EP32 ドラゴン 2
ドラゴンを一体討伐した。
ドラゴンが全員、横一列に並ぶ。そこから、九体いるうちの7体はブレスを下から上にレーザーのように吐き、残りの二体は火炎弾を連射してくる。火炎弾はさっきまでの5倍ぐらいの大きさになっており、ブレスも極太である。
盾で軌道を逸らしたり、レーザーで相殺したりしながらドラゴンに接近するが、火山弾による散弾攻撃で妨害されてしまう。しかも、四方八方から火炎弾で囲まれ、逃げ道が散弾攻撃の真反対側しかない。だが、その方向には口を開けてブレスを吐く準備をしているドラゴンが待機していた。
ブレスを吐こうとしているドラゴンには炎水晶〔フレイムエクスプロージョン〕を投擲し、盾で結界を展開しながら火山弾の方向に進む。
一旦、さっきの攻撃は避けれないたが、今度は火山弾が大量に飛来してくる。火山弾が全て炸裂し、大量の破片が俺に襲いかかる。しかも、破片は全方向からやってくる。
盾で背中からくる破片を防ぎ、上下左右正面からくる破片をキャッチするか、ガントレットで防ぐ。そんな大量の破片に紛れて火炎弾も飛来する。しかも、ブレスもついでにやってくる。
火炎弾はフレイムボールで相殺し、ブレスは避け、破片は盾で防ぐ。そうしながら高速で飛行する。
ブレスによる薙ぎ払い攻撃や、火山弾の散弾攻撃が激化する。...というか、こんな大量に火山弾がこちらにとんでくるだろうか。こんなに沢山、しかもこんな上空に火山弾が自然に飛んでくるとは考えにくい。
火山になにかあるのだろうか。
加工にウォーターエクスプロージョンを付与したミサイルを数十発撃つ。
数十秒時間が経つと、加工で水蒸気爆発が発生。中から巨大なドラゴンが出てきた。
本当に巨大なドラゴンだった。なんだ。今戦ってるドラゴンの何倍だよ。今戦ってるドラゴンはワイバーンより二回りぐらい大きい。それよりもずっと大きい。...チョットナニイッテルカワカラナイ。
その巨大ドラゴンが出てきて、火山活動は一旦落ち着くが、今度は火山弾そのものが巨大ドラゴンから大量に吐き出される。しかも、その全てが炸裂して破片を周囲に撒き散らす。
盾で結界を張ろうとするが、魔力の供給源である魔水晶の魔力が枯渇していた。魔水晶を取り替えている時間もなく、盾でそのまま防いだ。破片を全て防ぎ切ったと思ったら、極太ブレスを受ける。
「あっつ...」
ブレスにより、周囲の気温が上昇している。
ブレスを何とか防ぎきったが、盾は結界を出す機能の除いてほぼ全て破壊されている。そのうち修復されるだろうが、これ以上使うと修復不可能になりかねん。パイルバンカーに換装する。
唯一の防御手段が使えなくなった今、俺は攻撃を全て避ける必要がある。なんだってあんな馬鹿みたいに火力が高いんだあのブレス。
レーザーを撃ち、ミサイルを放ち、手榴弾を投げる。ありとあらゆる攻撃手段を使って攻撃するが、あまり体力が減っているように見えない。
そういえば、昔恐竜とかに興味があった頃、翼竜類の翼は弱いと聞いたことがある。
翼にレーザーを撃つ。翼は易々と穴が空いた。が、すぐに修復されてしまう。すげぇ再生能力の持ち主だな。
だが、穴が空いた瞬間、大きく体勢が崩れた。ブレスを吐いてきそうな時に翼を狙えば攻撃を中断できそうである。
他の弱点と言えば...逆鱗と、目ん玉だな。攻撃仕掛けるか。
レーザーを目ん玉に撃つが、閉じられた瞼により、簡単に防がれる。瞼の強度高ぇな。
目ん玉への攻撃はあまり出来そうにないので、逆鱗を狙うことにする。こんな巨体だと、鱗が多くてとても見つけれそうに無いが。
他のドラゴンは首と胴体の境目...と言ったら良いのか。その部分に逆鱗があったので、そこの部分を探そうと思う。
高速で接近しようとするが、取り巻きのドラゴンがブレスや火炎弾で邪魔をする。邪魔くさいからレーザーで撃ち抜こうにもヤツらもドラゴン。鱗で簡単に弾かれる。
いちいち対応してても仕方がないと判断したため、再度巨大ドラゴンに接近する。
接近するための勢いを殺すために、ドラゴンにそのまま衝突する。体全体に衝撃が広がり、少なくないダメージを受けるが、ポーションで回復する。ポーションの効果すごいな。
だが、周囲の空気が恐ろしく熱い。気温で火傷しそうなレベルで熱い。そのせいで、スリップダメージが入る。レーザーをぶっぱなして離脱する。
「近付こうにも、スリップダメージ。遠距離からの攻撃はほぼ効果なし。どうするかなぁ...
