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祝杯を掲げて

31話目です。

「『最後まで自分は正しいと信じて立つ事』、正直、かなり支えになりましたよ。」

「そっか、私が教えた事は無駄じゃ無かったみたいだね。」

校門で立ち話というのも気が引けると、カヤとアヤは「クチナシ荘」で話す事にした。

「で、言いたいことは全部言えたって感じかな。」

カヤは冷蔵庫を漁りながらアヤに聞いた。

「もっと言いたいことはあったと思うんですけど。

なんか、相手の話を聞いてたらくだらなくなっちゃって。」

「それが案外、一番相手に効く事だろうな。

こだわり続けた結果、相手はなんとも思ってないなんてさ」

カヤは冷蔵庫から缶ビールを取り出し飲みはじめた。

祝杯の様に、カヤはそれをいつもより美味しそうに飲んではアヤを「よくやった」と褒めた。

アヤは、まんざらでもない様な笑顔で楽しそうに酒を飲むカヤを見ていた。

アヤは家に帰っても今日の事が現実なのか信じられず中々寝られずにいたが、不思議なことに目覚めはとても素晴らしかった。

登校中も、いつもより周りがよく見えた気がした。

教室に入ると、マリが一瞬こちらを見て少しビクッとしていたが、やり返してこないなら怖くもなんとも無かった。

一日があっという間に感じるくらい充実していることに気づくとより、心が躍った。

しばらくはこれが続けば良いなとカヤは願った。


アヤ目線です

ひと段落

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