エピローグ ~そして現実へ~
それから俺は病室で目を覚ました。いや、マジでむっくりと。朝目覚めるように爽快に。
俺が突如意識を取り戻したことで、見舞いに来ていた親父とお袋は仰天大騒ぎ。慌てて医者を呼んでそこから精密検査。何の異常も無し。
どうやら俺は自室で意識を失い、そのまま病院に運ばれていたらしい。それから十日ほど異常がないにも関わらず、意識が回復しないという悲惨な状況だったという。
結局、俺が退院するのにそこから一週間ほどかかった。医者にしてみればそれでも早い方らしいのだが、出席日数が気になる俺としては退屈な病院にいつまでも寝転んでる訳にはいかねえ。留年だけはごめんなんだよ。
というか、それ以上に俺には早く学校に行かなきゃならねえ理由がある。とにかく河合に、先輩に、結城に会わなきゃならねえ。
無事通学の許可が降りた俺は、鞄と『サッカーボール』を片手に学校へと向かう。『サッカーボール』に厳重にボールに擬態しろと命令を繰り返して。
教室に入るなり、男子生徒どもが右に左に集まって大騒ぎ。
手荒い祝福どころか、教室内で胴上げまでされちまった。どんだけ俺のことが好きなんだこいつらは。
ただ、俺の意識はこんな野郎どもではなく、俺同様女子に囲まれている河合の姿だ。俺と河合は登校許可が降りたのが同日だったらしく、河合も今日から復帰とのことで、女子にもみくちゃにされてる。
ただ、変わったのは、河合は眼鏡を止め、髪型もみつあみからメアサガ内と同じものに変えていた。まごうことなき学園ナンバーワンの美少女がそこにいた。相坂をマジで超えちまってるわ、半端ねえなあいつ。
俺と視線が合うと、綻ぶように笑う河合。そんな河合に俺は昼休み、話があるから校舎裏に集合するように告げる。
最初は首を傾げていた河合だが、俺が手に持っている『サッカーボール』の存在から話の内容を理解したらしく、神妙な顔をして頷いた。よし、あとは先輩と結城だ。
教室から離れ、俺は先輩と結城のもとへ同様に『サッカーボール』をみせて昼休み集合する事を告げる。
先輩は最初から一緒に昼ごはんを食べるつもりだったらしく、二つ返事でOK。まあ、先輩はいち早く退院して、俺の担任教師から病院の場所を訊きだしてお見舞いに来ていたからな。俺たちが今日から通学するのも当然知っていた。
そして、結城にもOKをもらう。ちゃんと学園に通っているらしく感心。ただ、『サッカーボール』を見て目の色が変わり、渡して渡してと必死にせがんできた。渡すも何も、こいつの面倒はお前の役だろうが。
『サッカーボール』を押し付け、歓喜に表情を緩める結城の姿を見とどけ、俺は教室へと戻るのだった。しかし、先輩も結城も見た目ゲームと全然変わらねえのな。結城なんてあれ手を出したら犯罪者だろ。巨乳の魔法が解けたのが本当に残念だわ。
昼休みになり、俺は河合を連れて約束していた校舎裏へと移動する。屋上と迷ったが、こっちの方が人の気配はねえだろと判断した。
集まる美少女三人娘と世界最強の美男子俺様。そんな三人娘に、俺は早速用件を語る。
「全員無事退院おめでとうだとか、現実世界で全員そろってやったねだとか、そんなことは後回しだ。俺たちはあのアホみたいなゲーム世界を確かに出たはずなのに……なんで『それ』がここにいやがる?」
俺の指差した先、そこには勇気が抱きしめているサッカーボールことナリアの姿がある。
レベル3000万の雑魚キャラ、俺が散々サッカーボールの如く蹴り飛ばしたモンスター。ゲーム世界ではない現実世界に決して存在していいはずのない魔物がなぜ俺の傍にいるのか。
問題はナリアだけじゃない。俺の嫌な予感は当たっていたらしく、やがて、河合たちがおずおずと手を挙げて異変を語る。
