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おやじ妄想ファンタジー   作者: もふもふクッキー
55/114

水の章 クランバトル編 二回戦 悠編Ⅹ

 ○ 懐かしき過去の面影


 ドガァァアアン!! 


 会場中に、ピー太郎が放った渾身の一撃の破壊音が響き渡る。


 (実況)

 こ…!これは!

 ピーさんの放ったこの一撃は!


 あまりに!あまりにも強烈過ぎます!

 こんな攻撃を、まともにくらってしまっては…。

 ディープインパクトの吉田悠選手…。


 圧倒的な体格差がありながらも、果敢に打ち合いを挑んだ小さな英雄でありますが…。


 その生存は…。

 流石に…。

 絶望的としか…。

 考えられません…。


 私も含め…。

 会場全体が…。

 あまりにも悲惨な現状に…。

 言葉もなく…。

 静まり返っております…。

 

 我々はただ。

 彼の無事を祈ることしか出来ない状況です…。


 (観客)

 おいおいおいおい…。

 いくらなんでもあれはやりすぎだろ…。

 

 これは試合であって、殺しあいではないのに…。

 あんなの助かる訳ねーよ…。


 こら~!

 審判は何で止めなかったんだ!

 運営はいったい何をしている!

 早く彼を病院に連れていけ!

 彼は十分すぎるほど、見事に戦い抜いた英雄だ!

 何かあったら許されないぞ~!


 ブーブー!主催者は何をやってる~!

 ピーさんもだ~!


 いくら相手がやりづらいからって、あそこまでやっていいはずないだろ~!

 そうだ~!最低だこのヤロー!

 さっさと森に変えれ化け物が~!


 会場からは、運営側とピー太郎へのブーイングが成りやまない。

 会場は怒号に包まれていた。

 

 一方、ディープインパクトの陣営では。


 (リナ)

 うそ…。嘘でしょ?悠兄…?

 あんなのまともに受けてしまったら…。

 そんなの…。いくら悠兄でも…。 

 助かる訳ない…。


 ねぇ?マリ姉?

 大丈夫だよね?

 悠兄はきっと…。

 いつもの能力で、致命傷は避けてるんだよね?

 そ、そうだよね?

 ねえ、マリ姉?そうなんでしょ?

 マリ姉からは、そう見えてたんだよね?


 リナは体を震わせ、涙を流しながら、マリエの両肩を掴み、願望のような質問をする。

 

 それに対し、マリエは唇を強く噛み締め、口許から血を流しながら。 

 目には涙を浮かべながら答える。


 (マリエ)

 リナちゃん、落ち着いて。

 私もそう思いたいけど…。

 確かにそう信じたいけど…。

  

 残念ながら、私からも…。

 悠さんの能力の発動は確認できなかった…。  

 

 嘘だって思いたいけど…。

 けれど、あの威力をまともに受けてしまったのなら、とても…。


 私たちの…。いや、私のせいだ…。

 彼に対し、やる気を煽るような言葉をかけてしまった…。

 だから彼は、あんな無茶な戦いかたを…。 


 どうしよう…。私だ…。

 私が…。私が彼を…。

 彼の命を…。 


 マリエは、そこで言葉につまり、口を押さえながら声を殺して泣き出してしまった。


 (リナ)

 嘘だ…。嘘だよ…。

 そんなはずないよ…。

 だって、悠兄。強いんだよ?

 私が本気を出しても、きっと勝てないんだよ?

 あんな、デカイだけが取り柄の奴なんかに負けないよ…。

 ましてや…。

 し…。死んじゃうなんて…。

 あ、ありえな…。


 ウワァ~~ン!!

 嫌だよ~~!悠兄がいなくなるなんて!

 絶対に嫌だよ~~!


 起きてよ悠兄! 

 いつもみたいな悪ふざけなんでしょ!?

 泣いてる私たちを見て、いつもみたいにニヤニヤ笑うんでしょ!?

