No.3-3
講習会の後に釣りに行った話です。
-2017年8月-
その2-2
30分後
「うーん・・・・着いたはいいが降りる場所がないな」
割と有名な長大河川支流にあるダム湖へと来ていた。
目的はブラックバス・ブルーギルの生息調査だ。
行く前に釣り禁止でないことは確認済みである。
講習会場から30分くらいで着いたのだが
水辺へ降りる場所が見つからず湖畔に沿って
造られた道路を走っていた。
すると急に橋が現れる。
「ん・・・・・?」
反射的に左下を見ると人がいる。
しかもロッドらしきものも持っている。
「ハッ!ここに降りる道は」
そう思い前を見た瞬間にそれらしき道を発見する。
「あぁ^~通り過ぎてしまうんじゃぁ^~」
左折は当然間に合わずそのまま通過する。
「まぁいい、もうちょっと走って探そう」
そう思い引き続き走る。
しかし先程の道以外やはり見つからない。
途中で引き返し右折で通り過ぎた道に入る。
道なりに行くと駐車場らしき場所に着く。
私は一番入り口に近い場所へモーターサイクルを止めた。
荷物を持って水際へ行くらしい草の生える道を進む。
あ、そういうことではない。
暫くすると水辺へと辿り着く。
「んじゃ、ここからやってみるか」
場所の検討を終わらせ釣り座を構える。
「さてこのロッドでいきますか」
荷物からコンパクトロッドを取り出す。
某有名メーカから出ている船竿なのだが、
リュックサックに入る大きさから2.7mまで伸びる
旅人の強い味方なのである。
もう1本あるが、それは釣具屋で安売りされている
ファミリー向けのロッドである。
長さは1.65mしかない。
予備なのだが、高さも広さもないところでの釣りに重宝している。
なのでそういう用途で使用しているロッドである。
そのロッドでランカークラスのブラックバスを2本揚げている(※1)。(ドヤァ
ロッドの展張、仕掛けの作成を終えた。
生きた淡水エビを針につけすぐそこに投入する。
すると早速ウキが縦に動く。
「お、なんかいじってる・・・・恐らくブルーギルか」
するとすぐに横に走ったので素早く合わせを入れた。
しかしスカる。
「あっれぇ~合わせが早かったのか??しっかり
食いこませたはずなんだが」
ぶつぶつ文句を言いながら仕掛けを回収し
再度餌をつけて投入。
その後はシマミミズ・ドバミミズも使用しながら
順調に子バスとブルーギルを釣っていた。
15分くらい経ったとき、
目の前に投入した仕掛けが
横にウキが沈みながら走っていく。
「あぁ・・・・また子バスか」
そう思い合わせる。
その瞬間重く鋭い感触が手に伝わる。
「アイエッ!?これは一体!?」
いきなりのことに動揺しながらやり取りをする。
けたたましく鳴るドラグ、しなるロッド。
しかし目の前でかかったのですぐに手元まで
寄せることができた。
寄せた魚の口をつかみ揚げてみると、
「おお、40upくらいだな」
釣れたのは40cmちょっとのオオクチバスだった。
「あぁ、これで今日は満足だわ」
そんなことを言いながら、
その後も場所を変えながら日没時刻まで
子バスとブルーギルを釣っていた。
結果として小型のクーラーボックスに
入りきらないほどに釣れた。
因みにこの時行ったダム湖を含めた河川一帯は
ブラックバス・ブルーギルがリリース禁止の
水系のためすべて持ち帰る。
もちろん死んでいることを確認して、である(※2)。
尤も、罰則付きの条例で禁じられているにもかかわらず
私以外は条例一切無視でリリースしていたが。
「じゃぁ、大満足な結果で調査も終わったし家に帰るか」
そう独り言を言いながらモーターサイクルに
荷物を括り付け高速を使用し家へと
帰ったのであった。
ちなみに帰ってからブラックバス・ブルーギルは
一部は調理して食料、ほとんどは釣り餌等として
そのままで冷凍庫へ入れた。
※1 その2本は両方とも51cmありました。釣った場所は私が淡水釣りのホームとしているダム湖です。
※2 ブラックバス・ブルーギルを生きたまま運搬すると違法です(外来生物法参照)。
仕掛けなんかももしかするとどこかで紹介するかもしれません。




