No.26
-2023年1月-
夢のような時間が終わった翌日。
俺はおととしヌートリアを全滅させた池の南側に来ていた。
「ふと、この池全域にいるヌートリアを本当に獲り尽くしたのか疑問になったから来てみたが……」
俺は今、池の中で港の防波堤みたいになっている場所に来ている。
俺は足元にあるモノを見て、わが目を疑った。
「明らかにこれは、今年発生したヌートリアのフン……南側にはまだいる、ないし去年獲り損ねたヤツが繁殖したかだな。
よーし、ここに仕掛けて様子見だー」
俺は車に戻って箱罠を用意した後、法定装備を装備して箱罠を仕掛ける。
「家の庭に置いてたやつを積んどいてよかった、
とりまこれで様子見だ」
俺は箱罠を仕掛け終えてすぐ、車に戻って見回りに行く。
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翌日。
俺は昨日箱罠を仕掛けた池に来た。
すると、車からすでに、箱罠に何か入ってるのが見える。
「え、まさか」
俺は近くに車をとめ、すぐに箱罠のもとに向かう。
するとそこには、箱罠にかかった小さめのヌートリアがいた。
「いたー!やっぱりいた!!
しかもこの大きさってことはやっぱり今年生まれがいたか。
そしてそれはつまり、おととし獲り逃したか見逃したやつがいたってことだ。
ちくしょーめぇ!」
俺はすぐ車から狩猟道具を取り出し、ヌートリアを処理する。
「うーむしかし、獲り損ねたやつが生き残ってたってことは、この南側の池には結構な数が繁殖してるはず。
1台だけで果たして獲りきれるか?なんか結局猟期までに獲りきれない可能性もあるかも。
しかし今は諸般の事情で箱罠増やせないし、とりあえずまた獲れるだけとる方向でいくか」
ヌートリアを処理する中、この池での狩猟の方針を考え、決める。
それを終えてすぐ、俺は車に戻り、別の池へと向かう。
しかし、その日は、他の箱罠には何も入っていなかった。
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数日後。
2,3日連続でその池でヌートリアを捕獲し、今日もヌートリアを捕獲した。
俺はその池から数分車を走らせ、俺は去年末に発掘したヌートリア狩場の池に来ていた。
「お、今日はかかってる」
箱罠を見てみると、ヌートリアがかかっていた。
帰ってきてすぐからこの池にも箱罠を仕掛けていたものの、今日まで反応がなかったのだ。
「まーまだまだいるだろうから、根絶やしにするまでここも仕掛けつづけないとね」
俺はすぐ車に戻り、装備を整える。
再び箱罠に戻り、ヌートリアを処理する。
「さ、次行こう」
俺はすぐに車に戻る。
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次の日。
「今日も若いのが獲れたな」
南側の池でまた獲れ、処理をして車に戻る。
数分後、新規開拓した池にて。
「んお?箱罠がない」
おととしに発生した、箱罠なくなる事件が再度発生した。
今度は、周囲をいくら探しても箱罠が見つからない。
「あーまさかの本当に盗られたやつか。
ここに仕掛けた箱罠、結構高かったんだよなぁ、悔しい」
しょぼくれつつ、手すりのほうを見る。
すると、手すりが水中に完全に入ったところあたりに手すりとは違う銀色の物体がある。
「あ!」
よく見ると、箱罠が水中に没していた。
俺は車からウェーダーを持ってきてはき、箱罠をすぐに引き揚げる。
すると、箱罠に水死体となったヌートリアがいた。
「あーまじか。
これはもう肉は餌にするしかないな。毛皮を利用しよう」
俺は箱罠からヌートリアを獲り出し、箱罠を仕掛けなおす。
仕掛けなおしてすぐ車に戻り、引き続き見回りをする。
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それから2週間。
南側の池と新規開拓した池で毎日のようにヌートリアが獲れた。
若い個体から、最大に近いサイズまで。
毎日毎日毎日毎日獲れたヌートリアを処理しつづけた。
毎日というのは言い過ぎた。2,3日に一回くらい獲れない日もあった。
そして気づくと、南側の池で7頭、新規開拓した池で10頭獲っていた。
「いやぁ、今年は豊猟だなー」
もはや、俺の目はかつてないほど死んでいた。
しかし、それでも達成感はすさまじかった。
かつてのあの誓いを今まさに達成している道中なことを実感しているから。
「しかしまだまだ、ヌートリアは探せばいくらでもいる。
今期は2つの池と2つの川のヌートリアの殲滅に成功したが、それでも全滅には程遠い。
褌締めてかからなければ」
もう何もかからなくなった新規開拓した池に仕掛けていた箱罠を回収し、俺は新たな狩場を求めて車を走らせる。
1日おきくらいでヌートリアが獲れたため、本当に解体がきつかったです。




