No.22
-2022年11月-
「ありがとうございました」
店員さんに挨拶をして、お店を出る。車で。
そう、やっとのことで車を手に入れたのだ。
「これなら前の車で行きにくいところも行けるし、結果論だが車替わってよかったかも」
俺は車を受け取って、家へと帰る。
ただ、店が遠方だったため、帰るまでに結構な時間がかかる。
なので、道中ホームセンターがあれば、そこに寄って箱罠を買うことにした。
しかし
「どこもなかった……」
時間の都合で高速道路を使わざるを得ないため、その入り口までにあるホームセンターに寄ったのだが、ことごとく売ってなかった。
仕方ないため、途中高速を降りて、あらかじめ置いてあることを調査済みのホームセンターに行くことにする。
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「そろそろ着くが、まだ売ってあるかな」
3時間以上一人でほぼノンストップで走り続け、目的のホームセンター付近までやってきた。
以前、猟期前にあらかじめ箱罠が売ってあるホームセンターを調べ、どんなものが売ってあるか調査していた。
今日、ちょうどあることがわかったホームセンターのうちの2店舗が、高速道路を降りた後から家までの道中にある。
なので、今そのうちの1店舗目に行っている。
「到着」
無事に1店舗目に到着し、中に入る。
箱罠が置いてあるコーナーに行ってみると、目的の箱罠がまだ置いてあった。
そこであれば買おうと考えていたのは、踏板式の箱罠だ。
ただ、俺の身長でも取るのが難しいほど高い棚にあったので近くに偶然いた店員に取ってもらう。
俺は箱罠を見てすぐ、レジに持って行って購入する。
すぐに車に積み込み、次の店へ向かう。
「まぁ箱罠って使う人間限られるから、なくなってることはまずないか」
そんなことを考えつつ、次の店舗に到着する。
次の店舗でも買おうと思っていた箱罠があったので、大きさ違いを1台ずつ合計3台買う。
買ったなかで一番大きい箱罠を積んだとき、思った。
「前の車は小型車規格なのにまっすぐで積めなかったのに、軽自動車規格のこの車だと積める!?
なんてことだ」
俺はそのことに驚きつつも、箱罠を積んでいく。
合計4台積むと、さすがに荷台が箱罠でいっぱいいっぱいになる。
「そうはいっても、やはり体積は軽自動車レベルだから結構ギチギチになったな」
箱罠を全部積み込んだ俺は、そのまま家へと帰る。
家についてすぐ、買った箱罠を倉庫に入れる。
「この4台で2万ウン千円の出費か。
しかし下手に作るより耐久性高いし確実だからな」
俺は箱罠を全部入れ終わり、倉庫の扉を閉める。
「さ、今日はもう寝るか」
俺は家に入りいつものルーティンを済ませ、布団に入る。
 




