求人に応募があっただけで一喜一憂するヘボ管理職
ジャンルが分からないから、その他で
先日、とある求人サイトを見たら、応募人数1人の表示が!
「や、やったぁぁぁぁぁ!」
(※この時点では、ただ応募人数が1人という表示を見ただけです。それだけでこのテンション(^_^;))
その後もメッセージでのやり取りが比較的にスムーズに進み、面接日時の決定!
「や、やったぁぁぁぁぁ!」
(※この時点では面接をする予定しか決まっていません。採用するかどうかの段階ではありません(^_^;))
天の声
「お前こないだの忘れたのかよ!」
「応募があって面接して採用の連絡をして準備を進めていたら、初出勤にバックレたケースがあったろ!」
「こんなんで一喜一憂してたら、こないだみたいな結果になった時にダメージでかいぜ!」
豚化萌え
「そんなこともあった気がするが忘れたブヒ」
「採用担当は楽観的じゃないと身がもたないブヒ」
「前回は前回、今回は今回ブヒよ」
ここで豚化萌えが勤める会社のスペック。
・社員総数、パートや契約社員も入れて50名弱の規模(いわゆる中小企業)
・皆が憧れるような大企業ではないので採用には本当に苦労している
・地方都市ではあるが県庁所在地ではない
・応募者が数十人の中から選抜するような大企業的なことやってみたいな!(願望)
・現実は応募がなかなか来ない
・ワークライフバランスを売りにしている
・基本的に残業なし、残業が発生した場合はもちろん時間外手当の支給あり
・入職後の指導に重点を置く。だから学歴不問。中学卒業したばかりの人が応募してきても指導する心構えは全体的にあり(社員の1割が中卒もしくは高校中退)
・できるだけテンプレにはしないで、採用サイトやスカウトメッセージはオリジナリティを込めるようにしているが、それもどこまで時間対効果があるのかなど日々自問自答
そんな感じ!
求人があふれるこの現代において応募すらなかなか来ないわけだから、応募が来ただけでテンション上がるのさ!
ま、こないだの出勤初日バックレみたいに痛い目を見ることも少なくないけれどもね。
とある読者様
「そういう状況の会社って応募があったらもう誰でも雇っちゃう感じですか?」
その要素もありますが、絶対ではありません。
面接には私以外にもう1人の管理職が同席します。
そこで人間性のチェックをするわけですね。
とはいえ面接の限られた時間じゃよく分からないから
9割ぐらいの確率で採用になりますね。
(希望の条件がマッチしているという前提で)
豚化萌え
「今度、面接に来る人は女性か。どんな人かな〜?」
「ブスだといいな〜」
とある読者様
「えっ、顔で採用するんですか?そんなにも苦労している中小企業なのに」
豚化萌え
「もちろん。そんな理由で落としたりはしないですけど、自分自身、美人が苦手なのでね。せっかく働いてくれそうなら、美人さんよりもブスがいいですよ。ブスな方が落ち着くので。」
「後、今まで勤務してきた顔の良い男女を振り返ってもあまり長続きしなかった。そういう点でもうちの職場に合うのはブスだと思います。顔が良すぎるとひょっとしたら軋轢を生むのかもしれません。気がつけば顔面偏差値40以下の社員ばかり残っているがそれで良いと思います。ブスな人が働きやすい職場なのだろうと思っています。」
とある読者様
「あなた頭おかしいよ!」
豚化萌え
「そうかもしれません。でも本当にブスって萌えるんですよ。初対面でけっこうなブスと思ってしまっていた人も、仕事に熱中してイキイキと働いていると、あら不思議、芸能人やアイドルよりも美人に思えてきます。それだけブスは伸びしろがありますからね。ブスばかりの職場、ブスがイキイキ働いているのがうちの会社の良いところです。」
?
