ひとり
3話目ここまで続くかと少しびっくりです。
ぼーっとしている間に昼休みは終わりそこからは一瞬で5時間目が過ぎて6時間目が過ぎてと午後からの授業はとても短く感じた。
帰りのホームルームが終わり私はそそくさと図書室に行く準備をしていた。
「あ、アヤも一緒に来ない?私達これから駅前に新しく出来たカフェに行くんだけど、どう?」
いきなり名前を呼ばれて振り替えるとそこにはマリとその友達のアカネとサキがいた。
マリは高校に入ってからは、よくこの二人とつるむようになって小学校の時と比べれば私といる時間より二人といる方が長く感じた。
それからなんとなく、私はマリと話すことも一緒にいることも少なくなって今は、小説をたまに貸し借りするだけになっていた。
(私といるより楽しいのだろう)
私は勝手に自分の中でそう結論付けた。
「いや、いいよ私今日図書の当番だから。」
「そっか、じゃあまた明日ね。」
そう言ってマリ達は教室を後にした。
楽しそうに話すマリ達を私は見ているだけだった。
人が嫌いな訳でも、特段愛されたいということもない。
ただ、毎日帰宅する時に目に入る仲の良さそうな集団や、二人手を繋いで歩くカップルをどうしても目で追って(あぁ、私には無いんだな)って無意識のうちに考えてる自分がいた。
図書委員に入っても委員会の中でもそれが変わらなかった。
他の人が楽しそうに話しながらポスターや飾りを作ってる中で私だけただ黙って黙々と作業するだけなのだ。
そんな自分が一人でいるところばかり考えていたら、あっという間に図書室に着いた。
ドアを開けて中に入った途端少し肩の力が抜けた気がした。
ここにいれば私は"ひとりでも大丈夫"と謎に誰かに
肯定してもらえたみたいな安心感がある。
どのみち私が心のどこかでひとりでいることに変わりわ無い。
誰もいない図書室に西日がさしてより一層この空間に静けさが増した。
今回、ギリギリのと言いますか定期投稿間に合ってませんでした。書きたいことが次々浮かびまして、その代わりいつもより少し力入ってます。