EP31 ドラゴン
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
いつも通りログインしたら、火山が大噴火を起こしていた。しかも、ワイバーンの群れがこの街に向かって来ている。溶岩の流れはそこそこ遅いが、火山弾が街道に降り注ぐ。
俺は機械翼とスラスターを起動、火山弾が降り注ぐ地点へ急行する。
俺はミサイルを多数発射し、今飛んできている大きい火山弾を粉砕する。小さくして結界をへの負担を軽減する狙いだ。
火山弾の次はワイバーン。
口を大きく開けたワイバーンが咆哮を上げ、ブレスを吐こうとしている。
こいつにも、ミサイルを頭に発射し、撃墜させる。しかし、数が数だ。なんと、10000匹近くいる。火山にいたワイバーン全員だ。こんな大量に俺一人では捌けない。こいつらは無視し、坑道にいるヤツらを避難させるのを優先しよう。
「ワイバーンが襲っt...」
ツルハシを持っていた男がワイバーンのブレスで消し炭にされる。助けれなかったか...レーザー砲で男を消し炭にしたワイバーンの頭を撃ち抜いて撃墜はさせとく。
火口では巨大なドラゴンが暴れ回っていた。火を吹き、時に火炎弾を吹き、時に体温で岩を溶かしていた。恐ろしく体温が高い生物だ。
勝てないことは無いだろうが、一人で相手をするには厳しい。
坑道の中には、まだ人がいる。こんな噴火が起きているのだ。早く救助に行かねば、中の人は死んでしまうだろう。俺は、坑道の中にスラスター噴かして飛んでいく。
ガラガラガラ
天井が崩れ、坑道が塞がれてしまう。しかも、未だに音は続いている。奥の方も崩れている可能性もある。
身体強化の機械を装備し、岩を一個ずつインベントリに収納する。
崩れた岩をある程度除去し、向こう側まで開通した。
坑道のさらに深くまで進み、採掘をしている数人の男を発見した。
「救助に来た。そのうちここも崩落する危険性がある。すぐ地上に出て錬金軍隊のメンバーに守られながら街へ戻れ」
男たちは頷き、採掘をやめて地上へ向かった。
俺はまだ他にも避難出来ていない人を探しながら深い所まで潜り続けた。しかし、大体が溶岩に焼かれたか、崩落に巻き込まれたかで、助けられた人は少なかった。
坑道の端まで来て、引き返そうとしたら崩落で閉じ込められ、溶岩が壁から噴き出す。
俺はレーザー砲で崩落した岩を撃つ。しかし、また上から岩が転がって穴を塞がれてしまう。何度も撃ち、ようやくできた穴を通り、坑道を走り抜ける。俺の背後からは溶岩が迫ってきている。
そこそこ広い坑道では、岩が上から落ちてきて、避けるのに必死だった。しかも、横から溶岩が急に噴き出すわそれがゴーレムになって襲ってくるわで大変だった。
何とか外まで戻って来れた。坑道にいた人達は無事避難が完了した模様。今ここにいるのは魔術科と戦闘科のメンバーだけである。
「今この戦力じゃ足りない!増援求む!」
ワイバーン達による侵攻を抑えてはいるが、後ろからやってくる十匹近いドラゴンを相手するには難しいだろう。俺が相手して足止めをしよう。
インフェルノバレットをドラゴンに撃つ。
火炎の弾はドラゴンに命中。こちらにヘイトを向ける。全員が。
機械翼、レーザー砲、スラスター、パイルバンカー、パワードスーツとミサイル発射管を装備し、ドラゴンの顔面目掛けて飛んで行く。しかし、火炎弾を吐かれ、避けることを余儀なくされる。避けた先では、上からブレス、正面と右からもブレスを吐かれ、しかも追尾してくる。
ブレスが切れるまで避け続け、縮地でドラゴンの背中に行く。ドラゴンが背中の俺を振り落とそうとするが、俺は鱗を掴んで振り落とされないようにしながら、パイルバンカーを打ち込む。しかし、鱗があまりにも硬く、ヒビは全く入らない。
鱗と鱗の隙間を狙い、パイルバンカーを打ち込む。...が、パイルバンカーが太すぎて鱗に弾かれてしまう。おそらく、パイルバンカーは役に立たない。なので、盾に換装する。
左手に装備したレーザー砲を隙間狙って発砲。見事に鱗の下にダメージを与え、周辺の鱗数枚が剥がれる。この鱗が剥がれる痛みに悶絶し、ドラゴンが叫び声を上げる。相変わらずクソほどうるさい。なんだ?野生動物はデカい声を上げなければ気が済まないのか?
