4『いや!これ多分“そうゆうゲーム”じゃあ“ない!”ーーからあ!』
「お〜『ヒロ・AKI』、おまたせ〜」
「お、来た」
“セーフティー・エリア”で待機してた“コイツら”の、ところに、“その男”は、やって来たのだった。
× × ×
ーーーーその時。俺は、ふと、“気付いて”ーーーーしまった。いやなんで逆に今まで気付かなかったのか、不思議な程に。ーーーーだよなあ。“知り合い”探せば、良いんだよ。
さっき“カイ”には、相手にされなかった。よく考えると当然だ。俺は“AI”ーーーーなんだものな。そう思われてんだもの、何言っても『仕様』と、とられる。ーーーーはずだ。だよなー。
“AI”が何言ってんの?ーーーーてさ。俺だってプレイヤー側にいたら、絶対そう思うわ。だったらーーーー
“知り合い”見付けて、事情を話すしかねえじゃん?これ。 あと、“家の事”が、ーーーー。知りたい。
父さんや母さんの、事が。××××××××ちくしょう。出るな涙。鼻水も。かっこわりぃだろっ。××××××ずすっ
ーーーーーー。やべえ。ーーーー。垂れた。××××××××××。
「『クリア』。」
へ?
「友理ね…………んん、『ユリーナ』さん、何『魔法』使ってんの? 此処『セーフティー・エリア』つって、」
「黙れ・悠緋。ーーーー間違った“ファントム・”……………なんとか。」
「ファントム・ステーション! 『態と』だよね?!」
「お〜い。其の辺にして? 俺の『知り合い』紹介して良いか?」
「あ、ごめんね、“ヒロ・AKI”君。『ぴょん。』ちゃんが、『鼻水』出してたから何か『病気かな?』と、思って。とりま『浄化』の『魔法』を、ね?」
「友理姉……………『聞いてから』、掛けてよ? ……………はあ。」
「………………『うさぎ』……………『居る』よ。………………凄えな。誰よ?『ペット』早速『使いこなしてん』の、は?………………………」
「『ヤマダ』。因みに『俺』じゃあ無えぞ。あ、此奴、同じ『学校』の『ヤマダ』。勿論『プレイヤー・ネーム』だよ。ヤマダ、『PHANTOM・STATION』と、『ユリーナ』さん。」
「どーも。」
「初めまして〜。『PHANTOM・STATION』の従姉弟の『ユリーナ』です。あ、何方も『プレイヤー?』ネームですよ。」
「あはは。よろしく! 『ユリーナ』さん。『美人さん』ですねぇ。『ファントム・ステーション』さんが、『羨ましい』なあ。」
ぉぅ。『ユリナ』というか『ユリーナ』は、『ユウヒ』こと『ファントム・ステーション』とは、『従姉弟』なんだな? 『ユリ姉』って呼んでたから、本当の姉弟かと思ってた。そういえば。『カイ』と『ユリナ』の関係は? おれを『ペット』にする前に、『さすが!わたしの弟!』って、言ってた気がするんだけど?
はて?
んなことを思ってたら。どうやら話がまとまったらしい彼等は、動き出した。××××××
❏ ❏ ❏
「はっ!」
【リッチ】は【HP】が【0】に成りました!【消滅】します!
「ーーよし!」
「次! 其処の“スケルトン・ランサー”っ! おりゃ!」
「ーーーーっ、よっ、“もう一発”っーーーーーーっ、よしっ」
「ーーーー、よっしゃ、」
【スケルトン・ランサー】は………………………以下略。
「お〜凄え〜いや〜“相瀬良”が、『そこそこ有名なゲーマー』なのは、一応『聴い』て、知ってはいたんだけどさ?」
「待って! 今日『私の為だけに!』巻だから! 急いで! ほら! 次行こう? あ、其処に『在』るよ?」
「えっ、ちょっ」
「はい、駄目〜友理姉〜駄目だって。何回言わすの。“リッチ”狙いなの!」
「だから! “あれ”でしょ?!」
「えっ、ちょっ、」
「違うんだな、友理奈さん。あれはね、“レッサー・ゴースト”って、言って。所謂“美味しく無い敵”です。倒しても旨味無いんだけど、“初心者”には“見分け辛い”って言う、“初心者泣かせ”の、敵です。しかもそこそこ“強い”んだよね。“物理”通んないし。」
「……………………わかんない。」
「はい、投げないの。つまり“次”行きます。はい“行く”よー」
「おー」
「………………は〜い。ほら、“ぴょん。”ちゃんも。掛け声出してこー。“仲間”早く欲しいでしょ?」
「……………いや、はははは。………………なんか“もう”……………」
“ヤマダ”が、渇いた笑いを、引き起こす。なんで? わからんが、俺はとりあえず言った。
「……………“あのさあ”」と。
“ヤマダ”はなぜか、目をひんむいたのだった。××××××××××
「……………………。は?! しゃべった?!」と。
おう。“しゃべる”が? それが? “なん”だよ?
