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No.17

いよいよヌートリアを食べる回です。

-2021年12月-



クリスマスイブ。



「ん、シンプルに唐揚げと焼くでいこう」



ヌートリアを捕獲した後、肉をどう料理して食べるかを考えること数日。

さんざん悩んだ結果、当初の予定通りとにすることにした。


まずは、唐揚げ粉と料理用油を買いに行く。

え、自分で香辛料を調合しないのかって?ムリッス。



「うーん、まぁ無難にこれにすっか」



スーパーで、どこの店にもだいたい置いてあるような唐揚げ粉をカゴに入れる。

それから、ついでに買うものをカゴに入れ、最後に料理用油をカゴに入れレジに行き、店を出る。



「さて、やりますか」



あらかじめ冷凍して寄生虫を殺し、解凍をしておいたヌートリア肉をフリーザーバッグから取り出す。


鍋を取り出し、そこに買ってきた料理用油を1本全部入れ、IHヒーターにセットする。

IHを揚げ物モードにしたあと、ヌートリアの右側の前脚、後ろ脚肉をフリーザーバッグに入れ、そこに唐揚げ粉を……



「やあああああああああああああああああああああああああああああああい!!!!!!!!!!」



と全部入れる。

唐揚げ粉とヌートリア肉を入れたフリーザーバッグをしゃかしゃか振って、少し休ませる。


数分放置した後、適温になった油に唐揚げ粉をまぶしたヌートリア肉を入れる。

すぐに、左側の前脚、後ろ脚をオーブントースターに入れ、焼いていく、



+++++++++



まず、揚げるほうの調理が終わったので、ヌートリア肉を油から上げる、油をきる。

一応、包丁で切って中まで揚がってることを確認して、包丁で骨から肉を外すように切って食べる。


切ってできた一切れを箸でつまみ、口に入れる。



「ん、うまい」



ジビエ独特の臭みがなくなって、非常にジューシーに仕上がっている。

鶏むね肉とほとんど変わらない食感である。

やっぱりこの調理で正解だったな。


俺はヌートリアの唐揚げを食べながらヌートリア肉を焼く。

唐揚げを食べ終わり、表面がこんがり焼けたところで、俺は一旦ヌートリア肉を取り出す。


包丁でヌートリア肉を切ると、中まで焼けていなかった。

野生鳥獣肉で中まで熱が通っていないと、冷凍で寄生虫は死んでいても感染症のリスクが高い。



「ダメかぁ。仕方ない、一口大に切るかぁ」



俺は包丁を使って、まずヌートリア肉から骨を取り出す。

身だけで再度焼いていく。

中まで火を通した後、皿にとって塩かけて食べる。



「筋が本当にない。

あと、やっぱりシンプルに焼くと、血抜きしてないのがバレバレな臭さがあるな」



焼いたヌートリア肉を食べてみると、臭みが口の中に漂う。

しかし食べれないというほどではなく、程度としては血抜きが悪いシカと同程度だろうか。

肉については、草食獣なだけあってか筋がなく非常に食べやすい。

たぶんちゃんと血抜きすれば鹿よりくせがなくて食いやすい気がする。

肉の大きさは、


その後、ヌートリア肉1頭分食い切って、腹いっぱいになる。



「1頭食うと意外と量あるもんだなぁ。

しかしついに今日、食うところまでを達成したのは感慨深いなー」



そんなことを言いつつ、骨を処理していく。



「ヌートリア食ってもいいんだが、よく考えたら餌にしてもいいのよね。

雑食とか肉食の鳥獣狙う用にでもいいかもな。

肉なら少なくともブラックバス・ブルーギル・アメリカザリガニ・ウシガエルよりは狙える鳥獣は格段に広いはずだし」



俺は新たな用途を考えつつ、片付けを終え、居室に戻ってPCで調べものをする。



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