「課長、誰がブスだって!?」
豚化萌え
「へ?」
見るとそこには不敵な笑みを浮かべる女性部下達がいた。
女性部下達
「私達のことブスだと思って仕事していたなんてヒドイ。」
豚化萌え
「いやいや、どこから聞いていたか分からないけど、仕事でイキイキとしていればどんなブスでも美人に見えてくるって話だからさ。」
女性部下達
「いや、だから私達のことをブスだと思ってるんでしょ?」
豚化萌え
「・・・・まー、そうだね。でも仕事中は美人だよ。」
女性部下達
「フォローになってないわ。ま、いいわ。課長、疲れているんだろうからこの缶ジュースを飲んで!」
豚化萌え
「なんだいこれは?」
女性部下達
「いいからいいから!」
ゴクゴクゴク、私は缶ジュースを飲みほした。何とも言えない不思議な味だ。
女性部下達
「飲んだね!これで課長も私達の仲間入りよ。いや私達以上にブスかな。ほら、缶の裏のこの文字見て。」
そこには
『醜い豚顔 スタイル普通』
と書いてあった。
豚化萌え
「なんだ、醜い豚顔 スタイル普通って!?」
女性部下達
「この缶ジュースね、人の性別を変えちゃう効果があるの。そして裏側に顔とか見た目の特徴を書くと、その通りに変化します。私達のことブス呼ばわりするなんてね、それなら課長はもっと醜い豚顔になってねと。お情けで、スタイルは普通にしておきました。本当は豚なんだからデブ化でいいんですけど、それはさすがに可哀想なので。」
豚化萌え
「そ、そんな魔法みたいなことあるわけ・・・うっ」
女性部下達
「おっ、始まったみたいですね。」
私は熱さを感じてその場に、仰向けに寝転んだ。
顔が熱い(特に鼻)、胸のあたりが熱い、下半身も熱い、
女性部下達の歓声が聞こえ、そして意識を失っていった・・・。
女性部下達
「そろそろ起きてください、課長。」
女性部下達の声に、私は目を覚ます。眩しさを感じながら目を開けたその先の鏡には、何と豚顔の女がうつっていた。
呟くと高い声、長い髪、それなりな普通のバスト、それなりな普通のウエスト、それなりな普通のヒップ、ただし顔は豚である。目が細すぎて、鼻の穴が上向きで突き出て膨らんでいて、ハナクソが丸見え、養豚場の豚と遜色ない顔だ。養豚場の豚に長い髪を生やしているようなイメージ。
女性部下達
「キャー、課長、可愛い〜!」
女性の言う可愛いほど信用ならない。たいてい自分より劣った容姿の女に使う言葉だしな。
私は自分の顔と体の変化にしばし呆然としながらも、我にかえって指示を出した。
豚化萌え(♀)
「ほらほら持ち場に戻って、ちゃんとしなさい!」
女性部下達
「はーい!」
急に豚顔の女になっても管理職マインドは抜けない。今までと違う顔や胸や下半身の感触に戸惑いつつも私は仕事を遂行し続けた。(ちなみに服のサイズはかなり異なっていたので昼休みに女性用の仕事着を買いに行った。)
豚化萌え(♀)
「これで今日は終わり!みんなお疲れ様。」
仕事が終わり、ふと我に帰る。あれ、私がこんな姿になったけど彼女はどう思うのだろう?
