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好奇心が僕を生かす。

20話目です。

ついに来たー!

翌日、今日は図書の当番が急遽なくなったためカナタは少しがっかりしながら帰宅していた。

すると、ふとこの間の自分をカウンセラーだと名乗る不審者の顔が頭に浮かんだ。

最近は、先輩と話したりなんだりと刺激のある日が多く、今日のような何にもない日が退屈になってきたところだ。

カナタは怖いもの見たさにこの間の公園に寄ってみることにした。

路地を自分の記憶の通りに進んでいく、意識して歩いてみるとかなり複雑な道を通っているとわかった。

右へ行ったり左へ行ったりグルっと回ったとおもったらY字路にでたり、例の公園に近づく頃にはカナタはヘタヘタになっていた。

公園にあと二、三歩というところからこの間と同じようにタバコの匂いがした。

公園と隣接している家の塀に身を隠しながら頭だけを覗かせた。

(いた。)

そこには、前と同じように白一色の服で身を包んだ女性が座っていた。

カナタは息を呑んだ、見つかれば今度こそ何をされるか分からない恐怖と何をするのかという好奇心がカナタをそこに留めた。

カナタはもう少し近くで見れないだろうかと身を乗り出そうとした。

「そんなに見たいなら、こっちきなよ。私の隣なんてこれ以上に無い特等席だろう。」

突然、彼女はそう言ってベンチから立ち上がった。

まずい、調子に乗りすぎたとカナタはすぐにその場を離れようとしたが立ちあがろうにも急なことでその場でシダバタするだけで立ち上がれない。

産まれたての子鹿のように足が震えていた。

「同じ目をしてたよ、あいつらと同じ目。」

彼女は徐々にちかづいてくる。

「小中高の奴ら、全員おんなじ目をしてた。」

一歩一歩近づいきながら、彼女は話つづけた。

「好奇心や異端者を見る目、そっくりだ。」

カナタは腰が抜けて動けない。

ついに目の前できていた。

「そんなに気になるなら話しければいいのに」

もうダメだと心の中で後悔しながら目を閉じた。

「別に取って食おうなんてしないんだからさ。」

恐る恐る目を開けると彼女はしゃがんでこちらに手を差し伸べていた。

「大丈夫?」

その言葉にようやくカナタは全身に酷い汗をかいていたのがわかった。

ほら、立ちなと彼女はカナタの手を無理やりとって引っ張り立ち上がらせた。

カナタは数秒の間ポカンとしていた。

「こっちきなよ、まだ特等席は空いてるから。」

カヤはそう言ってカナタをベンチの方に誘導した。


カナタ目線です。


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