声がうるさくて手で耳を塞いでしまった為、空中に投げ出されてしまった。スラスターを噴かして体勢を安定させ、そのまま先程のドラゴン向けてレーザー砲を発砲する。
命中。あいつの背中にちょっとした爆発が起きるが、特に大きいダメージは入っていないように見える。しかも、あいつは距離を取った。距離は約一キロ。
ミサイルを全弾発射する。弾頭は全てフレイムエクスプロージョンを選択した。
何十発ものミサイルがドラゴンに向かう。ドラゴンは火炎弾でミサイルを撃墜するが、ミサイルは広く展開しているので素早く撃ち落とせていない。
ドォン
着実にミサイルを撃ち落とされ、命中したのは数発だけだった。
そうこうしているうちにもドラゴン共に囲まれてしまった。ミサイルを他のドラゴン共にも向けて発射し、高速で包囲から逃れる。だが、俺が行く先はほとんどブレスで塞がれてしまう。
ブレスと火炎弾の弾幕でなかなか包囲から抜け出せない。いくつかは盾で展開した結界で防ぎ、消耗を避ける為にほぼ全ての攻撃を避ける。
ブレスを避けながらミサイルを撃つと言うことを繰り返していたら、下から急に赤熱した岩が飛来してきた。火山弾だ。火山弾は他のドラゴンの火炎弾よりもずっと大きい。火炎弾の直径は1Lペットボトルぐらいなのに、火山弾はそれの何倍も大きく、直径が俺三人分くらいある。
火山弾はドラゴンの火炎弾によって爆発し、破片がショットガンのように飛んでくる。
あまりにも広く展開している為、範囲外に出ようにも出れず、弾幕の密度が高くて避けることは不可能に近い。大人しく盾で破片の弾幕を受ける。しかし、他の方向からブレスや火炎弾が飛んでくる。
スラスターを噴かしてドラゴンの火炎弾やブレスを全て回避する。スラスター便利だな。
ガンッガンッ
盾が展開した結界に破片が衝突する。こいつの展開する結界は随分と丈夫だな。
ずっと受けてばっかなので、ミサイルを全方向に向けて発射、レーザー砲を鱗をめくれさせた個体に向けて速射する。あいつはずっと黒い塵を撒き散らしているので負傷していることがよくわかる。
だが、特に大ダメージを与えれていない。逆鱗を探すべきだろう。
一時的に防御を全部外し、テキトーなドラゴンに急接近する。鱗がめくれているやつは信じられないくらい距離を取ってくるので接近して攻撃するのは無理だと判断した。
ドラゴンは急に迫ってくる俺に焦ったのか、狙いがあまりついていない火炎弾とブレスを吐きまくる。狙いがついていないので、俺が避けなくとも、当たらない。
首の根元まで接近し、一つだけ逆さの鱗を発見する。逆鱗である。
そこにレーザー砲を何度も何度も撃ち続ける。弱点を攻撃され、ドラゴンは逃げようと必死になるが、俺はその逃げるスピードを超える速度で接近し、逆鱗を砲撃し続ける。
三十発をすぎた辺りから、逆鱗にヒビが入り始める。それから十発を撃ち込むと、逆鱗は粉砕され、中身が露わになる。その露わになった中身に接近し、フレイムエクスプロージョンを付与した炎水晶とこの前作った攻撃力が強化された剣を取り出す。
剣に炎水晶を括り付ける。そして、肉に深々と突き刺す。ドラゴンが泣き喚いてうるさいが気にしない。
ある程度距離を取り、炎水晶を起爆する。ドラゴンの首は吹き飛び、地面へ墜落する。
《レベルが上昇しました》
《レベルが上昇しました》
《レベルが上昇しました》
《レベルが上昇しました》
まずは一体。あと九体もいるとか中々骨が折れそうだな。




