃないが自分で自分のためには買いたくない。
だからもうその店のを食べることはないだろう。
もしまた誰かが買ってきてくれることがあれば、ねだってみようとは思う。
だがしかし、やっぱりまだレモンケーキが食べたかった。食べ足りなかった。
しかたなく自分で大量に作ることにした。
自慢じゃないが料理は菓子も含めて得意である。
会心の出来だったので、子どもの友人や、習い事の先生にも配った。
すごく好評だったけれど、レモンの価格自体が高いせいか、手作りなわりにはコストがかかり、まだ第二回の製作は行われていない。
マドレーヌと比べると、価格も時間も手間も2倍くらい違う気がする。
店で買おうが手作りしようがレモンケーキはそれなりに高くつくもののようだ。
まあでも嫌になるくらいレモンケーキを食べたので、しばらくは我慢できる。
しばらくはね。