「あの、なりぽんだけじゃなくて……実は私、魔法がまだ使えるみたいなんです……」
「……マジかよ」
「えっと、病室でこっそり試してみたんですが……ど、どうしましょう?」
「実は私も家の庭で試してみたけど、物凄い勢いで炎が噴きあがって一瞬どうしようかと思ったよ!」
「私は確認してないけど、治癒魔法使えるのかな。なりぽんで試してみなきゃ」
『ぷぴいっ!?』
さらっと結城の発言でナリア怯えてんぞ。本当に愛はあるのかよこの飼い主は。
とにかく、問題はナリアだけじゃない。河合たちが魔法を使えるってことは、恐らく俺もレベル3000万のままだってことだ。
現実世界でレベル3000万ってどうすんだよ……何で元に戻ってないんだよ。ゲーム世界脱出したら終わりなんじゃねえのかよ。くそ、こんなときに限ってカマホモはいねえ。いつもは呼ばれなくても出てくるくせに。
「くそ、こういう時にカマホモがいたら……っていうか、この不具合は絶対カマホモのせいだろうが! どこにいるのか知らねえが、出てきて説明しやがれカマホモ!」
「呼んだかい?」
俺の叫びにカマホモの幻聴が聞こえたような気がした。
声の聞こえた方向へ振り返ってみると、そこには銀髪を背まで伸ばし、女子用の制服に身を包んだ絶世の美少女が笑顔で立っていた。
俺は何も見なかったことにして、再び叫び直す。
「この不具合は絶対カマホモのせいだろうが! どこにいるのか知らねえが、出てきて説明しやがれカマホモ!」
「一度視線を合わせたのに無視するなんて、流石は僕のご主人様だね」
「ひいいっ!?」
逃げたつもりだったが、逃げられなかった。
背後から俺を優しく抱きしめてくるカマホモ完全女装バージョンに俺は血の気がぞっとひいた。
カマホモの登場に驚く三人娘。いや、驚くより先に俺を助けやがれ。つーかこのカマホモ、俺の言ったこと何も分かってねえ! あの感動の別れはなんだったんだっつーの!
怒りに身を委ねながら、俺はカマホモに怒声を浴びせる。
「次に会うときは変な格好なしでありのままのテメエで来いっつったろうが! 何堂々と女装してんだてめえ!? マリモレーシングで本気で虐殺するぞこの野郎!」
「うん、ご主人様の言いつけをしっかり守るように、何も着飾らないで君にぶつかろうと考えたんだ。ただ一人の高校生、ただ一人の女の子として君に再び会おうと思ったんだ。穏やかな日常を君たちと共に楽しみたい、それが生まれ変わった僕の願いだよ」
こ、こいつ開き直りやがった。男として出直せって言ったつもりだったのに、突き抜けて一生男の娘宣言しやがった。
しかも主人公様からご主人様にランクアップしてやがる。鳥肌が止まんねえ、完全に駄目だこれ、俺をターゲットにしやがった。
震え固まる俺を余所に、カマホモ娘は河合たちに笑って再会の挨拶をする。
「そういう訳で、今日からまたよろしくね。僕も斉木君争奪戦へ正式に名乗りをあげさせてもらうよ」
「いえ、争奪戦の前に、斉木君にちゃんと説明しましょうよ……斉木君、未だに愛理さんのこと男だって思ってますし」
「性別なんて些細なことじゃないか。男に思われようと女に思われようと、僕が斉木陽太君という人間に心奪われたことは変わりないんだから。それに、ニックネームで呼ばれるのも憧れていたからね」
「愛理さんがそれでいいならいいんですが……」
「まあとにかくよろしくねっ! ウチの制服を着てるってことは、転校してきたってことかな?」
「色々力を使って編入させてもらったよ。僕は二年D組だね」
「そっかあ。色々とよろしくね、愛理先輩っ!」
女子三人プラスワンがきゃあきゃあと女子特有の賑やかさを醸し出す。
