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夜     

作者: 神崎 勇大

人間、様々な種類の人間がいる。


この場合の種類とは、見た目的、外側的な意味ではなく、価値観や性格、環境になどによるの違いから生まれる中身の人間の種類の違いの事である。


人間それぞれ皆違う、全員が違うといっても過言ではない。


 しかしそれを知らない、知っていても普段意識をしていない人たち多い。

 それは、人間同士が関わる中で必ず必要なことであるが知らない人たちが多い。

 人間それぞれ中身が違う、中身がちがければ考えることも違う。

 この作品はその人間の違うを書いた作品である。


「夜」

【印象】


━━━とある女はこう思っていた。


「私は夜が怖い。」

 何故なら夜は暗いし、何より雰囲気が怖い。

 あのシーンとした静かな雰囲気が私の不安感を誘う。


 夜は、外に出たら何があるのかわからない。

 「危ない」

 「怖い」

 夜にはそんな印象を抱く。


 小さい頃は「夜にはお化けが出る」何てよく脅されていた。


 この前の夜、コンビニに言ったときには、知らない人とすれ違っただけで少し警戒してしまった。

 夜、通り外れの静な信号待ち、そこで知らない男の人と隣り合わせなだけで恐怖を覚える。

 そんな事なんて、ほとんどないのはわかっている。

 けど、少ないけどあるから怖いのだ。



━━━また違う、とある女はこう思っていた。


 「私は夜が好きだ。」

 それはみんなと合える時だから。

 それに私の親は毒親だ。

 この状況のこの事実が、端からはどう見えてるかは分からかいけど、私は親が嫌いだ、毒親だと思っている。


 だから私はよく家を出て行く。

 多分本人は気づいていないのだろう、何が悪いのか、こっちが話すことすら面倒くさくなっている事を。


 母はよく怒る、分かろうとしないで一方的に。

 意見は言うけど、それをさえぎって聞かない。

 知らないだろう、それで私の嫌なそれを増幅させていることを。

 だから、言わない、言うのを辞めた。


 私は普段から、嫌なことだらけだ。

 だから、よく逃げる。

 だから、よく家を出て行く。

 だから、一番夜が楽しい。


━━━また、とある男はこう思っていた。


 「彼は夜に対してなんとも思っていなかった。」

 彼は大通り沿いのマンションに住んでいた。

 だから外を出ても大体明るい。


 強いて言うなら、小さい頃は怖かった。おそらく感受性が高く、何もわからなかったからだろう、しかし今はなんとも思っていない。

 夜は夜、それだけだ。

 彼はそう思っていた。


━━━また違う男はこう思っていた。


 「俺は夜が好きだ。」

 俺はまず、夜の雰囲気が好きだ。

 シンとした雰囲気、秋には鈴虫の鳴き声が聞こえる。

 それに月も綺麗だし、星もきれいだ。


 それに夜の空は毎日同じように見えて毎日違う。

 夜には色々な良さがある。

 だから俺は夜が好きだ。




━━━また、ここからはある男の経験であり、夜についての話だ。


俺は夜の住人だ。

というのは、ただの昼夜逆転をした不健康な男である。

私は小説家だ。

小説家は特に執筆する時間は決まっていなく、自分は静寂な夜の方が書きやすい。

だからよく、夜に執筆作業をしている。

しかし、その日は珍しく昼から、といっても3時過ぎ位からだが、執筆作業をしていた。

これは気分によるものだから、特にはっきりとした理由はないのだが、自分でも珍しいなとは思っていた。


こうして、しばらく書き進め、いつの間に夜になった。

しかし、俺はそれに気づいていなかった。


ふと目を休めるため顔をあげ、伸びをした。


その時に目に入って来たのが、カーテンの隙間から見える暗闇と鏡のように窓に反射して写る、天井の白く光る蛍光灯だった。


 それを見た瞬間、俺はおそらく驚いたのだろう、窓の向こうの暗闇に。

 その驚きに俺はそれに小さい頃の記憶を蘇らされたのだ。

 そして、俺は考えた。

 そしてその不思議な感覚を文字に書き記したくなった。

 その為にも事をはっきりさせるように考えた。


 何故小さいときは夜が怖かったのか、そして今は何故怖くないのか、それなのに先程だけ驚いた理由を。

 結論としては、何も知らない子供はなぜ夜は暗くなるのか知らず、わからない、それと見えなくなる、不安感とおばけという脅しに想像し、恐怖をするのだろうと思った。

 それに人間はわからないは、怖いことなのだろうと気づいた。


 今の俺は、夜は好きでも嫌いでもない、でも良さはあると思っている。

 夜のいい部分はいいと思い、なんでもない部分は何とも思っていないし、悪い部分は苦手だと思っている。

 別に夜そのものがどうこうと言うはなしではなく、部分の話だ。

しかし今回は、昼と思い込んだときと、その真反対と言うべき違いの暗闇に俺は驚かされたのだろう。



そう考えていた俺は、黒、夜、空間、雰囲気、潜在的な何かを、そうさせる力が夜にはあるのだろうとそうその時の俺は思った。


それと、今夜が怖くないのは、夜なんて毎日来れば慣れだろう。

今この時代の夜は比較的安全だし、むしろ俺は夜に他の人間よりは親しみ深い、だからだと思う。



 このように、一つのことに対してでも人間それぞれ違う価値観、違うことを思うのがほとんどだ。

 自分と真反対な感想を抱いていたり、同じ意見が多くても反対なことを抱いている人間が発生するのがほとんどだ。

 それに考えもしなかった第3、第4の意見考え方を持っているものもいる。


 そして、我々はそのような人たちと同じ世界で生きている、むしろ自分達が当人で、その中で人同士が皆違うと認識して、関わり合っている。


だから、違うということは知っておいたほうがいいだろう、常それを意識していれば人生見えるものも変わってきたりする。


 しかし人間、その違うと思っている理由を知らないから人間同士は多々揉め合うのかもしれない。

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― 新着の感想 ―
[良い点] はじめまして。 1つの物事を多角的に捉える。 実際の生活の中でそれを行う事はきっと難しい事です。けれど、それを自覚させ、訓練してくれるものが小説なのだと思います。 本来の小説の形として…
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