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No.34-2
それから数日後、文学フリマ香川にサークル参加した翌日の午後。
「もうよかろうじゃん。取り出して干すか」
俺は巨大ポリバケツから毛皮を取り出し、いつも通りにコンパネに打ち付ける。
「こんな猛暑ならすぐ乾くだろう」
暑さに耐えながら全部打ち付けて、急いで家の中に入る。
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翌日。
「あ”……」
俺は毛皮の様子を見て、まじかと思った。
なぜかというと、毛皮が生乾きなんてとっくに通り越して、ほとんど乾いてしまっていたからだ。
「猛暑とはいえ、まさかここまで乾くのが早いなんて、思いもせなんだ。
こうなってしまってはしょうがない、今油を塗ろう」
俺はもう遅いと思いつつも、工程上しないわけにもいかないので、油を塗る。
「なんか、今回はあんまよくない気がするな。
猛暑だから早く済むってもんじゃないことを身に染みて思い知らされた」
気落ちしながら油を塗り終え、俺は倉庫を後にする。
「2ヶ月後、名古屋コミティア参加のために帰るときに完成品見ることになるけど……まぁいまいちな気がするな」
俺はそう予想しつつ、家に入り出国の準備をする。