いや、カマホモ、てめえはこっち側だろうが。何自然に混じってんだ、マジで怖えよこいつ。女学生の制服に身を通すことに何の疑問もねえのかよ。極め過ぎだろ。
近日中にマリモレーシングで本気でぼこることを決意しつつ、俺は盛り上がるカマホモに水を差すように問いかけた。
「カマホモ、ナリアや魔法が使えることについて説明しやがれ。これはどういう不具合だ。リアルバグ起きてんじゃねえか」
「ちょっとしたご褒美だよ。僕の用意したゲームのクリア特典と思ってくれていい。心の強い君たちなら、自分の道を踏み外すことなくその力を使いこなせるはずさ」
「そんな特典つけるなら女にもてる能力を付与しろっつったのに、何で人の話聞かないの? ねえ、馬鹿なの? げき馬鹿なの? 激馬鹿ぽんこつ丸なの? そんなゴミ能力はどうでもいいから、今すぐ俺に美少女からモテモテになるような魔法をかけろ! さあ、構わん、やれ!」
「ごめんね、ご主人様。僕は既にかかっている魔法はかけられないんだよ」
意味不明なことを言われてやんわりと拒否された。本当にこのカマホモ使えねえわ。ちょっとでも褒めた俺が馬鹿だったわ。
あんまりしつこく要求してると、河合の表情が凄いことになってきたのでそろそろ止めることにする。河合さんマジ怖え。しかたねえだろ、女にモテてえんだよ、男の夢なんだよ。
一応追及してみたものの、それ以外の余計なことはやっていないとのこと。まあ、私生活に影響はねえみたいだしいいか。ナリアは結城に押し付けるしな。サッカーボールと友達になれねえ、俺は野球派なんだよ。
軽く息を吐き出し、俺はカマホモに目を向けて言葉を紡ぐ。結局カマホモはカマホモのままだったが、まあ、人生に前向きになったようで何よりだ。
「もう二度と人生飽きたとかつまんねえとか言って俺を巻き込むんじゃねえぞ。この世の中には楽しいことが沢山あるんだからよ、お前の小さい物差しで世界を計ってんじゃねえ」
「うん、分かってる。もう二度と絶望したりしないさ。君たちと一緒なら絶対に楽しい未来が待っているだろうから。約束は絶対に守るよ」
「良い心がけだ。約束ってもんは絶対に守らなきゃならねえ、それを破る人間は最低だ人以下だゴミ屑だ。だよなあ! 河合クゥーン!」
約束。その言葉が頭の中をリフレインし、俺は河合に向かって大声で呼びかける。びくんと身を跳ねさせる河合。
そう、俺は河合と約束をしていた。無事に河合を元の世界に連れ戻したら、好きなだけ乳を揉んでいいという最高の約束をな!
俺の不吉なオーラに当てられたのか、じりじりと逃げようとする河合。だが逃がす訳がねえ。校舎の壁際に追い詰め、俺は口元を歪めて河合に語りかける。
「約束したよなァ? 無事元の世界に戻ったら、乳を揉んでも構わないってなァ? まさか約束破る訳がねえよなァ?」
「こ、こ、こ、ここでですか!? この状況でですか!? みんな見ているんですよ!?」
「馬鹿、みてるからこそここでやるんだろうが! 二人きりの密室でお前見てえな美少女の乳なんぞ揉んだら収まりつかなくなるだろうが。言うなればこれは俺の優しさだ。さあ、咽び泣いて乳を差し出せ」
「いやいやいや! おかしいです、色々とおかしいです!」
「あっれー? 河合さん、まさかとは思うんですけど約束破るんですかァ? うわああ信じられないわあ、超ひくわー、今ここで遠野愛理さんが約束の大切さを涙ながらに語ってたのに、それをぶち壊すような発言、マジ引くわあああ」
カマホモを出しにして、次々と俺は河合の罪悪感を煽って責め立てる。
顔を真っ赤にしてぷるぷると震える河合。そんな河合を優しく見守っているカマホモ、そして『うわあ、うわあ』と興奮しながら楽しそうに見学している結城。誰も止めねえのかよ、本当にこいつらって最高だわハッハー!
