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まえがき
レモネードはお好きだろうか。
そんな漠然とした問いを投げかけると、もしかしたら身構えてしまう人がいるかもしれない。
なに? レモネードだと?
素直にレモネードの話じゃねえな?
さてはダブルミーニングか?
そういう深読みは大歓迎である。
私もそういう作品の方が好きだ。
読んでいて深みがあって、学びがあるような作品を読みたいと思う。
だがしかしご期待に添えず申し訳ない。
今回レモネードが意味するのは、残念ながら液状麻薬でもなければ、道がひらけちゃう系の自己啓発のテーマでもない。
本当にタイトルそのまま、レモネードを作るまでの過程を記しただけのエッセイである。
たまには重くならない話を書きたい。
毒がなくて、中身がなくて、軽い気持ちでさらっと書けるものを書きたい。
そんなつもりで書いてみた。
夏を爽やかに彩るような、さっぱりした軽い話を目指して書いてみた。
重くならずにラストまで書けるといいなーと思いながら書いてみた。
全7話で完結なんで、暇な人はよかったらどうぞ。