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ノイズ

12話です。


時は少し遡り昼休み、アヤはいつもどうり一人で本を読んでいた。

"あの"本を。

今日はヤケに周りの声や音が聞こえてくる。

今朝見たものを完全に無かった事にしようと心に決めても、知らず知らずのうちに気にしていた様だ。

一ページめくるごとに最後に近づく。

私は最後まで見て何をすれば良いのだろうか、マリを問い詰めるか何も見なかった事にして黙って本を返せば良いだろうか。

ダメだ、何もかも悪い結果になるのが目に見える。

荒波立てずに全て終わらせようなんて無理に決まっているのだ。

(やばい、気持ち悪い。)

頭にモヤがかかる様な感覚や吐き気がアヤの体にのし掛かる。

それに伴い周りの声や音が更に大きく聞こえてくる。

(う…うるさい。静かにして。)

アヤはこの場から抜け出そうと席を立った。

ふらつく視界に上手く体に力が入らない。

アヤが教室から出ようとした時いきなり後ろから声をかけられた。

「アヤ、大丈夫?体調悪い?」

そこにはマリが不思議そうにこちらを見ている。

「保健室連れて行こうか?私、厚生委員だし。」

(やめてよ、話かけないでよ。)

「アヤ、2お#ろ0|よ」

(は、なんて言ったの。途中から、変なノイズが入った?)

アヤはこの理解出来ない状況に混乱が加わりより体調は悪化した。

何度も意味のわからないノイズがアヤの耳に入って来ては、アヤをより一層息苦しくさせた。

そのノイズは、より大きく更にあちこちから聞こえてくる様になった。

その頃にはもうアヤは、完全に周りを見る事もこの場から離れる事も出来なかった。

(無理、やばい…)

遠くなる意識、鳴り止まないノイズ。

なんとかしなくては、その一心でアヤは正気を保ち続けようとするが限界が。

「うるさい。」

気づけば教室中にアヤの声が響き渡っていた。

いや、教室だくじゃ無きく廊下にまで声が届いていた様で周りは静まり返っていた。

直後アヤはその場で意識が途切れ、倒れた。

気づけばアヤは、車の中だった。

バックミラー越しに母が運転しているのがわかった。




アヤ目線です。

朝起きるのが苦手です。

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