でも、しかたねえよな。約束したもんな。約束守らねえ人間はクズのゴミ以下だもんな。これは正当な要求だもんな。
めんどうくさい言い訳を始めようとする河合を次々に俺はシャットアウトする。逃げ場なんざねえんだよ。乳出せおらぁ! 俺は今! ここで! 河合の乳が! 見てえんだよ!
やがて逃げられないと悟ったのか、肩の力を落として顔を背けて胸を突きだす河合。やべえ、自分で煽っといてなんだけど、すげえエロいこの光景。合意の上なのに背徳感半端ねえ。河合が羞恥心と戦ってる表情もやべえ。収まりつくんだろうか俺。
しかし、据え膳食わぬは男の恥。河合がこれだけ勇気を出してくれてるのに、何もしねえなんて男じゃねえ。おっぱいが俺を待っている。このおっぱいは戦い抜いた戦士への正当な報酬なのだ。
息を呑み覚悟を決め、いざ河合の胸に震える手を伸ばそうとした俺だったが――それを邪魔するぽんこつ先輩の声。
「待って待って! その前に先に斉木君が約束を果たそうよ!」
「……あ? 約束?」
そう言いながら、満面の笑みで先輩が用意したのは弁当箱に詰められたスープスパゲティ。何でスープスパ? あとその手のカメラは何だ?
全く理解できない俺に、先輩は天使のような笑顔でとんでもないことを言い始めた。
「斉木君、言ってたよね? 魔王ポジションの人を倒して元の世界に戻れたなら、お尻からスープスパ食べてやるって」
「はあ? 何その笑えないギャグ。俺がそんなこと言う訳……」
そこまで口にした刹那、俺の脳裏をよぎる光景。
それは先輩や河合との何気ない会話の中で発された一言。元の世界に戻る方法を考えていた時、魔王と倒してみようと訴えていた先輩や河合に言った俺の一言。
『魔王退治ってレベル上げてシナリオ進めて……うわ、超めんどい……だいたいそんなお約束で元の世界に戻れたら苦労はしねえんだよ。もし、そんな方法で元の世界に戻れたらケツからスープスパ食ったるわ』
うわ、言ってる。俺、言っちまってる。やべえ、本気で言っちゃってる。
カマホモの存在を魔王と置き換えると、魔王退治=ボス退治=元の世界へ帰還は間違ってねえ。むしろどんぴしゃだ。
顔を青くする俺と相変わらず天使のように笑う先輩。これを好機とみたらしく、河合は一転攻勢、俺に対して早口でまくしたてる。
「そうです! 確かに斉木君言ってました! 先に約束しました! それを守らないで私だけ守れっていうのは不公平ですよね! 問題大有りですよね! 人として約束を守れない人は最低なんですよね!」
「く、こいつ、水を得た魚のように……てめえ、女としてのプライドはねえのかぁ!? 黙って俺に乳揉ませろおらぁ!」
「あるからこそ必死にあがいてるんです! 約束は守ります、守りますが先に斉木君が約束を守る姿を見せて下さい! もし斉木君が約束を破るなら、私も破ります!」
こ、このアルティメットめんどくさ女があああああ!
つまり、俺が河合の乳を揉むためには、ケツからスープスパを完食しなきゃいけねえってことじゃねえか!?
先輩が意気揚々と俺にスープスパの入ったタッパーとフォークを差し出す。プラスチックフォークなあたり、先輩も俺の尻に配慮してくれている……なんて考える訳ねえだろ! くそ、この先輩、マジで容赦ねえ、逃げ場を塞ぎに塞いでやがる。
カマホモは相変わらずニコニコ傍観体勢決め込んでやがるし、結城は目を輝かせてるし。あ、今河合の奴安堵しやがった。もうこれで乳触られずに済むとか考えてやがる。
もし、ここで俺がイモ引いて逃げちまえば、河合の乳を揉む機会が逃げて行ってしまう。そんなこと認められるか。俺は河合の乳のためにこれまで頑張ってきたんだよ、俺は河合の乳が揉みてえんだよ!