「お?! 何、“ぴょん。”は“稀レア”なの? 海君“流石”だなー」
「あ、狙った訳では、無いんだけどね? 偶々なんだけどね。 んじゃ“行こ”っか。」
ユリナサンを止めたのは、ヤマダだった。××××
「いや!ちょっと! “しゃべる”ウサギに対してリアクション“そんな”なの?! 嘘でしょ?!」
「え? “ゲーム”の中だもの、“良くある”んでしょ?」
「無いよ!」
「あ〜“ヤマダ”さん。“ユリーナ”は、ゲーム『初心者』でして。すみません。『モンスター』も『会話』あるのは『ボス・クラ』だからなあ。ユリーナその辺『理解って』無いんで。『スルー』で良いですよ。んじゃ行きますか。」
「『行き』ますか。『悠緋』君。」
「広陽。てめえ。『本名』出すんじゃ無えよ。『ファントム・ステーション』呼んどけよ。ーーたく」
「『悠緋』君。『てめえ』は、よしなさい。何急に柄悪くなってんの?」
「分かれよ! でっかい『御荷物』を、海君に渡された俺の『身』をっ」
「っ、おまえらあ! 『戦闘』始まってんだよっ! 『余裕』だなあ! 真面目にーーーーっ」
ーーーーーーーーーーーっざっしゅ!!!!!!ーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ
『ヒロアキ』と『ユウヒ』が、べらべらと話していたが。一応『言って』おこうーーーー
『ボス戦』だったと。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
まず、コイツらは『リッチ狩り』を、始めた。このゲームのリッチは、文字通り『金持ち』なのだ。いや、俺は『倒せない』けど、ね。
俺は『人間』だった時に、このオンライン・ゲーム『フリー・フィールド』で、遊んでた。3Dゴーグルはめて遊ぶいわゆる『VR』系、ゲームだ。完全『VR』とは、いささか異なる。なにが?か。
実はこのゲーム、ゴーグル『無し』でも遊べてしまうのだ。あと、『音』でも遊べる。『ハンズフリー』でも遊べるってことだ。因みに『王道』てか『主流』のプレースタイルは、『ゴーグル』プラス『ボイスセンサー』スタイルだろう。
ゴーグルに『マイク』が、装着出来るわけだ。『セット』でも売られてるけどな。勿論だが『マイク』だけ着けても、遊べちゃうんだよね。実はこのスタイルが、一番『楽』だったりは、する。
だが、『上級向け』スタイルとも、言われている。『サービス開始』から、まだ5日…………いや『6日』目か。そうなんだよ。実はまだまだ『始まったばかり』の、ゲームなんだよ。
ではなんで、そんな『色々』スタイルだの何だの言っているのか?ーーと、いうと。
以前大人気ヒットゲーム『ロープレリア』てのを製作した会社が作った、新しいゲームが、この『フリー・フィールド』だからなのだ。いや〜『ロープレリア』は、遊び尽くしたよね。まだ飽きたわけじゃあないんだけど、
『ロープレリア』は、『VR』ではない。ーーーーこれが痛手だった。痛手とは言わないかも、しれないけどさ?