 もう十分だよ!!

 私たちは十分驚いたよ!!

 だからお願いだよ!

 悠兄!目を覚ましてよ!

 悠兄…。頼むよ…。

 いつもみたいにバカやってよ…。

 お願いだよ…。

 誰か…。誰か悠兄を助けてよ…。


 リナはその場に力尽きる様に座り込んで泣き始めた。

 リナとマリエの様子を、マザーは黙って眺めることしかできず、ただ居場所なく空中を漂っていた。


 (エリアス)

 審判!生死の確認を!

 医療班は、緊急処置の準備を!

 急げ!運営全体で救護に取りかかれ!

 我が大陸!我が帝の名において!    

 この男は絶対に死なせるな!



 主賓席から駆け付けたエリアスが、周りの人間に指示を飛ばす。

 彼女もまた、現状に対し、強い責任を感じていた。


 (エリアス)

 すまない。吉田悠。

 お主の成長が見たくて、お主がどう切り抜けるのか興味が合って。

 安易に戦いを続行させてしまった…。


 完全に私の判断ミスだ。

 接近戦を挑んだ段階で。  

 お互いがヒートアップした段階で。

 一度注意を促すべきだった。


 すまない。勝手な期待が判断を鈍らせた。

 だから頼む!死なないでくれ!

 私に謝らせてくれ!

 目を開けてくれ!

 吉田悠!


 エリアスは、周囲の運営メンバーに指示を飛ばし続ける。

 頭の中は、自分を責める言葉で満たされていた。


 そして、その場に立ち尽くしているピー太郎に気付き。

 睨み付け、一喝した。


 (エリアス)

 このたわけ者が!

 転倒し、身動きの取れない相手に、あの様な致命傷に達する攻撃を仕掛ける奴があるか! 

 帝の名の元に!

 あくまで大会に参加している立場を忘れたか!

 この愚か者が!



 エリアスの一喝に、ピー太郎を含めた周囲の人間の体に緊張が走る。


 ピー太郎も自分がやり過ぎてしまったことを自覚したのか。 

 反省した様子で、

 「済まない。相手が強くて。興奮してやり過ぎてしまった」

 と謝罪し、その場で俯いていた。 


 救護班が悠に駆け寄る。 

 すると、悠に異常が発生したのか。

 驚きの声を上げた。

 

 「な、なんだこれは!?」

 「い、一体どうなっているんだ!?」

 「そんなバカな!」

 「彼は確かに…。」


 悠の現状を見た、救護班は驚きを隠しきれない。

 そして、エリアスに報告をする…。

 

 「エリアス様!これを御覧ください!」


 エリアスも慌てた様子で駆け付ける。


 (エリアス)

 なんだ!息があるのか!?

 

 駆け付けたエリアスも、その光景に息を飲んだ。

 

 な、なんだこれは!?

 どうなっている!?

 一体何が起きているんだ!?


 エリアスも驚きと動揺を隠せない。

 悠の体には、目に見える形で、ある異常が発生していたのだった…。

 

 一方…。 

 当の悠本人は…。


 (悠) 

 『ん?あれ?なんだこれ?』

 『どこだここは?』  

 『目の前が…。周りが真っ白だな?』

 『俺はなんでこんなところに?』


 『確か、俺はさっきまで…。』  

 『闘技場で、熊みたいな化け物と戦っていたはずなのに…。』 


 『そうだ!思い出した!』

 『俺は気に入らないピー太郎に殴りあいを挑んで…。』 

 『確か…。それから…。』


 『ああ、そっか…。』

 『はいはい。分かったよ。』

 『確か、最後にアイツの本気の一撃を腹に叩き込まれて…。』

 『そうか…。あれが原因か…。』  

 『なるほどね…。』  

 『俺は、あの攻撃を受けた…。』

 『そして、その威力の凄まじさに耐えられず。』

 『つまり、俺は…。』

 