覚悟を決め、俺はフォークを手に取った。唖然とする河合、期待の声をあげる先輩や結城。俺はフォークを握りしめ、口元を歪めて河合に言い放つ。
「この程度で俺が逃げると思ってんのか? 甘えよ河合、俺を……斉木陽太を舐めんじゃねえぞ。俺がお前の乳を揉むと言った以上、それは絶対なんだよ! スープスパくらい知ったことか! 全部ケツから喰らい尽くしてテメエのおっぱい存分に蹂躙したるわ!」
「なんでそこまで意地になってるんですか!? 諦めることも少しは覚えましょうよ!?」
「男には逃げられねえ戦いってもんがあるんだよ! そこでしっかりと俺の生き様をしかと見届けやがれ! おっぱいを、諦めない! イエス! ウィーキャン!」
フォークをスパゲティに突き刺し、俺は勝負に出る。なあに、いつもは出してる所から入れる、逆の手順を踏むだけだ。そんなに難しいことじゃない。俺はできる、できるんだ! ゲーム世界から脱出を成し遂げた、カマホモを倒した最強の俺ならば不可能はねえ!
待ってろ河合のおっぱい! 最後に笑うのはこの俺様じゃああああああああ!
「はあーーーーーーーーーーーーーーーんっ!」
なんでこのスパゲティ、作りたてのようにアッツアツなんですかね。
尻を抑えて悶える俺を心配そうに覗きこむ河合、大笑いする先輩と結城。
そして、指先に小さな炎を生み出しながら、舌を出して『ごめんね』と微笑む愛理。
賑やかな連中に囲まれながら、俺の十日間に渡る不思議な不思議な大冒険は終わりを迎えるのだった。
あの、とりあえず誰でもいいから俺の尻に回復呪文頼むわ。本当、死ぬからこれ。軽く半分死んでるからこれ。
悶え苦しむ俺の腕に、柔らかい何かが押し付けられるように触れたのは、頑張った俺に対する女神様のちょっとしたご褒美なのかもしれない。
まあいい、チャンスはまだまだある。いつか絶対このめんどくさい最高の女神のおっぱいを正面から鷲掴みにしてやるわ。
なんせ、俺たちの新しい学園生活は、今日から始まったばかりなんだからよ。
俺と、河合と、先輩と、結城と、そして愛理の騒がしくも賑やかであろう学園生活はな。ああ、尻が痛え。なあ河合、ちょっと俺の尻の穴がどうなってるか見てくれねえか――
(おしまい)
以上で『俺を主人公なんて呼ぶんじゃねえ!』は完結となります。
ここまでお読み下さった皆様に心より感謝いたします。本当に、本当にありがとうございました!
こんな無茶苦茶な主人公を受け入れて下さったこと、温かく応援頂いたこと、もう皆様には感謝し過ぎて頭を地に埋めるしかできません。
皆様のおかげで本当に楽しく最後まで書ききることができました!
二週間という短い間でしたが、沢山のお気に入り、評価、感想、本当に心から感謝します! とても更新の力になりました! 力になり過ぎて五万字も予定よりオーバーしてました……はしゃぎすぎました(遠い目)
それでは、斉木陽太の物語はこれにて閉幕となります。
たぶんこれからの彼は、四人娘をこれでもかと振り回して人生謳歌すると思います。は、ハーレムのタグだけは回収しましたっ(息絶え絶え)
彼の奇行で、少しでもクスリと笑って頂けた方がいらっしゃるといいなと願いつつ、お別れいたします。
本当に、本当に最後までお読み下さり、ありがとうございましたっ!
ヾ(=・ω・=)