ロープレリアは、携帯電話の『アプリ』なんだよ。勿論『ハード』版にも移植されて、それもヒットしたんだけど、『アンチ』も、沢山いて。
『所詮はアプリ』と、『ディス』られたんだ。いや、面白いんだよ?でも『面白』過ぎて、『ディス』られた。××××××
『グラ・フラ』に造れるのは、所詮は『アプリ程度』の、品質ーーーーって。
ひどいよなあ。『ロープレリア』って、なんてゆーか。『子供が愉しい』ゲームなんだ。『子供に優しい』と、いうかさ。
『優しい』は『易しい』でもある。あと実は、『お財布』にも、優しかった。子供達の合言葉は『夢のゲーム』だったな。
つまりな?ロープレリアは子供でも、つまり『課金出来ない』人種でも、『楽しめる』ゲームだったんだよ。
だから『一部』の大人から、オモクソ『ディスられた』ーーわけだよね。悲しいことに、な。
『課金して損した』
『やるんじゃなかった』
『子ども騙しだ』
『クソゲーw』
『低次元。“映画化”ーーとか、金の臭いしかしない。』
いやいやいやいや? 何言ってんの??
『商売』なんだもんさ? 金の匂いして、当たり前じゃん?? 高校生でもわかるわ!
批判した人達、『あほなんじゃん?』と、俺は思ったものだ。
てかさ?
『ディスり』の『理由』は、他にあると俺は思うんだ。実はーーーー長年『ロープレリア』には、『ランキング不動の1位』がーーーー存在してね。
誰がどう頑張っても、抜かせなかったんだよね。
しかも『王者』は、総プレイ時間が、廃人プレイヤーさん達の、半分にも達してなかったのだ。
う〜ん。『これいかに』だよ。『詐欺だ!』って、抗議しまくったらしいが、不正では無かったらしい。
だけど、最近の話で、その『王者』が、引退したって、聴いたんだ。ーーーーーーそれで。俺も『やる気』がお留守に、なってしまって。
そんな時にこの『フリー・フィールド』の製作の発表がされたんだ。『新しい世界を、君にーー』って、ね。
でも俺は『うさぎ』だけど。しくしく。
え?なに?『なんでお前はVRゲームなのに、携帯からアクセスが出来たのか?』だって?
いやだって『それ』こそが、この『フリー・フィールド』の強味てか『スタイル』ですから。(どやあ)
『完全VR』を、名乗らない『理由』だよ。VRでありながら、携帯からも『アクセス可』なんだよ。さすがに『条件』絞られるけどね。
『全部』の作業は出来ないけど、簡単作業なら、携帯から『指示』出来るんだよね!『フリー』フィールドは。すごいよね!
『うさぎ』だけどなあ!(やけ)ーーーー『戻っ』て、『遊びたい!』よ!
あ、話それたんだけどさ。『アイツ』ら。ーーーー『ボス』……………倒しちゃったんだよね。
…………………これ『そうゆう』ゲームだっけ?………………多分違うはず。
だって『ヤマダ』が、嘆いて、怒ってるもん。『ボス挑むって聞いてない!てか!何勝ってんの!』って。
ユウヒとヒロアキが『ごめん、ごめんーーーー“ノリ”? てか目的の“資金”集め“クリアー”だし、良いじゃん?』ーーーー“何か不都合有る?”って聞いて、
“……………………、無いよ……………。”って、泣いてた。いや、嘆いてた。“ヤマダ”が。
がんばれヤマダ。つよく“生きろ”よ。(苦)。な?
「“感動”…………………、薄っ。“朽ち果てたリッチ”って……………“リッチ・キング”だよな………………」
「そうかな?」
「もっと“梃子摺れ”よ。」
「嫌〜?」
「ヒロ・AKI〜で? “次”はどうする〜未だ“余裕”ある?」
「ん? “次”? “美味しい”の、後何か“居た”っけ?」
「あ、ごめんっ“直夏”から連絡来た! “何悠太君に、子守りさせてんだ?”だって! やば、…………ちょっと怒ってる? ……………悠緋〜私“ログアウト?”したい! どうやるの?」
「!! えっ! 其処から?! …………………“強敵”倒しておいて……………“ログ・アウト”が分かんないって、………………………どうしたら………………………っ」
と、“ヤマダ”が、言ったのだった。うん。“わかり”み。
※「セーフティー・エリア」→街エリア以外でも在る、「モンスター来ない」エリア。
※「セーフティー・ゾーン」→フィールドの中に処々存在するとされる、「モンスター入れない」スペース。※セーフティー・エリアに比べると、狭い。1パーティー用から、数パーティー可まで、様々存在する。1パーティー用は、そのパーティーがゾーンから離脱しないと、次のパーティーは使用出来ない仕様で在る。