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初練習


壮介に連れられて、野球部の練習に行くことになった。

だが、着いた場所は駐輪場。


俺「壮介!グラウンド行かないの?」

壮介「グラウンド行くよ!自転車で!」

俺「え、どこのグラウンド?」

壮介「まあ、そのうち分かるって(笑)」

俺「なんだよそれ」


自転車に乗って、学校を出た。

10分ほどで、泉高校に到着した。


俺「泉高校?」

壮介「そうだよ。泉高校!(笑)」

俺「いまいちよく分からないんだけど、ここで野球してるの?」

壮介「今日はね!さあ、グラウンド行こう!」

俺「あ、練習試合か!OK!行こう」


グラウンドに着くと、ユニフォームを着た人が8人。

女子マネージャーらしき人が10人。

そして、先生が1人。


「お!壮介!来たか!」

ユニフォームを着た1人が言った。


壮介「兄貴!来たよ!ちょっと遅れたけど」

俺「え、壮介のお兄ちゃん!?」

壮介「うん、そうだよ。兄貴も草竹商業の野球部員!」

俺「そうなんだ!」


「はーい、全員集合!」

先生が言った。

「私が監督の工藤です。よろしく。では、2人はみんなに自己紹介してくれるかな」


俺&壮介「はい!」

壮介「じゃあ、俺から。えーっと、何度か練習に来たことがあったので、初めまして!ではない人が多いですが(笑)一応今日から正式な野球部員なので、自己紹介せていただきます。」

壮介の兄「早くしろ(笑)」

壮介「はいはい。えーっと、清田壮介です!いつも兄貴がお世話になっております(笑)」

壮介の兄「そんなんいらん(笑)」

壮介「みなさんと楽しく野球がしたいと思い入部しました!これからよろしくお願いします!」


(パチパチパチ)


俺「初めまして!竹中純也です!女子マネージャーが多いと聞いて、入部することにしました!」

壮介「あ、俺も!」


笑いが起きて、壮介とハイタッチ。


俺「中学の時も野球をしてて、ピッチャーをやっていました!よろしくお願いします!」


(パチパチパチ)


壮介の兄「自分も自己紹介を。キャプテンで2年の清田大介です。よろしく!」

他の部員「2年の田中浩太です。よろしく!」

他の部員「泉高校2年の松本翼です。よろしく!」


全員の自己紹介が終わった。

だが、疑問に思うことがあり、キャプテンに聞いた。


俺「キャプテン!質問いいですか?」

キャプテン「いいよ!」

俺「今日って、練習試合じゃないんですか?練習試合で泉高校に来てるんじゃないんですか?」

キャプテン「練習試合じゃないよ。泉高校とは合同で練習してるんだよ。」

俺「そうなんですか!?」

キャプテン「うん、うちの野球部員少ないじゃん?泉高校の野球部員も少ないんだよ。」

俺「へー。」

キャプテン「うちの野球部員が君と壮介含めて5人、泉高校の野球部員も5人。計10人だね。」

俺「少ないですね。」

キャプテン「女子マネージャーは多いけどね(笑)うちが12人で、泉高校が10人。半分くらいは幽霊部員だけど(笑)」

俺「多いですね(笑)いつも泉高校で練習なんですか?」

キャプテン「月・水・金が泉高校。火・木・土がうちのグラウンド。日曜は基本休みだよ。」

俺「そうなんですね!分かりました!ありがとうございます!」

キャプテン「また何かわからないことがあったら聞いて!」

俺「はい!」


その後、練習に参加した。


監督「竹中!ピッチャーやってたんだよな!ちょっと見せてくれ!」

俺「はい!」

壮介「監督!俺キャッチャー入ります!」

監督「いいねー!新人バッテリー(笑)」


壮介を立たせたまま、投げて肩を慣らした。


俺「壮介、座っていいよ!」

壮介「よし!来い!」


大きく振りかぶって、壮介のミットにめがけて、思いっきり投げた!

バンッ!と、大きくミットを鳴らして、周りが静まり返った。


壮介「ナイスボール!!」

キャプテン「速いな!」

監督「ぉお!130出てるな!」


自分でも信じられなかった。

なぜ、こんな速い球を投げることが出来たのか…

中学時代はMAXが110キロだった。


壮介「こんな速い球投げれるのに、補欠だったのかよ(笑)どこの強豪校だよ(笑)」

俺「いや、中学の時はMAX110キロだったんだよ。この半年で何が…」

壮介「この半年で、なんか変わったとか、すげぇトレーニングしたとか?」

俺「この半年で…変わったといえば、変わったかも」

壮介「何変わったの?」

俺「半年前、女は可愛い系が好きだったんだけど、最近美人系の方が好きかもしんない(笑)」

壮介「それたぶんだけど、球速に何も関係ないと思うな(笑)」

俺「冗談だよ(笑)」

壮介「わかってるよ(笑)」

俺「この半年で、身長8センチ、体重10キロ増えたな」

壮介「でかくなったのか。後、野球のために、なんかトレーニングしてたとか?」

俺「野球のためではないけど、ボールとバット繋がりで言えば、毎晩夜のすぶr…」

壮介「言わせねーよ(笑)何かもうシモ来るって分かってたわ。むしろ振ったみたいでごめん(笑)」

俺「何振ったの?(笑)」

壮介「夜のバッt…」

キャプテン「あのさー、みんな聞こえてるし、女子マネもいるから、グラウンドの真ん中では止めろ」

俺&壮介「すいません」

キャプテン「で、何かトレーニングしてたの?」

俺「半年野球はやってないんですけど、駅前にあるミナミスポーツのスイミングスクールの先生が好きで、通ってました。」

キャプテン「見に行ってただけじゃないよね?(笑)」

俺「ちゃんと泳いでましたよ(笑)あと、女優の朝日麗奈がテレビで腕の太い男性が好きって言ったのを見て、ダンベルでめっちゃ筋トレしてました。」

キャプテン「お前すごいな(笑)」

監督「その情熱をこの3年間は野球に向けてくれ(笑)」

俺「はい(笑)」


そんなこんなで、これからの野球生活なんか楽しくなりそうだ!

最後、野球生活が野菜生活に見えたかもしれない。

だが、高校球児に大事なのは、野菜よりも肉だ。

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