4話 戦闘
最初は一週間に一度の投稿を目指してたこと忘れてた。
投稿頻度が……
まずは様子見からいくか。
そう思い軽く爪を伸ばして妖鳥に振るう。
後ろに下がり回避しようとする妖鳥。
しかし、それで安心するのはまだ早い。
俺は腕を振りつつ、爪をもう一メートルほど長くした。
「ギイイィィィィィ!!」
俺の爪が当たり、妖鳥が痛みに鳴き叫ぶ。
《通常能力『伸爪斬』を獲得しました》
これでスキル認定されるんだ。間合いがどこまでなのか判断するのが難しいため、そこそこ使えるスキルになりそうだ。
そう思いながら更に三発『伸爪斬』を当てる。
もう一発当てようとした時、妖鳥が消えた。
どこへ――そう思った直後、頭に強い衝撃と痛み。
擬態して俺から隠れ、空へ飛び立った妖鳥が、俺の後頭部に勢いをつけて嘴を刺してきたのだ。
後ろに『伸爪斬を放つが、妖鳥はもう隠れたあとだ。
あいつは一体どこ行ったんだ?それより、この頭の傷なんとかしねぇと……。
《通常能力『気配感知』及び『自己回復』を獲得しました。》
ええと……『気配感知』と『自己回復』?
名前からして、生物の気配を探すのと、傷などを治すものだと思うが……。
とりあえず『自己回復』っと。
そう念じたとたん、頭の傷が癒えていくのがわかった。
とりあえずこれで傷は大丈夫か。
次に『気配感知』っと……。
すると、俺の『気配感知』が右後ろから高速で接近している気配を感じ取った。
慌てて右後ろに『伸爪斬』を放つ。
「ギイイィィィィィ!!」
俺の『伸爪斬』が当たり、妖鳥の左の翼が斬り飛ばされ地面に落ちた。
あとは止めをさすだけだな。
「ピューーーーーッ!」
突然妖鳥が今までと違う声で鳴いた。嫌な予感がして、妖鳥に止めをさす。
そして急いで帰ろうとするがが――もう遅かった。
「ギイイ!!」
「ギイイィィィィィィィ!!」
「ギイイィィィィ!!」
妖鳥、仲間呼びやがったか!
俺の『気配感知』が後ろから接近する大量の妖鳥を捉えた。
俺に近づき、次々と攻撃を仕掛ける。
全身に走る鋭い痛み。痛みを少しでも和らげるため、『自己回復』を全開にして傷を治す。
俺は当てずっぽうに伸爪斬を放って妖鳥を落とそうとする。
数羽が俺の伸爪斬に当たって落ちるが、それでもまだ攻撃を止めない。
むしろ、仲間を傷つけられた怒りで更に攻撃をしてくる。
また伸爪斬を乱発して妖鳥を落とそうとするが――。
《魔力が不足しています》
……魔力不足?もしかしてスキルを使うとき魔力を使うのか!?
さっきから『自己回復』『気配感知』を続けて使い、『伸爪斬』を連発し続けたせいか!
傷の治癒が止まり、妖鳥の位置を特定できない。
逃げようと思ったが、魔力不足のせいか、少しフラフラして早く走れない。
まずいまずいまずい!このままじゃ負ける!!
と、その時ーー
「『鎌鼬』!!」
と、女の声がした。
誰ーーと、次の瞬間。
「ギャアァァァァ!!」
「ギイイィィィィィィィ!!」
「ギイイィィィィ!!」
妖鳥たちが目に見えぬ刃に次々と切り裂かれ、地面へ落とされていく。
それで戦意喪失したのか、妖鳥たちは攻撃にやられた仲間を置いて、森の奥へと飛び立っていった。
あ、危ねぇ……。
そして声がした方をみる。
『……リナ?何でここに……?』
そこにいたのはリナだった。
「私の『敵意探知』が何かを攻撃しているのを捉えたので、もしやと思い来たんです」
『お、おう、ありがとう。……それと、さっきの技は?』
「あなたが言っていた『鎌鼬』です!あなたがいない間に洞窟で練習していました!」
ふ、ふーん……。『鎌鼬』、ね……。なんかリナ、俺と同じか少し下くらいに強くなってない?
そう思いながら『鎌鼬』に斬り飛ばされた爪を隠した。
俺はまだ生きている妖鳥に止めをさし、『空間収納』にしまって洞窟へ向かった。
……そういえばリナ、確かさっき洞窟で『鎌鼬』を練習してたって言ってたけど、洞窟大丈夫かな……。
主人公が食料集めてるときのリナ
「鎌鼬!鎌鼬!鎌鼬!(洞窟崩壊)あっ……鎌鼬!鎌鼬!鎌鼬!あ、襲われてる」