僕
2話目です。
今回はカナタ目線です。
(前回はアヤ目線です)
5話目までは定期投稿頑張ります。
キーンコーンカーンコーン
やっと4時間目が終わり昼休みに入るさっきまで静かだった教室は、徐々に騒がしくなって言った。
僕は、お弁当のおにぎりをさっさと口に詰めて水で流し込んで誰も気づかないようそっと教室を出て僕は、図書室に向かった。
一年の階から図書室はさほど遠くない、一つ下の二年生の階の端っこに小さくあるのだ。
一昨年学校の大幅なリフォームが行われたらしいが図書室だけは、ただ扉を新しいものに付け替えられただけで中は他のリフォームされた教室よりも少し古くさく壁のあちらこちらにポスターを貼ったテープの後や何かをぶつけて凹んだところばかり。
挙句保存書庫の扉は建て付けが悪く開けにくいので、今では開かずの間になってしまった。
そんなオンボロな図書室だが品揃えは悪くなく少しマイナーな本も置いてある。
オタクな僕にとってはかなりありがたかった。
そのため、すぐに図書委員に入り昼休みや放課後など人が来ない時には点検と言う口実を使ってよく本を読んでいる。
ここの高校の生徒に本を読む習慣があったり読書を趣味にする人は珍しいぐらいだそのため、かなりの時間"点検"ができるきっと卒業までには半分以上の本の点検ができるだろう。
好きな読書ができ且つ忙しくない僕にとっては理想郷である。
でも、僕が図書委員になったのにはもう一つ理由がある。
僕は、カウンターの後ろにある作業部屋をチラッと
覗いてみたが誰もいなかった。
残念と思いながら僕はふと掲示板に目をやった。
そこには、図書委員一人一人の学年と名前と一緒に写真が貼ってあった。
"二年 ミナミ アヤ"
マジックでキレイにそう書かれてあった。
そう僕が図書委員会に入って理由はアヤ先輩なのだ。
最初、図書室に入った時一目見ていい人だなと思ったが少し気になるぐらいで特別スキとは確信しなかった。
けど、どうしても気になり図書委員に入って少し話すようになってからようやくスキと確信した。
そのため、一目惚れとも言えない少し微妙な段階を得て今に至るわけだがこれから、どうしようともないのだ。
アヤ先輩は僕のことは見ていないだろう。
変わることのない写真の中のアヤ先輩を見てやり場のないため息を一つこぼした。
なんとか、続けられてます。
今後もこんな感じで、カナタやアヤ目線で進行していく予定です。
次回を楽しみにしてくれたら幸いです。