プロローグⅡ
実際にサイコロ振りましたが・・・意味あったかなぁ?
「5・・・かぁ」
「5・・・ですね~」
「5・・・ですわね」
サイコロを振った結果5が出た。
スキルは5個選べるということか。
「結構いい数字が出ましたね~。思いつくスキルを言ってください~」
「それに合うスキルがあれば付与いたしますわ」
ふむ。思いつくのを言えばいいのか。
・・・だがその前に。
「さっきから唐揚げのいい匂いがして、お腹がすいたんですけど」
「あら~。それはごめんなさい~」
「確か学校から帰宅途中のご飯前でしたわね」
「そうです。だからこの匂いはお腹に響きます。ぶっちゃけ食べさせて下さい」
「折角だから新しく揚げますね~。ついでにご飯も炊きますね~」
「お願いします」
ご飯が出てくるまでの間にスキルを考えておくか。
剣と魔法の世界だそうだしなぁ。
ご飯食べつつ考えるか。
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「ごちそうさまでした」
「はい。おそまつさまです~」
タマモさんが作ったご飯めちゃうまかった!
料理のスキルもありかもしれないなぁ。
ご飯を食べつつ聞いたスキル等の注意点は次の通りだった
・スキルは努力によって習得可能
・魔法は適正属性以外習得不可
・スキルLVは最大で10、最大になると上位スキルになる可能性あり
(例・剣技⇒剣王⇒剣聖 火魔術⇒火魔法⇒火の賢者)
・種族特殊系スキルは種族以外習得不可(例・エルフの精霊魔法)
・称号によってはスキルと同じ効果があるものがある(例・鍛冶神の加護=鍛冶スキル)
「欲しいスキルは決まったかしら」
「はい。ある程度決まりました」
「では~、決めたスキルを教えてください~」
「全てを見る事が出来る鑑定スキル。全魔法適正。幸運になるスキル。完全に鑑定を欺くスキルが欲しいやつになります」
「そうですわね。まず最初のは鑑定の最上位スキル『森羅万象眼』というのがありますわ」
「二つ目は普通に『全魔法適正』をつければいいですし~、『幸運』という人より運がよくなるスキルはありますね~」
「最後の鑑定を欺くのはスキルではないですが、私の加護を付けておきますわね。それによって隠蔽したり他のスキルに見えるように出来ますわよ」
「ありがとうございます。あと最後の一つはスキルじゃないのですが、地球の知識を検索出来るようには出来ないでしょうか?」
「地球の知識検索ですか~。うーん・・・条件付きでならいいですよ~」
「条件とは?」
「はい~。主に銃火器やミサイルなどの現代兵器の検索禁止ですね~。その他の検索は随時確認しながらですね~」
「はい。それで構いません。よろしくお願いします」
条件付きとはいえ認めてもらえたか。
これで料理とか農業とかがダメでもなんとかなるな。
「それでわ~スキルも決まりましたので、そろそろ転生行いますね~」
「私たちが言えたことではないですが、次の人生はいい人生でありますように」
「ありがとうございます。唐揚げで喧嘩はもうしないでくださいね」
気が付くと足元に魔法陣が出来ていた。
そこから光が溢れてきてそのまま意識を失った。
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「無事に転生出来ましたわね」
「そうですね~。彼が望むスキルも付与しないといけないですね~」
「そうですわね。ただ彼が望んだスキルだけでは申し訳ないから少しおまけをしておきましょうか」
「そうですね~。私の加護で異世界の知識と魔法関係、追加で魔力量アップに魔力回復量アップをつけましょうか~」
「では私の加護で幸運と完全隠蔽を行いますわね。追加で生産系の加護も付けておきますわ」
「ちょっとやりすぎな気もしますが~、彼なら大丈夫と信じましょう~」
ご愛読ありがとうございます。