      『死んだんだな…。』


 『あ~あ、マジかよ~!』  

 『まさかルールのある大会で殺されるとはな~!』

 『お互い興奮してたとはいえ、そりゃねーぜ熊太郎。』

 『そこは死なない程度に加減しろよな~…。』 

 『あ~…。マジついてない…。』  

 『最期の最後まで、ついてない人生だよ…。』


 『…。…。』


 『でも、まあ今更言っても…。』

 『どうせ誰にも聞こえないし。』

 『諦めるしか無いんかね…。』 

 『こういう運命だったってことだしね…。』


 『最後に嫁さんに会いたかったなぁ~…。』

 『大学時代のバカ仲間も元気かな~…。』

 『あ~あ、もう会えるチャンスもないのか』

 『嫌になるね、まったく…。』

 『挨拶くらい、させてくれればいいのに…。』


 『仲間にだって…。』

 『分かっていたなら、話したいこと…。』

 『沢山あったんだけどな…。』

  

 『…。…。』

 悠は、不機嫌そうな顔をして、頭を掻きながら空を見上げていた。 

 すると、その時…。

 

 「ゆ…。に…。い…。だ…。し…。で…。」


 『ん?なんだ?なんか聞こえるな?

 『これは、誰かの声か?』

 『よく聞こえないな?一体誰の声だ?』

 

 (リナ)

 「いつもの悪ふざけなんでしょ!?」

 「嫌だよ!目を覚ましてよ!悠兄~!」


 『お?これはリナか?』

 『なんだアイツ…。ないてんのかよ…。』

 『普段は嫌みばっか言う癖に…。』

 『何だかんだ言って、寂しいんじゃねーか。』

 『無くしてみて、始めて俺の偉大さが分かったか。』

 『バカめ。時既に遅しだ。』

 『俺にしてきた無礼の数々。』

 『今後一生悔やみ続けるがよい!』

  

 (マリエ)

「私が気合いを煽るような事をしてしまったから」

 「悠さん!ごめんなさい!どうか目を開けて!」


 『お?この声はマリエさんか?』

 『おいおい!なんだよそれ!』

 『なんでマリエさんのせいなんだよ!』

 『俺が相手を挑発して』

 『勝手に自滅しただけじゃねーか。』

 『まったく!この人は直ぐに自分を悪者にして』


 『それに…。ダメだよマリエさん…。』

 『そんなに泣いたら、綺麗な顔が台無しだよ。』

 『お?本人がいないせいか』

 『それとも死んだからか?』

 『何だかキザな台詞も言えちゃうのね。』


 『けど…。マリエさん。ホントに気にしないで』

 『俺はマリエさんの事を。』

 『これっぽっちも責めちゃいないよ。』

 

 『寧ろ、若いメンバーばかりの中で…。』

 『間に入って関係を取り持ってくれたこと…。』

 『ホントに感謝しています。』

 『ありがとう。マリエさん。』

 『貴女がいれば、きっと皆も上手くやっていけるよ。』

 『貴女になら、安心して後を任せられます』

 『短い間だけど楽しかったよ…。』

 『ホントにありがとうございました。』  

 

 (エリアス) 

 「水の大陸!水の帝の名において!」

 「この男を絶対に死なせるな!」

 「すまない!私の判断ミスだ!」

 「だから死ぬな!吉田悠!」


 『お?なんだ?意外だな?エリアスさんか?』

 『なんだよ。なんだよ。』

 『俺の為に頑張ってくれてるのか?』

 『まあ、始めてあった時から』

 『面倒見は良さそうだと思ってたけど…。』


 『やっぱり優しい人なんだな…。』

 『何もそんなに責任感じんでもいいのに』

 『ありがとう。エリアスさん。』

 『そんだけ一生懸命に救護されたんなら』  

 『もう、諦めがついたよ。』

 『貴女みたいな凄い人に看取られたんだ』

 『ただのパンピーな俺には、十分過ぎる栄誉だよ。』

 『あ…。りが…。と…。う。』


 ん?上手く言葉がでない?