女性部下達
「課長、何かソワソワしてますね。ひょっとして帰ってから同棲している彼女さんにどう思われるか気になってます?」
豚化萌え(♀)
「そりゃあ気になるわよ。」
女性部下達
「当然のごとく性別を変えるジュースを飲んでいない他人の性別は変わりません。変わりませんが、関係性等は維持されます。彼女さんの性別は変わらずに関係性は維持されるので、おそらく女性カップルという認識になるでしょう。」
豚化萌え(♀)
「いわゆる、レズってこと?」
女性部下達
「おそらく」
何がおそらくなのかしらと思ったりもしたけれど、
それなら安心して帰ろうかな。
女性部下達
「使うかどうかは課長の自由ですけど、さっきとは反対で女性を男性に変えられるジュースを渡しますね。」
レズじゃなくて男女カップルになる可能性ってことかしら。
いや、でも可愛い彼女のことを男になんかできないだろう。持つだけ、持っておこう。
帰宅前にトイレに寄って鏡を見る。
「ほんと、豚顔よね(^_^;)」
鏡の前でどんな可愛い仕草をして微笑んでも、醜い豚が何かをたくらんでいるようにしか見えない。
「まじかー。でもこうなったら仕方ないか」
帰りの満員電車。
女になると、こんなに怖いんだってぐらい怖かった。
知らない人に痴漢されるんじゃないかしらとか考えて。
さっきの鏡にうつった豚顔を思い出しても自意識過剰なんだろうけど、むっちゃ怖い。割高になるが、途中の駅で降りてタクシーで帰った。
彼女
「おかえりー。今日もお疲れ様。」
家に着くと彼女が出迎える。昨日までは男女カップルだったわけだが、今では同性カップル設定である。彼女は可愛いとまでは言わないが、普通レベルの顔である。私の醜い豚顔とは釣り合いが取れない。
関係性は維持されているとのことだが一応、聞いてみる。
豚化萌え(♀)
「今日の私、変わったところない?」
彼女
「急にどうしたの?」
彼女はキョトンとしている。なるほど部下達が言う通りだったのは納得できた。もう少し聞いてみる。
豚化萌え(♀)
「この鼻とかさ。本当、豚みたいだよね。」
彼女
「そんなことないわよ、子豚ちゃんみたいで可愛いんだから。どうしたの?何か会社でストレスたまることでもあったの?」
彼女は心配そうな顔をする。
(ううっ、可愛い。)
そんな顔にトキメキながらも、私は満員電車のことを思い出し、こんな可愛い彼女よりも男性に守ってもらいたいとの気持ちが強くなっていた。
彼女には悪いんだけど、男になってもらおうかな。
豚化萌え(♀)
「今日、会社で美味しいジュースをもらってさ。飲んでみてよ。」
彼女
「そうなんだ。じゃあいただきます!ゴクゴクゴク、何か不思議な味じゃない?」
私の言葉に何の疑いもなく従う可愛い彼女。
ホント、ゴメンね。
その缶ジュースの裏に私は、
『醜い豚顔 筋肉質』
と書いていた。
顔は道連れというか似たものどうしのお似合いカップル設定で、後は筋肉質で私を守ってくれればいいわ。
彼女
「そんなに美味しくなかったよ。味覚が狂っちゃったんじゃない・・・うっ」
その瞬間、彼女は仰向けに寝転がる。私がそうなった時と同じように顔が熱く(特に鼻)、胸のあたりが熱く、下半身も熱くというような反応だった。そうこうしているうちに彼女は意識を失った。その間も変化は続く。彼女の目は細くなり、鼻の穴が上向きに突き出ている豚鼻、また胸は無くなり、お尻も引き締まる。
変化が終わった頃に見返すと、そこには可愛い顔した彼女の面影はない。醜い豚顔の筋肉質な男が横になっていた。
豚化萌え(♀)
「これが愛くるしい顔をしていた彼女かしら。何とまあ醜い豚顔。」
自分でやっておきながら、そんな台詞を言ってしまうほどの醜さだった。ま、私も同じ醜さの豚顔だけど。
彼女(♂)が一向に起きないので、私は脱衣所で服を着替えることにした。今日もいろいろなことがあったわね。まさか、豚顔の女に変えられるなんて思わなかったけど、生き残る人間は変化に対応できる人間よ!頑張りましょう!
そんな時に背後から近寄ってくる影がある。醜い豚顔だ!
