あの日の記憶 part1
お久しぶりです。
放置してたわけではありません。
今回の話は、去年起こった西日本豪雨のときのことを思い出しながら書きました。
1年経った今書かないと忘れてしまうと思いまして。
この話は何話か続くと思います。
-2018年7月-
俺がいつも通り仕事をしていると上司から
「今日午後3時でJRが止まるのですぐに帰宅してください」
と直々のアナウンスがあった。
何でもこの後大雨が降る可能性が高いとのことで
当該時間運転を取り止めるとのことだ。
俺もJR通勤だから止まる前に帰らないと会社に泊まることになる。
俺は素早く退勤処理をして服を着替え、駅を目指す。
なんとか運転取り止めになる前に電車に乗ることが出来、
家に帰ることはできた。
俺は"また"何か起こるかもしれないという考えが脳裏に浮かぶ。
4年前にも夜中に大雨が降り土砂災害が俺が住んでるところから
1時間くらいのとこで土砂災害が発生して大勢の人が死んだ。
行方不明者も結構な数が出た。
当時俺も仕事で行くことが多かった地域のため
災害発生直後に現地に行った。
あまりの街の変わりように言葉も出なかった。
そして何日か復旧の手伝いをした。
あの日起こったことがまた起こるような気がしたのだ。
なのでまず食料を買おうと車でスーパーへと向かった。
目的のスーパーに着いた瞬間雨脚が急に強くなった。
「うぉ!?急に雨が」
買い物を終えスーパーから出るとバケツをひっくり返したような雨になっていた。
「これ本格的にマズイぞ」
そう思い買ったものを車に急いで積みホームセンターを目指そうと車に乗り込んだ瞬間
スマホからけたたましい音が鳴る。
確認すると大雨洪水警報が出たことによる避難勧告だった。
「くっ・・・・・・・急がないと」
そう思いホームセンターを目指した。
暫く生きるのに必要な物品を買い終えたらすでに夜になっており
大雨も相まって視界が悪くなっていたので帰り道を
用心して走っていたのだが、街中に入った時驚くような光景が
目の前に広がっていた。
「これ、街中が水浸しじゃねーか!?」
そう、俺が走ってる道路が冠水していたのだ。
といっても俺が車に履かせてる13インチタイヤとそのホイールのリムの
境界辺りまでであるが。
「街中がすでに冠水してるとは・・・・・・・・・
無事に帰れるか?」
そう思いながらも冠水した道路を走り何とか自宅に帰った。
そして食料品を冷蔵庫や棚にしまい、水タンクに水道水をギリギリまで入れる。
その間にもスマホからアラートが引切り無しに鳴る。
「・・・・・・・・・・・・・」
ふいに目の前にある川に目をやる。
増水しているがまだ氾濫する水位じゃない。
「何も起きませんように」
そう思いながら俺は無理やり布団に入った。
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