 そうか、そろそろこっちの意識も限界なんだな。


 思えば知らないメンバーと、なし崩しでクランを結成して…。

 何だかんだで知らない世界を冒険してさ。 

 結構楽しかったんじゃないか? 

 何もない。ただ繰り返すだけの日常から。

 毎日を懸命に。

 新しい刺激の中で生活して来れた。


 うん。仲間もいい奴ばっかだったし。

 何より、皆と旅して楽しかった。


 短い期間でも、十分満足だよ。

 結果は残念だけど…。

 そんなに大きな悔いはないかなぁ。 

 

 こっちの世界では。

 俺は「生きて」たし、「活きて」いたよ。

 日常では味わえない…。

 貴重な経験だった…。

 最高の思い出なんだよな…。


 悠は、再び空を見上げる。

 今度はどこか、晴れやかな表情に見受けられた。


 (悠)

 さて。と…。

 じゃあ、そろそろ終わりにしようかな。

 走馬灯は無かったけど…。

 代わりに仲間の声が。

 想いが聞けた。

 俺には勿体無い言葉ばかりだったな…。


 まあ、皆。俺なんかよりもずっと有能だ。

 俺なんかいなくても、きっと無事に元の世界に帰るだろう…。

 その部分は安心できるな。

 やっぱり持つべきものは、信頼できる仲間なんだな。


 …。

 よし!じゃあ、行くか!


 悠はゆっくり立ち上がり。

 背筋を伸ばした。


 (悠)

 これから空に…。

 マザーの言う「天部」に行くんだな! 

 そういうシステムなのは知らなかったけど…。


 今は何故か、そうすればいいと分かる。

 きっと魂に刻まれているんだ。

 死んだ人間は、導かれる様にそこに向かうのだろう…。


 悠は空を見上げる。

 今までは見えなかったが、上空を浮遊する大陸を見つけることができた。


 よし!あそこだな!

 では、いざ!天部へ! 


 吉田悠!行きま~~す!


 悠は力強く地面を蹴った。

 ふよふよと体が空に舞う。


 天部~~。何があるんだろ?

 天使って美人多そうだな!  

 ウヒヒヒ。ちょっと楽しみになってきたぞ。


 悠は顔をニヤつかせながら、空へ。 


 天部へと向かった…。

   

 ふよふよ。


 ふよふよ。


 ふよふよ。


 ふよふよ。



 結構距離あるんだな~…。


 ……。


 ふよふよ。


 ふよふよ。


 ふよふよ。



 なんだよ!

 死んでから苦労させんなよ!

 天国なら、もっと楽させてくれよな!



 ふよふよ。


 ふよふよ。



 ス~~…。


 悠は突然。

 上昇するのを止めてしまった。

 そして突然。 

 ポツリと呟いた。


 (悠)

 やっぱり…。

 嫌だなぁ…。


 思わず本音が口をついたのだ。

 そして…。

 そこからは、もう。

 止まらなかった。

 

 セキを切った様に、悠の本音が溢れでる。


 (悠)

 嫌だ…。

 嫌だよ!こんな終わり方なんて嫌だ!


 もっと皆と一緒にいたい!

 もっと皆とバカやりたい!

 もっと皆と冒険したい!


 嫁さんと再会して!

 昔の友達にも会って!

 親父やお袋にも会って!

 子供を育てたり!

 家を買ったり!

 もっと沢山の経験をしてみたい!


 死ぬのは嫌だ!

 死にたくない!

 もっと!もっと沢山の人に出会って!

 沢山の思い出を残して!

 沢山の幸せを味わって!

 沢山の人の役にたって!


 もっと!もっともっと!

 もっと知りたい!

 自分の知らないことを!

 自分の可能性を!

 もっと知っていきたい!


 嫌だ!こんなの嫌だ!