豚化萌え(♀)
「キャ!」
彼女(♂)
「キャじゃないよ。これ、どういうこと?」
彼女(♂)は状況を理解していなかった。そりゃあそうか。かくかくしかじかと説明する。
豚化萌え(♀)
「納得した!?」
彼女(♂)
「俺まで揃ってこんな顔にされたのは納得いかないけど、それ以外は分かったよ」
豚化萌え(♀)
「ごめんねー。」
彼女(♂)
「いや、過ぎたことはもういいよ。順応していくだけだからさ。それに俺も男になりたい気持ちもあったしさ。」
彼女(♂)
「豚化萌え!」
豚化萌え(♀)
「なに?」
振り向いたその瞬間、彼女(♂)は私に唇を重ねてきた。
いわゆるキスというやつだ。
豚化萌え(♀)
「急に何するのさ?」
彼女(♂)
「何ってキスだよ。カップルなら普通じゃん。ほら、もっと楽しもうぜ。」
そして私達はベッドに入り、身体を重ねた。
豚化萌え(♀)
「それ以上したら子どもができちゃうかもよ。良いの?私達の子どもなんて、たぶん醜い豚顔よ。」
彼女(♂)
「それでもいいじゃん。俺達のように、なるようになるさ。それに豚化萌えの子どもなら可愛いと思うよ。可愛い子豚を産んでね。」
普通なら引くのだろうが、私は可愛い子豚を産んでねというその言葉にトキメキ、豚のように鼻息荒く、鼻を鳴らしながら最後までいってしまった。
数ヶ月後、会社にて。
豚化萌え(♀)
「うっ、気持ち悪い。皆ごめん、妊娠したかも。」
女性部下達
「謝ることないですよ!課長おめでとうございます!」
それまで部下の求めに応じて確認する程度だった産休の書類について初めて当事者として記入した。
豚化萌え(♀)
「あ、お母さん。今度紹介したい人がいるんだ。子どももできちゃったみたい。」
豚化萌えの母
「分かったわ。待ってるわね。」
豚化萌えの妹
「相手は、イケメン?」
豚化萌え(♀)
「イケメンって言いたいところだけど、私に似てるわ。だからブサイクかも。でもとても優しい人なの。」
豚化萌えの妹
「お姉ちゃんが幸せならそれでいいよ!」
そして婚姻届を提出し、無事に赤ちゃんが産まれて産休から育休へと移行していく。大泣きしたり、眠らなかったり、赤ちゃんを育てるのは大変だけど、仕事とは違う快感があるわ。
豚化萌え(♀)
「そろそろ、どう。」
彼女→夫(♂)
「やりたいのは山々だけど、育てるのが大変だろ?」
豚化萌え(♀)
「いいの、いいの。あなたとの可愛い子豚をたくさん産むんだから。」
それから更に数年後
女性部下達
「3年前に課長だった豚化萌えさん、そろそろ職場復帰はどうですか?」
豚化萌え(♀)
「ごめんね、もう1人欲しくなっちゃった。」
女性部下達
「分かりましたー。」
私も驚いている。あれだけ仕事人間だった私が、こんな風になるなんてね。人生分からないものよね。夫や子どもと一緒にいる時間が何より幸せよ。
・ブス専(ブス大好き!)
・豚顔化(豚顔好き!自分も豚顔にされたい!)
・女体化(一度は憧れる!ブスでもいいからさ)
・ブサイク夫婦(大好き。ドラマのラブストーリーとかもリアリティを感じさせるために役者が全員ブサイクだと良い)
上記のような好きな要素をいろいろ組み込ませていただきました。
好きな要素というか、願望としても強いです。
豚化萌えはどんなブスでもいいから、一度、女になってみたい願望が時折強く出てくるので。
それこそ本文にあるような、ハナクソ丸見えの豚鼻とかでもいいので(今はマスクである程度隠せますし)、女になってみたい願望がね。
とはいえ性転換とかは全く興味がないのです。
3日間だけとか、女を体感してみたくなります。
ホント、ブスでもいいから女になってみたい!
その願望は昔からありますね
本編は仕事人間だった課長が、子どもを産むことで仕事のことが割とどうでもよくなるようにもなっています。
私の親戚の状況を少しアレンジしたりして書きました。
私の親戚も仕事人間だったのですが、今では育児真っ盛りで仕事のことなんかほぼ忘れているような状況なので。
作者自身、男だからそんな体験は金輪際できないんでしょうが、自分で産んだりしたら、やっぱりそう思うことも多いのかなと思ったり・・・。
そういうのもあって、どんなブスでもいいので(しつこい!)、女になってみたいですね。