EP16 第一回イベント2
一部、残酷な描写あり
「...の矢よ......槍よ.........フレイド」
後ろから何かが聞こえる。
振り返ってみれば、巨大な炎の槍と弩砲。
「え、まず...」
避けられない。死を覚悟したが、眼の前で急に炎が全て消える。
槍がが放たれた方から、デスエフェクトが見える。
なるほど。術者がデスしたから、魔術が消えたのか。嗚呼、良かった。寿命が縮まるような思いをした。もう二度とこうならないことを祈りたい。
「よう、サキ」
「よう、カイ」
カイに後ろから話しかけられたため、それに応じる。そこそこ距離は離れている。
「お前の三つのスキルから、なにか増えたのか?」
「それはどうだろう...なっ!!」
言い切りの瞬間に、一気に距離を詰めて攻撃をしてくる。
攻撃は槍による刺突。なかなか避けやすい攻撃で助かった。余裕で横に避ける。
「いきなり攻撃してくるなぁ。普通の奴らなら今ので終わりだぞ」
「お前は普通のやつじゃねぇからノーカンな」
「ひっでぇなあ。
仕返ししてやるよ」
魔水晶〔ファイヤーサークル〕を投擲する。
「ん?なんだこr...
ぐわああああああああ!!」
よし、ヒット!油断するからこうなるのさ。
でも、1発耐えるとはさすが前衛。敵ながらあっぱれ。
「次からは油断しねぇかんな。
オラァ!」
またも、攻撃してくる。次は剣による攻撃のため、なかなか避けづらい。しかも、超接近戦だから何もアイテムが使用できない。
「ちょっとぐらいは反撃しないのかねぇ?」
「そりゃお望み通りに!」
拳を握りしめ、思いっきり腹を殴る。
「かはっ」
腹に拳が直撃、そのまま1m後方にノックバックさせる。
「生産職が持っていい攻撃力じゃねぇぞ、これ」
「鍛治スキルのために筋力にもステータスを振っているのでね。
魔力とか知力とかに全振りしてる訳じゃ...ねぇ!!」
後ろに跳びながら炎水晶〔フレイムサークル〕を投げる。
「縮地」
彼がそういうと、彼の姿が消える。どこ行った!?
「レイフォース・ストレングス、メテオ・インパクト」
オーラのようなエフェクトを纏ったカイが頭上から落下してくる。攻撃を間一髪で避ける。なんて名前のスキルだ!?
攻撃を避け、剣は地面に突き刺さっている。今が隙だと考え、攻撃を仕掛けようと近づくと、槍で突かれた。この攻撃で脇腹辺りが抉られる。体力がごっそり減る。そして出血というデバフまでついてしまう。黒い塵のエフェクト
「ぐはっ」
俺がダメージを受けている間、カイは剣を引き抜き、俺に連撃をお見舞いしてくる。
なんて激しい攻撃だろう。拳を剣の横から当てて軌道を逸らして捌くのが精一杯だ。
そろそろ集中力も切れてきた。その時、カイが剣を自分の頭上に突きつけ、そのまま振り下ろしてくる。
大きな隙のハズが、体が上手く動かない。
「レイフォース・スラッシュ」
ギリギリで避けれず、左腕を切り飛ばされる。断面には黒い塵のエフェクトを纏っている。
「ぐっ」
HPが1割まで減る。攻撃がかすっただけでも死にかねん。
早く決着をつけねば。
一旦距離を取り、魔水晶〔ファイヤーサークル〕を横一列にばら撒く。牽制目的だ。
火の壁が出来る。その後ろから魔水晶〔ファイヤーエクスプロージョン〕をテキトーにばらまいて爆発の範囲から逃れる。
が、完全に逃れることは出来ず、衝撃波でさらに吹っ飛ばされる。ダメージは少ない。
カイが居るハズの方へ近寄ってみる。周囲には焼けた地面と燃える木々しか無かった。
しかし、まだ油断出来ない。
テキトーな方向へ走り、追撃不可能なくらいに逃げる。
これで、ようやく休憩ができる。アイテムは尽き、体力はほぼ無い。いい戦いだった。
《これにて、第一回イベント、猛者たちの舞踏会を終了します。
ご参加頂き、ありがとうございました》
頭の中にシステムメッセージの声が聞こえ、俺の意識は手放された。