 こんなことは望んでいない!

 一度だって望んだことはない!


 誰か!誰か助けてくれ!

 こんなの理不尽すぎる!


 誰か俺を助けてくれよ!!

 誰か俺を救ってくれよ!!


 このままじゃ!このままじゃ!嫌なんだ!



 それは天部へ向かう道中。

 悠は顔をグシャグシャにしながら、号泣し、錯乱していた。

 周りを見ても誰もいない。

 誰に話している訳ではないのに。


 悠の口からは、

 なぜだか自然と言葉が溢れていた。

  

 沸き上がる感情を、抑えることが出来なかった。

  

 そして、

 そんな時だった…。


 ( ? ? )

 やれやれ…。

 やっと素直になりおったか…。

 ホントに昔から、大人ぶって何でも知ってますって顔ばかりしおって。

 随分とまあ、ひねくれて育ったもんだよ…。 

 

 あ~あ。

 ホントに…。

 一体誰に似たんだか…。


 辺りを確認する。

 しかし、周りには誰もいない。

 それでも、確かに話しかけられている。


 何が起きているか分からない中で、悠は藁にもすがる思いで、声の主に話しかける。


 (悠)

 なんだ!?

 誰か…!誰かいるのか!?

 いるなら出てきてくれ!

 お願いだ!

 力を貸してくれ!

 俺は嫌なんだ!  

 このまま終わるなんて嫌だ!

 仲間の所に帰りたいんだ!

 お願いだよ!俺を助けてくれ!


 暫くの間、辺りを静寂が包んだ。

 

 しかし、何かがそこにいる。


 何故かは分からないが、悠は感覚的に、それを理解していた。


 そして、その誰かが悠に話しかける。


 ( ? ? )

 …。仕方ない…。

 今回だけは力を貸そう…。


 けど、これが最後だぞ。

 お前は力の使い方さえ、きちんと理解すれば。

 そもそもこんな事にはならんのだ。


 まったく…。

 昔っから要領が悪い。

 いいモノを持っているのに…。

 使用者が不器用すぎて、資質が可哀想だわ。


 ホントにまあ…。

 情けなくて悲しくなるね。


 

 声の主からは、落胆した言葉ばかりが繰り返されていた。

 その時、悠は再び、突然大きな違和感を感じることになった。   


 (悠)

 『あれ?なんだっけ、この感覚…。』

 『なんか知らんが、懐かしい様な…。』

 『俺…。もしかしてこいつと、どっかで会ってないか?』


 ( ? ? )

 まあ、いい。

 そしたら、さっさと行くぞ。

 お前がこっちに来るのは。

 まだ、ちょっと早すぎるからな…。


 (悠)

 ま、待ってくれ!

 聞きたいことがある!


 あんたは何者なんだ!?

 俺は、あんたとどっかで会ってないか!?

 何故かは分からないが!

 そんな気がしてならないんだ!


 悠は、声の主に話しかけた。  

 声の主は、こう切り返した。


 ( ? ? )

 な…。バ…。お…。る。

 お…。お…。だ…。

 バ…。む…。


 (悠)

 何だって!?

 よく聞こえないよ!

 聞こえるように話してくれ!

 頼むよ!あんたは誰なんだ!?

 もう一度教えてくれ!


 悠は、声の主に質問を繰り返した。

 しかし、辺りがゆっくりと光に包まれ。

 周囲の景色が消えていった。

 それと共に、その「誰か」の気配も失われた。


 悠も光の眩しさに、思わず目を閉じてしまう。

 そして、周りの光が消え。

 悠は、ゆっくりと目を開いた。


 すると…。


 (審判)

 ピー太郎選手戦闘不能!


 勝者!クランディープインパクト!

 

 吉田悠選手!



 気が付けば、悠は大歓声に包まれる闘技場に立っていた。


 そして、目の前には…。


 大の字で気を失う。


 ピー太郎が倒れていたのであった…。  

 


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