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一期何会

25話目です。

「こんな夜に若人一人で散歩とは、いただけないな。」

白髪はアヤのデコを強く弾いた。

「こんな時間に、何してたの。」

「えっと、その。助けてくれてありがとうございます。それじゃ」

帰ろうと白髪にアヤは背を向けたところ、白髪はアヤの後ろ襟を掴んで引っ張った。

どうやら、自分の質問に答えるまで家に帰す気はないようだ。

諦めて、アヤはどうせ一期一会だろうと、今までの事を白髪に全て話した。

全て聞き終わった後、いつでも此処に来なと名刺を渡された。

そこには電話番号と住所、そして「黒木カヤ」という名前が真ん中に大きくプリントされていた。

玄関で出迎えたアヤの母は最初、白髪で背丈の高い女性を目の前に警戒していたが娘を送ってきてくれた事がわかると何度も彼女に頭を下げた。

その後はどうしたかはうろ覚えだが、母の質問に対して否定と肯定を繰り返して眠りについた。

翌日、起きた時に昨日の事が全て夢のように感じたが、ポケットに入っていた名刺がそれを否定した。

それでも、まだ頭の中がふわふわとして、中々ハッキリしない。

どうも、このままでは気がすまないと、アヤは先日の礼も兼ねて名刺に書かれている住所に足を運ぶ事にした。

アヤ目線です。


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