EP15 第1回イベント
途中、別視点挟みます。
《これより、第一回イベント、【猛者たちの舞踏会】を開始します》
システムメッセージのアナウンスが流れる。
それと同時に、敵が数人出てきた。
「すまんが嬢ちゃんには俺の優勝の踏み台になってもらうぜ!」
「そりゃ勘弁して欲しいな」
そう言い放ち、魔水晶〔ファイヤーサークル〕を投げつける。
「ぐわあああああああああ!!!!」
キザな感じの騎士(笑)が炎に包まれながら、デスエフェクトを撒き散らす。
まず一体。
「ナルシストナイトがやられた!」
「なんだあれは!
どんだけ強力な魔術なんだ!」
「あんだけ強力な魔術をぶっぱなしたんだ! 魔力も枯渇してるはず! 今だ!」
普通なら魔力が枯渇するどころか不足するレベルの魔力を使ってるな。魔水晶の魔力全部使った一撃だもん。
だが、その読みは外れだ。
「残念。アイテムの力だ」
今度は炎水晶〔フレイムサークル〕を投げ、三人で固まっていたやつらを屠る。
「「「なあああああああにいいいいいいいいいい!!!???」」」
さて、次の敵を探しに...行く必要は無いな。目の前にまた出現した。
今度は炎水晶〔フレイムサークル〕を投げて一網打尽にする。
「「「「「ぐわあああああああああ!!!!!」」」」」
後ろと左右にも炎水晶〔フレイムサークル〕を投擲する。
断末魔めっちゃうるさい。
周囲の敵は蹴散らしたし、いったん逃げよう。
しばらく走ってると、50人規模で行進してる連中がいる。協力プレイかな?
結構な範囲で散らばってるので、炎水晶〔フレイムエクスプロージョン〕を40m離れた先から投げる。しっかり耳も塞ぐ。
ドーン!!!!
断末魔と混じりながら大きな爆発音が鳴る。爆発の中央は赤熱化している。ほんとに恐ろしい威力だな。
「ば...化け物!!」
誰が化け物だ。俺はれっきとした人間だ。
じゃ、キルさせて貰うか。
「俺は人間だけどね。グッバイ」
魔水晶〔フレイムサークル〕をある程度離れてから投げて、キルする。
しばらくキルして周っていたら、少し離れた場所で、赤い装束を着用した魔術師な男が出てきた。
「お前、なかなかの腕前だな。俺と一騎打ちしろ!」
「面白い。受けて立とうじゃないか。
だけど、自己紹介から先にすべきじゃないかな?」
「そうだな、俺はレイト。そっちは?」
「俺はサキだ」
そう言いながら、魔水晶「ファイヤーサークル」を相手の足元に投げつける。
「いきなり物騒だな...なに!?」
相手の足元から大きな炎の柱が立つ。中々高レベルなようだが、これは耐えられないだろう。
「けほっけほっ なかなか高い火力じゃねぇか」
耐えれるのかよ。
じゃあ今度は炎水晶〔フレイムサークル〕を投げつける。
しかし、当たらなかった。彼の背後でただ火柱が立つだけ。
「こちらからも行くよ。
ファイヤーボール!」
彼がそう唱えると、火の玉が5つほどこちらに飛んでくる。1発でも当たれば多分即死。
だが、当たらなければどうということはない。全て避けて、魔水晶〔ファイヤーエクスプロージョン〕を投げる。
ヒット。しかし、彼はまだ倒れない。何故だろう。自然と口角が上がる。
「まだまだ!
ファイヤーウォール!」
何!?
俺の知らない魔術だ。
俺と彼の間に、火の壁が出来る。
「ファイヤーボール!」
彼の声が聞こえると、火の壁を通り抜けて火の玉がこっちへ向かってくる。火の壁でよく見えないせいで、どこから来るのか予測が出来ない。
だが、避けれないという訳では無い。避けにくいだけであって。
5発ほど避けて、魔水晶「ファイヤーエクスプロージョン」をばら撒く。相手の場所が特定出来ないからな。
「ぐはっ」
どうやらヒットしたらしい。彼の苦悶の声が上がる。
そして、火の壁が消失する。
あまりダメージが入っているように見える。なんでだ?