いっその事、ダメージ無視して特攻仕掛けようかな。リジェネレーションバイタリティ」
体力回復の効果が俺に付与され、さっき受けたダメージが回復される。
満タンまで回復したあたりで、俺は巨大ドラゴンに接近し、逆鱗を探す。
スリップダメージは受けているが、さっきよりダメージの受け方緩やかである。それでも、一分は続きそうにない。ある程度減ってきたらポーションを飲もう。
鱗を一枚一枚確認し、逆鱗では無いただ鱗には傷を付ける...事は出来なかった。鱗が恐ろしく硬く、傷を付けることすらままならなかったのだ。
仕方なく印なしで逆鱗を探していたところ、ドラゴンの火炎弾を直撃してしまった。
「かはっ...」
横に大きく吹っ飛ばされ、数秒だけ自由落下をするが、機械翼を起動して高度を保つ。一撃食らっただけで瀕死である。
ポーションを飲んで体力を全快にする。あれ喰らってよく瀕死で済んだなと思う。
巨大な方ではなく、取り巻きの方を倒すべきだろう。機械翼を最大速力で動かす。変形した機械翼は魔力を大量に消費する。適宜ポーションを飲みながら、取り巻きのドラゴンに向かって飛行する。
ドラゴンの頭にパイルバンカーを打ち込む。新幹線並みの速度でドラゴンの頭に衝突し、俺の体全体に衝撃が伝わる。ドラゴンの頭は黒い塵を散らしながら粉砕される。かなり大きなダメージを受けたが、ポーションで回復する。
《レベルが上昇しました》
《レベルが上昇しました》
《レベルが上昇しました》
《レベルが上昇しました》
ドラゴンは残り八体。
そのまま高速で飛行し、次のドラゴンに接近してパイルバンカーを打ち込もうとするが、あっさり避けられ、そのまま追いかけてくる。これは...あれだ。戦闘機でいうドッグファイトってやつだ。
後ろからブレスや火炎弾をぶっぱなしてくる。俺はそれら全てを避け、ミサイルで反撃する。
ミサイルの攻撃を喰らって咆哮を上げる。いい加減黙れ。うるせぇんだ。そう思いながら、一旦振り返って口に狙いをつけてレーザーを撃つ。
中々良いダメージが入った。流石に倒せはしなかったが、一体のブレス攻撃を封じる事ができた。...他の連中も追いかけてきてるから大して変わらんが。くそう。
ブレス攻撃を封じられた個体は、接近戦闘を仕掛けてくる。
蹴りを避け、レーザーで脚を焼く。爪で引っ掻いてくるが、パイルバンカーで爪を折る。そのまま反撃しようとしたが、翼が起こす風で少し遠くまで吹っ飛ばされてしまった。しかも、バランスを崩した状態で。
そこにドラゴンが接近し、噛みつき攻撃を行ってくる。一旦推力を切って、攻撃を避ける。それからもう一度起動して体勢を立て直し、ドラゴンの口内に炎水晶〔フレイムエクスプロージョン〕をぶん投げる。
口の中で大爆発。やつの口の中はもうボロボロである。牙は全部欠けて使い物にならない。
そのまま翼も攻撃しようとするが、翼が自分の弱点だと知っての事か、中々攻撃を当てさせて貰えない。
なんとかして当てようとするが、ブレス攻撃で離脱を余儀なくされる。
急にドラゴンの動きが止まる。何をするつもりだ?
巨大ドラゴンが直立しながらその場で滞空している。取り巻きのドラゴンは巨大ドラゴンを中心とした八角形の頂点に位置しており、ドラゴンがいる位置に魔法陣が展開される。それと同時に、さっき口の中をボロボロにしたドラゴンが治癒される。ドラゴンが魔術使うとか良いのかよ。
さらに魔法陣が展開され、大量の火炎弾が魔法陣から放たれる。安置は巨大ドラゴンの真正面だけである。巨大ドラゴンは口を開け、口の中に赤い光の球を生成する。その赤い球はどんどん大きくなる。
あらゆる攻撃手段を尽くして、赤い球を攻撃するが、他のドラゴンの火球やブレスで相殺されて届かない。
赤い球は一瞬だけ小さくなり、そこからすぐに俺に向けて極太ビームを放ってくる。盾は取り出して結界を展開し、ビームを防ぐ。
「くっ...熱い...っ」
魔力の供給源なんて取り出してる暇なんてないので、手で無理やり魔力を突っ込んでる。
パリィン
「なっ!?」
ガラスが割れるような音が聞こえた。直後、俺の視界は真っ赤に染まり、そのまま意識を手放してしまった。




