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ジェスチャー

29話目です。

(は、早い)

突然走り出したカヤをアヤは見失わない様に追っかけるのでやっとだったが、遂にそれもできなくなった。

曲がり角を三回曲がったあたりから、カヤを完全に見失ってしまったのだ。

どうしたものかと、辺りをぐるっと見てみたがカヤの手がかりになりそうな物は一つも無かった。

先程まで全力疾走していたせいで息が上がって苦しいは、足が痛いやらでもう帰ろうかと考え始めた。

アヤは息を整えながらゆっくり歩いていると、何やら騒がし事に気づいた。

だが、音の出どころが分からない物が早々目に止まるはずも無く。

音は空気中に散り散りになってしまった。

もしかしたらカヤの居場所がわかるかもとアヤは必死に音を探ったが中々見つけられ無いどころかさっきよりも音から離れていっている気さえした。

ふと、さっきカヤが言った「一つの感に集中する」

というのを思い出した。

さっきやって失敗した手前、疑い半分だったが今はそれ以外に方法は無いと目を瞑り聴覚に神経を注ぎ始めた。

深く息を吸って、全身に酸素が行き渡るのを感じながら耳に集中した。

すると、さっきよりも僅かにだが音が鮮明に聞こえてきた。

アヤは少しづつ音を頼りに近づいて行った。

だいぶハッキリ聞こえてきた時、何者かに勢いよく引っ張られた。

突然の事に声が出そうになったが口を封じられて声が出せない。

少しパニックになったが、嗅いだことのあるタバコの匂いに抵抗を緩めて、ゆっくり後ろを見るとカヤが静かにのハンドサインをしていた。

カヤは曲がり角を指差した。

アヤは恐る恐る顔だけ覗かせると、何やら男女が言い争いになっていた。

女の方は殴られたのか頬が少し赤く腫れているのが分かった。

「さ、行ってこい。」

「え、」

カヤはいきなりアヤの背中を押した。

男女のが言い争っている中にアヤは半分コケそうになりながら割って入る形となった。

カヤの方を振り向くも、もうそこに彼女の姿は無かった。

「え、あのその、私はただ通りかかっただけっていうか、人を探してたっていうか」

「おいガキ、見せもんじゃねぇんだよ。」

「ねぇ、やめなよ。」

男がアヤに突っかかって来るのを女が止めようと腕を掴むもあっさりと振り解かれ盛大に後ろに倒れた。

アヤはどうすれば良いか、あたふたする事しか出来ない。

「あ、なんか見たことあると思ったら。テメェあの時のガキか。」

アヤはこんな奴何処かであったかと男の頭をみると随分派手な金髪を見て思い出した。

あの晩の派手な髪をした奴の一人だった。

あの時は暗くて顔まではよく見えなかったが、派手な金髪にカヤに殴られたところであろう顎に湿布が貼ってあった。

「あん時は随分世話になったよな。"お返し"しないと気がすまないんだよ。」

金髪は指をパキパキと鳴らしゆっくりこちらに近づいてきた。

アヤはもうパニックで逃げたら女の人が酷い目にあうだろうし、逃げなくても酷い目に合うという最悪な状況に動けなくなってしまった。

「あんたなんか、警察に突き出してやる。」

女は薙ぎ倒された体を半分起こし、目に涙を溜め震える声で叫んだ。

が、そんなんで金髪は止まるわけもなく。

それどころかいっそう激高して女を睨みつけた。

「どいつも、こいつも。俺の邪魔すんなら容赦しねぇ。」

金髪が大きく振りかぶって殴り掛かろうとしてきた。


アヤ目線です。

アクション書きにくいなぁ。

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