まあいい。先程の爆発で折れた巨木が俺たちに向かって倒れてきているため、横に避ける。
彼は木に背を向けたままだ。
「フレイム...」
ズゥン
と、重い音がなる。彼は魔術を発動する前に潰されてしまった。
物理ダメは入るのに魔術の類は効きにくのか?
まあいい。さつりk...イベントの続きを楽しもう。
*
時は遡って開始直前。
《これより、第一回イベント、【猛者たちの舞踏会武闘会】を開始します》
システムメッセージが流れ、イベント開始の火蓋が切って落とされる。
俺は、ファイヤーボールとファイヤーアローで敵をどんどん倒していく。
「「「ぎゃああああああああ!!」」」
断末魔と爆発音を撒き散らしながら、俺は進んでいく。だが、遠くからも大きい爆発音が聞こえるのは何故だろうか?
そんなことを考えつつも、焼死体を増やす...プレイヤーはデスしたら消えるから増えないか。
左上のキル数を増やし続けて暫し。
爆弾魔かの如く、敵を爆破していた女に出くわした。恐らく、爆発音の元凶だ。
「お前、なかなかの腕前だな。俺と一騎打ちしろ!」
「面白い。受けて立とうじゃないか」
何かしらの水晶を足下に投げられる。何の真似だ?
「外してるじゃないか...なに!?」
俺の足下から大きな火柱が立つ。称号【炎の大魔術師】がなければ耐えれなかっただろう。
「けほっけほっ なかなか高い火力じゃねぇか」
次はオレンジ色の水晶が投げられる。先程よりも危険な予感がするため、なんとなく避ける。
背後から巨大な炎の柱が立つ。
「こちらからも行くよ。
ファイヤーボール!」
俺がそう唱えると、火の玉があの女に向かって飛んでいく。しかし、全て当たらず、またこちらに水色の水晶を投げられる。まだファイヤーボールを撃った硬直時間が続いている。
ヒット。
「まだまだ!
ファイヤーウォール!」
俺と彼女間に、火の壁が出来る。
目眩し程度に役に立って欲しいな。
「ファイヤーボール!」
5発ほど、火の玉が相手に向かって飛んでいく。しかし、当たったようには思えない。そして、大量の水晶がばら撒かれる。
「ぐはっ」
複数の爆発に巻き込まれる。衝撃でダメージを受けたが、火ダメージはかなり軽減されている。
反撃をしなくては。
「フレイム...」
ズゥン
魔術を発動しようとして、倒れてきた大木によって失敗する。
今、体力は1。まさに虫の息。火、炎ダメージでも死んでしまう程の体力だ。
しかも、出血というデバフまでついている。このままでは1分も持たないだろう。
俺はまだ負けたくない。
それは単純な悔しさだけかもしれない。
称号【炎の大魔術師】の効果により、炎系や火系の魔術のダメージは8割軽減されるが、あの倒木のような物理ダメまでは軽減出来ない。
まずはこの倒木から抜け出す。なかなか重かったが、何とか抜け出せた。
あの女は、背を向けて去ろうとしている。今がチャンスだ。
今から使う魔術は火、炎魔術がそれぞれlv50になって、魔術を複数発動させると発動すると起こる「魔術融合」で発動する大魔術。これに全てを賭ける。一度に使える魔術は大量の装備を身につけて増やしている。
「『火の玉』よ、『炎の球』よ、『火の矢』よ、『炎の矢』よ、左手に集いて弾となれ。
『火の火薬』よ、『炎の火薬』よ、当たった対象に更なる傷を与えよ。
『火の壁』よ、『炎の壁』よ、弩砲を支える城壁となれ。
『火の槍』よ、『炎の槍』よ、右手に集いて弩砲となり、弾を飛ばせ。『インフェルノ・バリスタ』」
詠唱を言い終わると、大きな壁が出現し、壁の四角い穴に巨大な弩砲が出現する。弩砲が引き絞られ、巨大な炎の槍はあの女に向かってとんで行く。
当たるか当たらないかのところで、俺は出血ダメージを負い、意識は暗闇の中へ沈む。




